今週の「九条の会」(5月4日まで)

平和への願いを乗せて空に羽ばたくハト風船=3日、JR鳥取駅前の風紋広場(日本海新聞 5/4)
平和への願いを乗せて空に羽ばたくハト風船=3日、JR鳥取駅前の風紋広場(日本海新聞 5/4)

全国各地の「九条の会」の活動を、インターネットを流れるニュースから拾い集めています。今週は、5月3日の憲法記念日をはさんで、全国各地でいろんな行動がおこなわれました。

また、「毎日新聞」大阪版4月28日付の夕刊には、「九条の会」の呼びかけ人の1人である梅原猛さんのインタビューが掲載されました。東京版などには載っていなかったようですが、保守といわれる梅原さんがどうして「九条の会」の呼びかけ人になったのか、詳しく語っておられます。

沢地さん「確固とした意思表示を」 大津で護憲団体がつどい:滋賀(中日新聞 5/4)
憲法記念日:9条の意義、護憲訴え 井上ひさしさんら、金沢で講演会/石川(毎日新聞 5/4)
平和守り伝えよう 憲法記念日、県内各地でイベント/鳥取(日本海新聞 5/4)
憲法記念日:「生存権の25条も重要」 9条の会、ハト風船で訴え/鳥取(毎日新聞 5/4)
憲法記念日 北九州・京築で集会や街頭活動 大学生と弁護士討論「もっと学んで議論を」(西日本新聞 5/4)
憲法記念日:護憲訴えリレートーク 九条の会・京築が行橋駅前で/福岡(毎日新聞 5/4)
憲法記念日:現憲法、考えよう 久留米・大牟田で集会、弁護士らが護憲主張/福岡(毎日新聞 5/4)
憲法記念日:9条の大切さ、戦争体験者が訴え/熊本では改憲シンポも(毎日新聞 5/4)
憲法記念日:憲法改正の是非を問う 市民ら街頭活動/新潟(毎日新聞 5/4)
「九条守ろう」訴え宮崎市中心部でピースウオーク(読売新聞 5/4)
「憲法9条を守ろう」いしがき女性の会が街頭で訴え(八重山毎日新聞 5/4)
憲法記念日、格差社会考える 雨宮処凛さん話す(岐阜新聞 5/4)
憲法守り、生かすこと誓う  東山・円山公園音楽堂で集会(京都新聞 5/3)
憲法記念日:「護憲へ理解を」こうち九条の会、きょうビラ配布/高知(毎日新聞 5/3)
憲法9条:守る?変える? 池田、揖斐川、大野3町で意見投票/岐阜(毎日新聞 5/3)
九条の会、県内で120団体結成 憲法記念日など、街宣活動(徳島新聞 5/2)
平和憲法:共有を呼び掛け 催し多彩に「9条の輪・環」――3日・稲美/兵庫(毎日新聞 5/1)
今、平和を語る:哲学者・梅原猛さん(毎日新聞 4/28)
左京ぴーちゃり、「身近な戦跡初めて知った」(京都民報 4/28)
憲法改正:山大生は反対136人、賛成43人――山大9条の会がアンケ/山形(毎日新聞 4/26)
刈谷九条の会:刈谷に護憲「九条の会」 27日に「結成のつどい」/愛知(毎日新聞 4/25)
自衛隊イラク派遣:輸送違憲 九条の会・石川ネットが声明「海外派兵中止を」/石川(毎日新聞 4/24)
県九条の会:27日発足 県内各団体が連携強化へ――北栄で総会/鳥取(毎日新聞 4/24)

沢地さん「確固とした意思表示を」 大津で護憲団体がつどい/滋賀
[中日新聞 2008年5月4日]

 憲法記念日の3日、大津市の滋賀会館で「滋賀・憲法のつどい」が開かれ、作家の沢地久枝さんが講演した。
 憲法九条を守り、平和の大切さを考えようと、県内で九条を守る活動をしている「滋賀・九条の会」などが開催。約1100人が参加した。
 文化人らでつくる「九条の会」の呼び掛け人で、昭和史についての著作も多い沢地さんは「一人からはじまる」と題して講演。「戦争で亡くなった多くの人たちの犠牲の後に、われわれは今の憲法を手にしている」と指摘。改憲を目指そうとする権力に対しては「確固とした意思表示を一人一人が持てば、政治の方向は変わる。より良い明日のために今種をまき、後の世代が収穫できるよう、思いを伝えていく責任がある」と語った。(本安幸則)

憲法記念日:9条の意義、護憲訴え 井上ひさしさんら、金沢で講演会/石川
[毎日新聞 2008年5月4日 地方版]

