Monthly Archives: 5月 2008

心と宗教

今日の「毎日新聞」夕刊の記事から。ノーベル賞をもらった江崎玲於奈氏がインタビューに答えて、こんなことを言われている。

――日本人のいう「心」には、<1>「サイエンスの心」と<2>「やまと心」の2種類がある。<1>は「思考し判断する知性」(mind)であり、<2>は「喜怒哀楽の感情」(heart)である。これからの日本人は、<1>を重視しなければならない。なぜなら、理性や理論は、国際的な議論のなかでも理解されるからだ。

「心のノート」「心のケア」、現代は「心」が氾濫する時代だが、大事なのは、そういう融通無碍な「心」ではなく、「サイエンスの心」、つまり理性や理論だというのはお見事というほかありません。

それにたいして、読売新聞が実施した「宗教」についての世論調査をみると、日本人が「宗教」として、何を考えているか、その一端が伺える。

特集ワイド:この国はどこへ行こうとしているのか 江崎玲於奈さん(毎日新聞)
宗教「信じない」7割、「魂は生まれ変わる」3割…読売調査(読売新聞)

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大学に入学して半数がギャップ感じる

「毎日新聞」の「キャンパる」は、大学生たちが紙面づくりをしているので、いろいろおもしろい。今日の「キャンパる」では、新入生のアンケートが紹介されていた。

なるほどと思ったのは、新入生の約半数が、大学に実際に入ってみて「ギャップを感じた」というもの。肯定的な項目として、「授業がおもしろい」「自由」が上がっているのに注目したい。高校までの「教科書」で教えられる勉強とちがって、大学でやる勉強には「答え」がない。というより、「分からないもの、分からないこと、答のないもの」を探して考えるのが、大学での学問だと思う。大学生に認められた「自由」というのも、つまるところ、そうした本物の学問をやるための自由だ。

海外旅行するもよし。サークル活動に打ち込むもよし。しかし、大学生活の4年間で、ぜひとも一生かかって考えるに値する「問題」を見つけ出してほしい。

キャンパる:新入生は勉学第一 首都圏20校152人アンケートから(毎日新聞)

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自衛隊機の派遣話の顛末

四川大地震の救援物資を運ぶために、自衛隊機を派遣するという話は見送られることになった。

そもそも、この手の話は各方面の根回しがすんでから公表されるべきものなのだが、今回は、話が本決まりになる前に、日本側が「自衛隊を派遣する」と大きく公表してしまった。そこから、すれ違いが始まってしまったようだ。

しかし同時に、自衛隊の輸送機(C-130)は、実は意外と荷物がつめないという問題もある。民間輸送機の方がたくさんつめるのだ。そういう点でも、わざわざ自衛隊機の派遣に固執する理由はなかったといえる。

中国への空自機派遣見送り、発表 数日中に民間機第1便(朝日新聞)

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このままなら22年後に浸水被害だけで1兆円

大学や国立研究所など14機関の研究チーム「温暖化影響総合予測プロジェクト」が地球温暖化が日本国内にどんな影響をおよぼすか、被害予測結果を発表しました。

2030年の日本、被害年1兆円増――14機関共同研究(毎日新聞)
2030年、集中豪雨相次ぐ 温暖化の影響予測(中日新聞)
温室ガス排出このままなら…白神ブナ林、今世紀末に消滅も(読売新聞)

記者発表の内容は、↓国立環境研のホームページから読むことができます。
記者発表 2008年5月29日 地球環境研究総合推進費戦略的研究プロジェクト「温暖化影響総合予測プロジェクト」成果発表のお知らせ? 地球温暖化「日本への影響」?最新の科学的知見? ?

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買ってみました…

COCO『今日の早川さん1』(早川書房)COCO『今日の早川さん2』(早川書房)

delta16vさんの日々雑感IIで紹介されていた『今日の早川さん』。さっそく1と2を買ってきました。(^_^;)

これって、やっぱMacか何かで描いてるのかな。
SFマニアに、ホラー好き、ライト・ノベルズ・ファン、そして純文学の愛好者という4人の本好きの女性たちのお話です。しかし、かなりマニアックな攻め方。いちおうSFはそれなりに読んできたので、そこそこついてゆくことができますが、全部は分からない…。

「難しい本」を読む人が純文学系の岩波さんしかいないのが、ちょいとさびしい。哲学とか現代思想系も登場されてくれると面白いのだが…。(^_^;)

ちなみに、作者COCOさんのブログは↓こちら。
coco’s bloblog – Horror & SF

雨が降ると…

いつもは自転車で駅まで通っていますが、雨が降るとバスを使うことになります。

ところが、このバスがなかなか来ない!! ダイヤ上は、1時間に10本以上走っているはずなのですが、来る時は3台ダンゴになって来る代わりに、来ない時は全然来ません。
今朝は、さらに雨で遅れて15分待たされました。おかげで、駅に着くまでに、ブルックナーの交響曲第3番第1楽章を聴き終わってしまいました。(^_^;)

