やっぱり…

イージス艦衝突事故で、清徳丸に気づいたのが12分前だったことが石破防衛相に報告されたのが19日夜だったことが判明。にもかかわらず、防衛省は「2分前」との説明を続けていた。また、事故6時間後に、当直士官をやっていた航海長を、あたごからヘリで防衛省に呼びつけていたことも明らかに。

「情報が断片的だったので確認していた」というけれど、自分に都合の悪い情報の公表を遅らせたことは間違いない。

防衛相「12分前」当夜把握 公表は翌日夕 海自艦事故(朝日新聞)
イージス艦衝突、「12分前視認」当日把握 防衛相 20時間公表せず(中日新聞)
事故6時間後、航海長ヘリで呼ぶ=聴取人物、海保に報告せず?イージス艦衝突で防衛省(時事通信)

一部では、「自動航行を続けたのは、艦長の指示があったからではないか」との指摘もある。しかし、防衛省が見張り、当直の「見落とし」や「伝達ミス」で終わらせようとしているように思われる。艦長の指示はなかったのか、真相解明を望む。

また、今後の問題として、自衛艦の航行について、地元の漁協などへの事前通告をきちんとおこなうようにすべきだ。たんに自衛隊内での「マニュアル」づくりだけでは、「なだしお」の教訓が生かされなかったように、ふたたび今回のような事故が繰り返されるだけ。そのためにも、徹底的な事実解明が望まれる。

防衛相「12分前」当夜把握 公表は翌日夕 海自艦事故
[asahi.com 2008年02月26日03時21分]

 海上自衛隊のイージス艦「あたご」と漁船清徳丸の衝突事故で、あたごの見張り員が清徳丸に気付いた時間について防衛省が当初「2分前」としていたのを「12分前」と訂正した問題で、事故当日の19日夜に石破防衛相に「12分前」との連絡が上がっていたにもかかわらず、その後に行われた海上幕僚監部の会見では「2分前」と誤った情報を公表していたことが分かった。同省は「十分な確認が取れていなかったので公表しなかった」と説明しているが、意図的な「情報隠し」だった場合には石破防衛相の責任問題に波及するのは必至だ。

漁船発見の時刻と石破防衛相らの発言
日時 場所 発言内容
19日17時 自民党合同部会 石破防衛相「イージス艦の見張りが漁船を発見したのは事故発生の2分前だった」と説明
19日夜 防衛省内 石破氏に「発見は12分前だった」との報告が入る。その後、海幕部長が記者団へのブリーフィングで「2分前」と説明
20日17時 自民党合同部会 防衛省幹部が「12分前だった」と説明
25日 防衛省での会見 増田防衛事務次官が「12分前だったことを20日昼の時点で知った」と記者団に説明

 防衛省によると、海幕は事故当日の19日午前10時、海上保安庁の聴取が始まる前にあたごの航海長をヘリコプターで海幕に呼び寄せた上で「漁船に気付いたのは2分前」と報告を受け、正午過ぎに石破氏に伝えたという。これをもとに石破氏は午後5時からの自民党部会で「漁船の発見は衝突2分前」と説明した。
 しかし、海幕は、午後4時18分ごろに護衛艦隊幕僚長から「実際は12分前だった」との報告を受け、石破氏に午後8時半に報告した。
 ところが、この日午後11時からの海幕防衛部長による会見では「あたごが漁船の灯火に気付いたのは衝突2分前」と発表。防衛省は「この時点では報告内容について十分な確認が取れていないことから、自民党部会と同じ内容を公表した」と説明した。
 その後、海幕は午後11時から20日午前2時47分ごろまで、あたごの乗組員に衝突が12分前だったかどうかの確認を行った。その上で同日午前8時半に漁船発見が12分前で正しかった旨を石破氏に報告。この日夕方の自民党部会で発見時刻を修正した。
 一方、増田好平防衛事務次官は25日の会見で、12分前との報告を受けたのは「20日昼頃、断片的に上がってきたのはそのくらいの時間」としていたが、防衛省側は「本人は、記憶があいまいなところがあると言っていた」と説明している。
 石破氏は22日の衆院安全保障委員会で「隠蔽(いんぺい)があれば責任を取ることは当然。常に退路は断っている」と述べ、情報隠しが発覚した場合は辞任の可能性を示唆していた。

イージス艦衝突、「12分前視認」当日把握 防衛相 20時間公表せず
[中日新聞 2008年2月26日 朝刊]

 海上自衛隊のイージス艦「あたご」が漁船「清徳丸」に衝突した事故で、防衛省が清徳丸を確認した時刻を「2分前」から「12分前」に訂正した際、正しい時刻を石破茂防衛相に報告しながら、約20時間も公表していなかったことが分かった。同省が26日未明明らかにした。
 防衛省の情報開示に関し、石破氏は、未確認でも得られた情報は捜査に支障がない範囲で公表するとしてきた。
 また、石破氏は22日の衆院安全保障委員会で「情報操作が行われたなら、閣僚として責任を取る」と述べるなど、情報操作や隠ぺいなどが発覚した場合は防衛相を辞任する意向を重ねて表明していた。
 防衛省が20時間以上も情報公開を怠っていたとすれば、石破氏の進退問題に発展する可能性がある。
 防衛省によると、石破氏が乗組員による漁船視認時間が衝突の12分前だったとの報告を受けたのは、19日午後8時半だった。その際、石破氏は情報が断片的だったことから、確認するよう指示した。
 石破氏は19日夕の自民党国防部会で、イージス艦乗組員が他船の灯火を視認したのは衝突2分前の同日午前4時5分と公表したが、翌20日夕の同部会で同省は「見張り員が19日午前3時55分ごろ、(衝突された)清徳丸の灯火を視認したと思われる」と訂正していた。

事故6時間後、航海長ヘリで呼ぶ=聴取人物、海保に報告せず?イージス艦衝突で防衛省
[時事通信 2008/02/26-05:31]

 海上自衛隊のイージス艦「あたご」と漁船「清徳丸」が衝突した事故で、防衛省が事故発生の約6時間後に、あたごの航海長をヘリコプターで東京・市谷の同省に呼んで事情を聴いていたことが26日、分かった。呼び出しは海上保安庁の承諾を得ていたが、どの人物から聴取したかは報告していないという。
 航海長は事故直前の19日午前4時の当直交代時まで、責任者の当直士官を務めており、清徳丸など漁船団の接近に気付いていたとみられている。防衛省は、第3管区海上保安本部(横浜)の本格的聴取が始まる前に、重要人物に接触した事実を隠していたことになる。捜査に影響が出る可能性もあり、問題となりそうだ。

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