◇「世界から高い評価」

 憲法記念日の3日、県内の各種団体が憲法を考えるイベントを開いた。金沢市の石川厚生年金会館では「輝け9条! 許すな改憲!」(主催、九条の会・石川ネット)と題し、講演会が開かれた。「九条の会」呼び掛け人で劇作家の井上ひさしさんや、金沢文学会を主宰する小説家の千葉龍さんらが講演。憲法が世界から高い評価を受けているとの説明に、大勢の参加者が熱心に耳を傾けた。【栗原伸夫】

◇改憲阻止アピール 守る会が市内パレード

 井上さんは、太平洋戦争下の米西海岸で、日系人が強制収容されたことなどを紹介しながら憲法の制定過程を説明。「過去にはハーグの平和会議で、見習うべきものとして高い評価を受けたのが日本の憲法」と述べた。
 さらに「我々は20世紀から戦争と暴力を引き継いだ」と述べる一方、南極地域の軍事的利用などを禁じた南極条約(1961年発効)の制定過程で、自国の領土を主張する複数の国に、当時の文部官僚が憲法を引き合いに話し合いを続けるよう求めたというエピソードも紹介。「世界が日本の憲法を手本としている」と話した。
 千葉さんは「近代から現代は戦争の時代だった。世界中で戦争のない世界に向けてリーダーになれるのは日本。その自信と誇りを持つべき」と呼び掛けた。また「改正は『悪いから正す』ということ。戦争を否定しない9条改正は改悪だ。許してはいけない」と批判した。
 参加した金沢市の自営業の男性(72)は「1人の力でも、憲法改正論を止めることはできると感じた」と話していた。
 また、「県憲法を守る会」(代表・岩淵正明弁護士)は金沢市役所前で集会を開き、市内をパレードして護憲を訴えた。岩淵代表は、イラクでの航空自衛隊の活動に対する名古屋高裁の違憲判決(先月17日)を巡り、幕僚長が「そんなの関係ねえ」と発言したことを挙げ「司法無視を明言する重大発言。改憲の地ならしは着々と進められている。肝に銘じて、改憲阻止をアピールしていきたい」と熱っぽく語った。

憲法記念日:「生存権の25条も重要」 9条の会、ハト風船で訴え/鳥取
[毎日新聞 2008年5月4日 地方版]

◇届け平和の願い

 「憲法記念日」の3日、鳥取市の「9条の会」(代表世話人、上田務さん)がJR鳥取駅北口の風紋広場で、平和を願いハト風船を飛ばした。
 同会は、作家の井上ひさし氏や大江健三郎氏など9人の著名人が「日本国憲法を守ろう」と呼びかけして発足した。この動きに呼応して全国で同会がつくられ、4月現在、7000を超えているという。
 この日は昨年の約3倍となる約50人が参加した。参加者や事前に9条の会のメンバーが書いた「子どもたちが大人になっても戦争をしない日本でありますように」「みんなが幸せに過ごせますように」といったメッセージカードを取り付けたハト風船を持って輪になり、平和への願いを込めた「ねがい」を歌った。
 この後、一斉に手を放すと、約100個のハト風船は大空へ飛んでいった。ハト風船は紫外線に当たると約2週間で溶ける素材でできたエコ風船だという。
 上田さんは「9条だけ守るのではなく憲法全体を守らなくてはいけない。中でも生存権を規定している25条が重要。後期高齢者医療制度や暫定税率の引き上げは25条第2項の文言に抵触している。25条がしっかりと守られて初めて9条も生きてくる」と指摘。「憲法は努力しないと守れない。少しずつ参加者の輪を広げていきたい」と話していた。【遠藤浩二】

憲法記念日 北九州・京築で集会や街頭活動 大学生と弁護士討論「もっと学んで議論を」
[西日本新聞 2008年5月4日 10:06]

 憲法記念日の3日、北九州・京築地区でも憲法について考える集会や街頭活動などがあった。
 小倉北区大手町の市男女共同参画センター「ムーブ」では、「北九州憲法集会」(同実行委員会主催)が開かれた。
 弁護士や市民団体などでつくる実行委が毎年開催し、7回目。今回は弁護士の呼び掛けに賛同した大学生が初めて実行委に入り、朗読劇や討論を企画した。
 討論では、大学生3人が護憲、本来は護憲派の弁護士2人が改憲の立場で議論。縄田浩孝弁護士が「解釈による憲法の運用は限界を超えている。憲法は国家権力を縛るもので、自衛隊の行動範囲を明確にするためにも九条は変えなければいけない」と主張。これに対し、九州国際大法学部2年の中川亮さん(20)は「ルールを守れないから変えるというのはおかしい。交戦権の放棄も非核三原則も憲法の存在があるからで、九条は形骸(けいがい)化していない」と反論した。
 北九州市立大経済学部4年の西方志織さん(21)は「憲法の根源は人権の保障だが、戦争は最大の人権侵害。憲法をもっと学んで議論しないといけない」と述べた。
 また、JR小倉駅前では「教え子を再び戦場に送らない福岡県退職教職員の会」(田中信而会長、約200人)が憲法の前文と九条の条文を印刷したビラを通行人に配った。田中会長は「改憲論議は収まっているように見えるが、改憲の基本路線は変わらない。九条を守る声を大きく上げないといけない」と語った。
 行橋市のJR行橋駅前では、市民団体「九条の会・京築」が「私と憲法」をテーマにリレートークを行った。

