世界中で米兵の性犯罪事件24%増

毎日新聞の記事によると、米兵による性犯罪は世界的に増えている。2006年の強姦(未遂をふくむ)の件数は2,947件で、前年から24%も増加。米軍人が加害者で民間人が被害者という事件は29%。しかし、処分対象の735人のうち、446人が処分保留だという。

米軍:全世界、米兵性犯罪24%増 取り下げも倍増(毎日新聞)

事件の内訳で、一番多いのが、加害者・被害者ともに米軍人の51%。しかし、そのほかに、被害者が米軍人で加害者が特定できない事件16%ある。発生場所も、軍事施設内が53%ということで、どうも一番レイプ事件が起こっているのは米軍基地内のようで、基地外でのレイプ事件も、とても例外的な犯行とは言えないというのが実態ではないだろうか。

米軍:全世界、米兵性犯罪24%増 取り下げも倍増
[毎日新聞 2008年3月6日]

 全世界の米軍人に関係する性犯罪が、2006年に前年比24%増と急増していることが、米国防総省がこのほどまとめた報告書で分かった。06年に報告のあった件数(強姦(ごうかん)罪、未遂含む)は2947件で、05年(2374件)に比べ573件増加した。今回の沖縄での女子中学生暴行事件と同様に訴えた後に被害者が申し立てを取り下げる事例も増えており、06年は取り下げ件数は670件と前年(327件)に比べ倍増した。
 報告書は米国防次官が2007年3月に米連邦上院・下院の軍事委員会に提出した。陸軍、空軍、海軍、海兵隊でまとめた性犯罪報告を国防総省がまとめた。米国内外の内訳などはない。
 米国内ではアフガン戦争後に米兵に性的暴行を受けたという女性らの告発が相次ぎ、問題が表面化。米連邦議会が国防総省に実態調査を勧告。同省は04年から米軍全体を対象に性犯罪のデータ収集を始め、議会への報告が義務付けられている。
 性犯罪報告総数から被害者が訴えを取り下げた件数を除いた事件(申立件数)で見ると、04年は1700件、05年は2047件、06年は2277件と右肩上がりに急増している。
 06年の申立件数の内訳は、加害者と被害者が米軍人の事件が1167件(51%)、加害者が米軍人で被害者が民間人が658件(29%)、加害者が民間人で米軍人が被害者は82件(3.6%)、被害者が米軍人で加害者が特定できない事件が370件(16%)となっている。
 申し立て事件について発生場所別に見ると、軍事施設内が1208件(53%)、施設外が953件(42%)、未特定が116件(5%)だった。
 06年の申し立て事件(2277件)で06年末までに米軍捜査機関が捜査を完了したのは1402件(62%)、1500人。1500人のうち各司令官は、容疑者が統一軍事裁判法の対象でない民間人や外国籍などの理由で765人(51%)について直接処分できなかった。
 処分対象の735人のうち、446人が処分保留。処分者の289人のうち、72人が軍法会議、114人が処罰を受けた。米メディアの間では処分件数の信頼性に疑問の声も上がっている。
(平安名純代・本紙ロサンゼルス通信員)
(琉球新報)

ところで、昨年10月、米軍岩国基地の米海兵隊員が広島市内でおこした集団レイプ事件。日本では不起訴処分とされたが、米軍内で軍法会議にかけられることに。日本側の不起訴処分が妥当であったのか、あらためて疑われる経過になっている。

広島・米兵集団暴行:地検不起訴の4隊員、軍法会議へ 集団レイプ罪で(毎日新聞)
岩国基地の米兵4人軍法会議へ、集団女性暴行で(AFPBB News)
岩国基地の米兵4人不起訴 集団暴行疑惑で広島地検(神奈川新聞)
不起訴の4人予備審問 岩国米兵集団暴行(中国新聞)

広島・米兵集団暴行:地検不起訴の4隊員、軍法会議へ 集団レイプ罪で
[毎日新聞 2008年3月6日 東京朝刊]

