地球温暖化 日本政府の本音が見えてきた

地球温暖化対策として福田首相がダボス会議でおこなう演説案の内容が明らかになっています。

積み上げ方式での「国別総量目標」も問題ですが、見逃せないのは、1990年という基準年の見直しを要求するとしていること。

ダボス会議 首相演説案固まる(NHKニュース)
「2000年以降」提案へ 温室ガス削減目標の基準年(中日新聞)

“日本は以前から省エネにとりくんできたが、ヨーロッパは省エネにとりくむ前の1990年を基準にすることで、CO2の削減率を大きく見せている”という京都議定書非難は、以前から「地球温暖化はウソ」論を唱える人たちのあいだでみられましたが、政府がそれをまともに取り上げることになるとは…。京都会議議長国でありながら、自らが京都議定書の削減目標を達成できない責任を棚上げするもの。国際的な顰蹙をかうことは明らかです。

ダボス会議 首相演説案固まる
[NHKニュース 1月23日 6時51分]

 福田総理大臣が今月26日に「ダボス会議」で行う演説の案が固まり、地球温暖化対策として、温室効果ガスの排出を削減するため、「国別総量目標を掲げて取り組む」として国内の部門別の削減目標を積み上げる方式を提案することにしています。
 演説案によりますと、日本が議長国を務める北海道洞爺湖サミットの最大のテーマは地球温暖化対策だとしたうえで、京都議定書に続く新たな枠組み作りに向けて、「主要経済国とともに、温室効果ガスの排出削減に国別の総量目標を掲げて取り組む」とアピールしています。この総量目標については、国内の部門別の削減目標を積み上げた結果とする「積み上げ方式」を提案するとともに、京都議定書では1990年となっている、削減の基準となる年を見直すべきだとしています。また、世界の温室効果ガスの排出量を今後10年から20年の間に、減少に転じさせることが可能だと確信しているとして、世界全体で、2020年までに30%のエネルギー効率の改善を目標とすることも提案する方針です。さらに、排出削減と経済成長を両立させ、温暖化対策に取り組む発展途上国への支援を惜しまないとして、100億ドル規模の新たな「資金メカニズム」を構築することを表明することにしています。一方、福田総理大臣は、アメリカの景気減速に対する懸念を背景に、世界同時株安の様相が強まっていることを踏まえ「現状を過度に悲観する必要はない」としながらも、G8・主要8か国などが緊急に対応する意識を持ち、協調して行動する必要があると指摘する方向で調整を進めています。

「2000年以降」提案へ 温室ガス削減目標の基準年
[中日新聞 2008年1月21日 02時07分]

 政府は20日、地球温暖化対策に関する京都議定書に定めのない2013年以降の新たな国際的な枠組み構築に向け、温室効果ガス排出量削減の数値目標の基準年を現行の「1990年」から2000年以降に見直すよう提案する方針を固めた。90年当時より排出量が多い年を起点とすることでハードルを低くし、中国、インドなど数値目標受け入れに慎重な主要排出国の参加を促す狙いがある。政府筋が明らかにした。
 福田康夫首相が26日にスイスで行う世界経済フォーラム年次総会「ダボス会議」の特別講演で提案する方向で調整している。7月の主要国首脳会議(北海道洞爺湖サミット)でも「すべての主要排出国が参加する枠組みづくり」が重要と強調し、基準年の見直しや新たな目標の設定方法について討議するよう呼び掛ける考えだ。(共同)

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