いつまでも輸入に頼ってはいられない…

食糧高騰の影響について、TBSのNews-iでこんな興味深いニュースが取り上げられました。

食糧不足が取り沙汰される昨今、生産国が輸出抑制に向かうのを非難することはできないでしょう。輸入に頼った日本の食糧政策は、根本的に見直すべき時期が来ていると思います。

日本食にも影響、「売り惜しみ」の動き(TBS News-i)

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J-WAVE「もしも、あなたが“蟹工船”を知らなかったら…」

東京のFM放送局J-WAVEでも、『蟹工船』が取り上げられました。夜8時から放送されているJAM The WORLDという番組のなかのCASE FILEというコーナー(9時25分?30分放送)。今週の月曜日(26日)から3回連続で、女子美大の島村輝教授がインタビューに答えています。

1回目、2回目と聞き逃してしまって残念に思っていたのですが、ちゃんと番組のホームページに、その要旨が紹介されていました。

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『蟹工船』、ついにテレビに登場!!

「めざましテレビ」で『蟹工船』(2008年5月27日放送)
フジテレビ系「めざましテレビ」で『蟹工船』が取り上げられました(2008年5月27日放送)

今朝のフジテレビ系「めざましテレビ」に、小林多喜二の『蟹工船』が登場。午前7時20分からの「ココ調」で、「80年前の小説『蟹工船』今ブームの理由」のタイトルで約7?8分間にわたって取り上げられました。

「めざましテレビ」で戸部洋子アナが『蟹工船』を紹介(2008年5月27日放送)
戸部洋子アナが『蟹工船』について紹介しました。

新聞では、全国主要紙を総なめにした『蟹工船』が、いよいよテレビにも進出です。(^_^;)

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グッドウィル 移動時間の賃金の支払いに応じる

賃金は、会社によって拘束される時間にたいして支払われます。ところが、日雇い派遣などでは、支払わないのが当たり前になっていました。たとえば、○○駅に午前7時半集合といって集めておいて、そこからバスで1時間かけて派遣先の工場まで移動しても、派遣先での労働時間が8時間だと、8時間分しか給料が支払われない。しかし、これは完全に法律違反です。

ということで、派遣労働者のみなさんが移動時間分の賃金の支払いを求めていたのにたいし、グッドウィル社がこっそりと振り込んでいた、というニュースです。

同じように不当な扱いを受けているみなさん、じゃんじゃん、派遣会社に移動時間分の賃金の支払いを要求しましょう!! “求めよ、さらば与えられん”です。

移動時間の賃金 支払い応じる(NHKニュース)

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まだまだ続く『蟹工船』

何かと話題の小林多喜二『蟹工船』。まだまだ、メディアの企画は続いています。

新潮文庫の『蟹工船』が今年に入って5万7000部の増刷になったということは前に紹介しましたが、『週刊新潮』の記事によると、今月3万部の増刷をした後、さらに5万部の増刷を決めたようで、合計10万冊を超える大増刷になります。1996?2007年の12年間の総増刷部数が4万8000部だったのに、今年半年ですでにその2倍以上!! ホントにすごいブームです。

面白かったのは、これ↓。『週刊朝日』最新号(2008年6月6日号)に載った「週刊朝日“腐女子部”の『蟹工船』読書会@かに道楽」。『週刊朝日』編集部の20代?30代の女性4人が『蟹工船』をテーマに、かに道楽で読書会をやったという記事です。(^_^;)

週刊朝日“腐女子部”の「蟹工船」読書会@かに道楽(『週刊朝日』2008年6月6日号)
週刊朝日“腐女子部”の「蟹工船」読書会@かに道楽(『週刊朝日』2008年6月6日号)

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発見! 8世紀半ばの荘園絵図

発見された東大寺の荘園図

8世紀半ばの東大寺の荘園絵図が見つかったというニュース。新聞の写真なので不鮮明ですが、条里制にしたがった正方形の枡目がしっかり分かります。

最古級の荘園絵図を発見…奈良国立博物館「国宝級」(読売新聞)

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置塩信雄編『景気循環』

置塩信雄編『景気循環』(青木書店)

置塩信雄編『景気循環』(青木書店、1988年=絶版)のノート。

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ツアコンのみなさん、がんばれ!!