 広島市で昨年10月、米海兵隊岩国基地(山口県岩国市)所属の海兵隊員4人(20?39歳)が日本人女性(20)に性的暴行をしたとされる事件で、米軍準機関紙「スターズ・アンド・ストライプス」(6日付)は、4人が集団レイプ罪で軍法会議にかけられることが決まったと報じた。毎日新聞の取材に対し、岩国基地は「文書で回答する」としているが、5日夜までに回答はない。日本側が不起訴にした事件が米側の軍法会議で審理される異例の事態となりそうだ。
 同紙によると、4人の上官が3日、軍法会議招集を決定したという。日程は未定。軍法会議は統一軍事裁判法に基づいて招集される。
 この事件では、軍法会議にかけるかどうかを判断するために開かれる予備審問が岩国基地で2月14、15日にあった。女性は「最初は米兵1人と合意の上だったが、3人が加わって4人に集団暴行を受けた。さらに財布から現金約1万2400円を取られた」と証言。米兵は1人が否認し、残り3人は認否を留保したとされる。4人はそれぞれ窃盗や虚偽の供述など複数の罪にも問われている。
 検察側は軍法会議招集を請求。弁護側は「集団レイプは女性の捏造(ねつぞう)」などとして棄却を求めていた。
 事件は、昨年10月14日未明、広島市中区の駐車場に止めた車内で米兵4人に集団強姦(ごうかん)されたとして、女性が広島県警に告訴。4人の身柄を岩国基地が拘束したが、広島地検は4人を不起訴処分にした。【朴鐘珠】

岩国基地の米兵4人軍法会議へ、集団女性暴行で
[AFP News 2008年03月06日 17:49 発信地:山口]

【3月6日 AFP】前年10月、広島市内で米海兵隊岩国航空基地(山口県岩国市)所属の海兵隊員4人が日本人女性(当時19)を集団暴行したとされる事件で、在日米軍は4人を軍法会議にかけることを決定した。5日、NHKが報じた。
 米軍では軍法会議を4月後半に岩国基地内で開くとしている。4人には女性を車の中で集団で暴行した上、所持金を奪った疑いがもたれている。
 4人について広島地検は嫌疑不十分ですでに不起訴処分にしている。日本の捜査当局は女性の証言に一貫性がないとし、4人のうち1人との性交渉については同意があったと判断したと、国内メディアは報じた。
 前週には、沖縄の女子中学生(当時14)に対する暴行事件で取り調べを受けていた別の米海兵隊2等軍曹(38)について、被害を受けた中学生が告訴を取り下げたため、那覇地検が不起訴処分としている。釈放後、同2等軍曹の身柄は米軍当局が拘束しており、今後懲戒処分が科されるとみられている。

岩国基地の米兵4人不起訴 集団暴行疑惑で広島地検
[神奈川新聞:共同 2007/11/15]

 米軍岩国基地(山口県岩国市)の海兵隊員が10月、広島市内で日本人女性(19)を集団暴行したとされる事件で、広島地検は15日、集団強姦や強盗などの疑いで書類送検されていた19?38歳の隊員4人を不起訴処分とした。
 広島地検の山川景逸次席検事は「証拠に照らして処分を決めた。本件の事案の性質にかんがみて、不起訴の具体的理由についてはコメントを差し控える」と話している。
 4人は10月14日未明、広島市中区のイベントホールで知り合った女性を車に連れ込み集団で暴行、財布から現金を奪った疑いが持たれていた。
 女性の告訴を受けた広島県警は当初、4人の逮捕状請求を検討したが、4人と女性が車に乗ってから現場に行った経緯などにあいまいな点が残るとして請求を見送り、刑事訴訟法の規定に基づき、捜査結果を地検に送付していた。
 4人は調べに「合意があった」と話していた。

不起訴の4人予備審問 岩国米兵集団暴行
[中国新聞 2008/2/15]

 米海兵隊岩国基地(岩国市)の米兵4人が昨年10月、広島市内の女性=当時(19)=に集団で暴行したとされる事件で、在日米軍は14日、4人を軍法会議にかけるかどうか決める予備審問を同基地内の法廷で開いた。証人尋問で、女性は「4人から乱暴された」と証言した。審問は数日かかり、処分は報告書を基に4人の所属部隊の司令官が決める。
 4人は24歳、34歳、38歳と19歳(いずれも当時)。米軍は性的暴行、窃盗、命令の不服従などの軍法違反の疑いがあるとみている。
 女性は時折、涙を流しながら証言。4人のうちの1人とは合意があったとしたが、「他の3人が車に乗り込んで来て、4人に乱暴された」と主張。広島県警の調べに状況を正確に話さなかったことも明かし、「自分の軽率な行動が恥ずかしかった」などと述べた。
 岩国基地での予備審問の公開は初めて。同基地報道部長代理のジョン・コーデロ上級曹長は「社会的な関心の高さを考慮した」と説明した。
 広島県警は、4人が共謀し昨年10月13日夜、中区のイベントホールで知り合った女性を車に乗せて連れ去り、翌日未明、近くの駐車場で集団で乱暴。さらに女性の財布から現金1万数千円を奪ったとして、集団女性暴行容疑などで書類送検。広島地検は、4人を既に不起訴処分としている。

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