冷凍餃子事件 その後

冷凍餃子の事件。兵庫の事例では、パッケージに3mm×1mmの穴が見つかった。千葉の事例では、130ppmという異常に高濃度の農薬が検出された。これは、野菜に使用した農薬が残留した、ということは考えにくい濃度だという。そうなると、故意に封入されたということか? 他方、異常を訴えた人の食べた餃子から農薬が検出されなかったケースもある。

まずは、中国政府と協力して原因の究明をすすめてほしい。

千葉のケースで異常に高濃度の農薬(TBS News-i)
県内では殺虫剤検出されず 冷凍ギョーザ(熊本日日新聞)
いつ、どこで毒物混入? 高濃度成分、皮に付着か(中国新聞)
兵庫のギョーザ、パッケージに小さな穴(TBS News-i)
殺虫剤検出されず/中国ギョーザ(沖縄タイムス)

千葉のケースで異常に高濃度の農薬
[TBS News-i 最終更新:2008年2月1日(金) 19時1分]

 ギョーザから検出された農薬が異常に高い濃度だったことがわかりました。最初の被害とされる去年12月の千葉市のケースでは、基準の130倍から430倍という異常な濃度でした。
 「有機リン系の殺虫剤・メタミドホスが130PPM検出をされたと」(コープネット事業連合)
 コープネット事業連合によりますと、去年12月に千葉市の女性が購入したギョーザを食べて中毒症状を起こしたケースで、このギョーザを外部の検査機関で検査したところ、濃度130PPMの「メタミドホス」が検出されました。これは、検疫基準のおよそ130倍から430倍の量にあたるということです。
 すでに警察の鑑定でもメタミドホスが検出されていますが、今回、農薬が異常な高濃度であることがわかったことで、残留農薬ではなく、製造過程などで故意か過失により入った可能性がさらに高まっています。(01日17:31)

県内では殺虫剤検出されず 冷凍ギョーザ
[熊本日日新聞 2008年2月1日 22:03]

 県と熊本市は一日、中国製冷凍ギョーザ中毒で原因になった商品と同じ商品などを食べ体調不良を訴えた消費者から提供された十検体を調べた結果、有機リン系殺虫剤「メタミドホス」は検出されなかったと発表した。
 同市では、相談窓口を開いた一月三十一日、十二人が保健所に体調不良を訴え、商品が残っていた五検体を調べた。一日も別の六検体を調べ、結果が分かった一検体からは検出されなかった。
 市は、ジェイティフーズ(東京都品川区)が回収中の二十三品を置いていたのを確認した八十一店を市のホームページで公表した。
 一方、県は「中華deごちそうひとくち餃子」三検体と未開封の「CO・OP手作り餃子」一検体を検査した。今後はメタミドホス以外の農薬を調べる。
 この日は、食品を取り扱う事業者でつくる県食品衛生協会が、回収対象の商品が店頭に残っていないか確認を始めた。
 県と熊本市は相談窓口を延長。二日と三日は午前八時半―午後五時半(市保健所は午後五時)。県健康危機管理課と各保健所で受け付ける。(武田愛一郎、山本遼)

いつ、どこで毒物混入? 高濃度成分、皮に付着か
[中国新聞 2008/2/1]

 中国製ギョーザによる中毒の原因とされた有機リン系の殺虫剤「メタミドホス」。いつ、どこで混入したのか。1日までの警察の捜査で、成分は皮の部分に付着していた可能性が高いことが判明。千葉市のギョーザからは130PPMと極めて高濃度の成分が検出された。兵庫県高砂市のパッケージからは3ミリ大の穴も見つかり、謎は深まるばかりだ。

▽考えづらい残留農薬

 当初疑われたのは、ギョーザの具に使われたニラなどの野菜に残留した農薬。田坂興亜・元国際基督教大教授(化学)は「返還前の香港で、中国からの輸入野菜にメタミドホスが残留し、健康被害が起きたことがある」と指摘する。
 しかし、ギョーザの具に使われる野菜は少量。「患者の激しい急性症状からみて、残留農薬で起こる中毒とは考えづらい」(厚生労働省幹部)との見方が一般的だ。
 東京都健康安全研究センター残留物質研究科の永山敏広科長(衛生化学)は「130PPMは、ギョーザ1キロに130ミリグラムが混入していたということ。今回のように食べて直ちに影響が出るケースは、残留農薬のレベルとはけたが違い、通常はありえない」と指摘する。
 メタミドホスの食品衛生法の基準はニラ0.3PPM、キャベツで1PPMと定められている。