ツアーコンダクターは、楽しく安全な旅行をおこなうために不可欠の仕事。ところが、早朝から深夜まで必死に働いても「見なし労働」のために、残業代無し…。これじゃやってられないと、裁判に訴えました。みなさん、がんばってください。

ツアコン「心も体も限界」残業代求め提訴 阪急交通社系(asahi.com)

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超新星爆発の瞬間を観測


超新星爆発をとらえた映像(NASAのホームページから)

アメリカとイギリスの研究チームが、超新星爆発の瞬間を観測することに成功!! これまでは超新星爆発が起こって星が明るくなった段階で、初めて発見され、観測されていました。今回の観測はもちろん偶然の産物なんですが、お見事でした。

この観測で、超新星爆発は2段階にわたっておこり、最初にX線が放出されたことが判明。これまでの理論による予測が裏付けられたというのも、興味深い結果です。

NHKニュース 超新星爆発の瞬間 観測に成功
「恒星の死」超新星爆発の瞬間を初めて観測(AFPBB News)

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出た?!! 万葉集の歌を書いた木簡

甲賀市・史跡紫香楽宮跡出土木簡 あさかやま面(左) なにはつ面(右) 〔産経新聞〕
甲賀市・史跡紫香楽宮跡出土木簡 あさかやま面(左) なにはつ面(右) 〔産経新聞〕

滋賀県の紫香楽宮跡から出土した木簡に、万葉集の歌が書かれたことが判明。しかも、その木簡の年代は、どうやら万葉集が編纂されたとされる年よりも前だというのです。万葉集の編纂作業あるいは成立プロセスを示す現物資料になるんでしょうか? すごい、すごすぎる…。

万葉集成立前?に万葉集収録の歌を書いた木簡が出土(朝日新聞)
万葉集の木簡が初出土 紫香楽宮、難波津の歌も(MSN産経ニュース)
優雅な歌会「文化首都」示す 紫香楽宮・木簡和歌確認(京都新聞)

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南京大虐殺「否定本」、ふたたび敗訴

南京大虐殺の生き残り・夏淑琴さんが、「ニセモノ」と決めつけられたとして、東中野修道『「南京虐殺」の徹底検証』(展転社)を訴えた裁判で、1審に続いて、2審でも、名誉毀損を認め東中野氏と展転社が敗訴しました。おめでとうございます。

「産経新聞」は「研究書」と書いていますが、1審の判決は、「学問研究の成果に値しない」と指摘しています。要するに、「研究書」といえるような代物ではない、ということです。

南京虐殺本訴訟:名誉棄損、2審も賠償認める 出版元側が敗訴(毎日新聞)
2審も著者らに賠償命令 南京事件研究書訴訟(MSN産経ニュース)
二審も著者に賠償命令=南京大虐殺本で被害者を「偽者」?東京高裁(時事通信)

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トヨタ、QC活動に残業代

トヨタ自動車が、QCサークルの活動に残業代を支払うことを決めました。

QC活動は、事実上、会社側が強制しているにもかかわらず、これまで「従業員の自主的な活動」として、残業代を支払ってきませんでした。しかし、昨年11月、名古屋地裁で、QC活動の時間も「業務」と認定し、元従業員が急死したのは過労死だったとする判決が下され、確定しています。

トヨタ、「カイゼン」に残業代 業務と認定、来月から(朝日新聞)
トヨタ QC活動に全額残業代(NHKニュース)

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EU 減反制度の完全撤廃へ

EU委員会が、共通農業政策の改革案として、減反政策の完全撤廃を提案。これまで耕作地の10%が減反対象でしたが、これが撤廃されれば、500万ヘクタールが再び作付け可能となります。

いまどき減反は流行らない…、ということ。日本も、減反政策を見直し、食糧自給率の向上にとりくむべし。

EU 減反制度の撤廃を提案(NHKニュース)
EU:共通農業政策を見直し 食糧高騰受け減反廃止など(毎日新聞)
EU、減反の完全撤廃を提案(NIKKEI NET)

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「格差は広がりすぎ」 フィナンシャル・タイムズ紙が世界8カ国で世論調査

「日経新聞」のコラムにあったフィナンシャル・タイムズ紙の世論調査を発見!! (^_^;)

フィナンシャル・タイムズ5月19日付の「大分水嶺のような収入の不平等」という記事。ヨーロッパ5カ国、アジア(日本と中国)、アメリカの8カ国で世論調査を実施。その結果、どこでも「金持ちと貧乏人とのギャップはあまりに広がりすぎている。金持ちはもっと税を支払うべきだ」と考えられているという点で非常に際立った結論が出たと述べるとともに、「グローバリゼーションの波が『スーパー金持ち階級』を生み出したため、収入の不平等が多くの国で重大な政治的争点になっている」と指摘している。記事中では、国連開発計画の2005年報告の推計として、「世界の最も金持ちの50人は、最も貧しい4億1,600万人よりもたくさん稼いでいる」というデータも紹介されている。

Income inequality seen as the great divide(FT.com)

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