▽流通ルート接点なし

 メタミドホスが検出されたギョーザは、中国・河北省の「天洋食品」で製造後、冷凍、包装され、天津で船積みされた。
 ただ、兵庫県で被害が出た製品「中華deごちそうひとくち餃子」は昨年10月1日に製造され、11月2日に天津を出港、同月6日に大阪港へ入港。千葉県の製品「CO・OP手作り餃子」は昨年10月20日に製造され、同月29日に天津を出港、11月5日に横浜港へ入港した。国内の流通ルートに接点はない。
 メタミドホスは日本では使用が禁止され、一部の検査機関で試薬として使う程度。入手は極めて困難とされる。中国でも昨年1月以降、販売や使用が禁止されたが、ネズミや害虫などの駆除剤として広く流通しており、混入事故も後を絶たない。
 昨年12月に雲南省昭通市で即席めんを食べた小学生4人が駆除剤の混入で死亡している。

▽製造段階で混入?

 兵庫県警は発生から3週間以上が過ぎた1月29日になって、ようやくギョーザへの混入成分をメタミドホスと特定。中国での製造段階で混入したとの見方を強めた。
 しかし、パッケージに3ミリ大の穴が開いていたことが新たに判明。兵庫県警幹部は「どの段階で、どのように開いた穴なのか分からない。故意なのか、誤ってできたのか。現時点では人為的かどうか判然としない」と首をひねる。
 千葉県警幹部は「(千葉のケースでは)包装に穴の形跡は確認されていない。当初から混入されたとみて製造過程、包装の両面で調べる」と話している。

兵庫のギョーザ、パッケージに小さな穴
[TBS News-i 最終更新:2008年2月1日(金) 21時2分]

 10人が健康被害を訴えた中国産の農薬ギョーザ問題で新たな事実です。家族3人が被害にあった兵庫県の事件で、ギョーザのパッケージに穴が開いていたことが新たにわかりました。警察は人為的に棒状のものを突き刺した可能性もあるとみて調べています。
 安全なはずの家庭の食卓を襲った中国産の農薬入りギョーザ。兵庫県高砂市では家族3人が嘔吐や下痢を訴え、一時入院しましたが、その後の警察の調べで、ギョーザのパッケージに『穴』が開いていたことがわかったのです。
 穴はパッケージ下側の側面のほぼ中央部分にあり、大きさは横3ミリ・縦1ミリでした。
 さらに、内部にあるギョーザが入っていたプラスチックトレーにも大きさ1ミリの傷が見つかりましたが、トレーの傷とパッケージの穴の位置はほぼ一致していました。
 「自分がはじめ見た時は何も気付かなかったんで、情報も入ってきてなかったんで、さっき見てビックリしました」(兵庫県の被害者)
 「例えば何かの時に針のようなものにぶつかったのであれば、(商品を)動かしていますから裂ける可能性があります。そういったものがないとなると、やはり目的を持って刺したと、外部から刺したと見るのが普通」(元滋賀県警鑑識課、坂本啓一さん)
 一方で、5歳の女の子が一時重体に陥るなどした千葉県の2件の事件では、同じような穴は見つかっていません。
 警察は、兵庫の事件について、パッケージの外側から人為的に棒状のものを突き刺した可能性もあるとみて調べています。(01日16:25)

殺虫剤検出されず/中国ギョーザ
[沖縄タイムス 2008年2月1日(金) 夕刊 1面]
 中国製ギョーザによる食中毒問題で、浦添市の男児(6)が食べた「CO・OP手作り餃子」の残品からは、有機リン系の殺虫剤「メタミドホス」は検出されなかったことが一日、県の検査で明らかになった。県薬務衛生課は、男児のケースについて「食中毒との因果関係はなかった」とみている。また、コープおきなわからの情報提供で、新たに沖縄市の母娘二人が、関連食品を食べた後、食中毒症状を発症して病院を受診していたことが分かった。
 新たに病院受診が分かったのは、沖縄市に住む女性(39)とその娘(14)。一月二十八日ごろ、「CO・OP手作り餃子」を食べた後、腹痛や下痢の症状が出た。二人は三十日に病院を受診し、経過観察のため入院したが、一日午後三時退院予定という。
 県はこの家族が食べたギョーザの残り分を回収して検査している。
 また、伊是名村の家族三人が「CO・OP本場中国肉餃子」を食べた後にふらつきや下痢の症状を発症したケースについては一日に残り分を回収し、その後に検査する予定。
 現時点で、特定できていない患者情報提供もあり、県は特定を急いでいる。

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