憲法記念日:護憲訴えリレートーク 九条の会・京築が行橋駅前で/福岡
[毎日新聞 2008年5月4日 地方版]

 憲法記念日の3日、護憲運動に取り組む「九条の会・京築」(沖勝治事務局長)が、JR行橋駅前で憲法について語るリレートークを開催した。
 沖事務局長は武力放棄を定めた憲法9条を読み上げ「改憲を目指す動きがあるが、9条は世界の宝」とアピール。他のメンバーも「名古屋高裁が自衛隊のイラク派兵を違憲とする判決を出した。9条を守り平和国家を築こう」などと訴えた。
 会場には「基本的人権の保障は日本の歴史で実現をみなかったもの」と解説する憲法施行日(47年5月3日)の新聞も張り出され、通行人が興味深げに見入っていた。【降旗英峰】〔京築版〕

憲法記念日:現憲法、考えよう 久留米・大牟田で集会、弁護士らが護憲主張/福岡
[毎日新聞 2008年5月4日 地方版]

 憲法記念日の3日、久留米市と大牟田市で、憲法について考える集会や講演会があった。久留米市の久留米大学であった集会「考えよう平和な暮らしと憲法」には約250人が参加し、弁護士の講演などに耳を傾けた。【丸山宗一郎】
 同市などの主婦や会社員らでつくる「5・3 憲法を考える集い」実行委員会(福田洋一委員長)主催。講演では、地元の馬奈木昭雄弁護士が「戦前の日本は天皇の名による政府が主権者で、外国を侵略し多大な迷惑をかけた」と指摘。現在の憲法の神髄は前文にあるとして「国民が主権者であることが戦争を防ぐ」と語った。
 1945年6月19日の「福岡大空襲」に基づいたアニメ映画「火の雨がふる」も上映され、参加者は熱心に見入っていた。
 また、大牟田市不知火町の大牟田文化会館でも、同市の市民団体「九条の会・おおむた」(山下俊雄事務局長)が主催する講演会「今こそ『憲法の力』をつけよう!」が開かれ、約650人が参加した。
 司法試験の受験指導をする「伊藤塾」(東京)の伊藤真塾長が「弱者や少数派の立場を守るのが憲法」と話し、押しつけられた憲法ではないかという質問に「そういう見方もあるが、よく研究、議論され、結果個人を尊重する考えが認められるようになった」と答えた。〔筑後版〕

憲法記念日:9条の大切さ、戦争体験者が訴え/熊本では改憲シンポも
[毎日新聞 2008年5月4日]

 憲法記念日の3日、各地で護憲、改憲の立場での集会があった。
 「九条の会・福岡県連絡会」(代表世話人、石村善治・福岡大名誉教授)は福岡市中央区の都久志会館で、戦争体験者の体験を通じて、憲法9条の大切さを考えてもらう催しを開いた。
 終戦後、大陸からの引き揚げ時に性的暴行を受けた女性の看護に当たった村石正子さん(82)=同県筑紫野市=は、妊娠した女性の堕胎手術などを手伝った思い出を明かし「戦争で一番被害を受けるのは、弱い子供や女性。世界がうらやむ9条を無くしてはいけない」と訴えた。長崎での被爆経験をもつ漫画家の西山進さん(80)=福岡市南区=は、当時の悲惨な状況を明かしながら「日本がまた戦争をする国になろうとしている」と改憲の動きにくぎを刺した。
 (以下略)

憲法記念日:憲法改正の是非を問う 市民ら街頭活動/新潟
[毎日新聞 2008年5月4日 地方版]

 憲法記念日の3日、県内でも護憲派の市民団体などが憲法改正の是非を問う街頭活動を行った。
 中央区古町通6番町の交差点では「護憲フォーラムにいがた」などの市民団体のメンバーらがマイクを握り改憲反対を訴えた。有坂勝代表は、多国籍軍の兵士をイラクへ空輸する航空自衛隊の活動を「違憲」と判断した4月の名古屋高裁判決にふれ、「画期的な判決。太平洋戦争の反省のうえに築かれた憲法を守り育てていこう」と呼びかけた。同時に、憲法9条改正への賛否を通行人に青いシールで投票してもらう街頭アンケートを実施。結果は賛成28人▽反対272人▽わからない24人だった。【岡田英】

「九条守ろう」訴え宮崎市中心部でピースウオーク
[2008年5月4日 読売新聞]

 憲法記念日の3日、「憲法九条を守るピースウオーク」が宮崎市中心部で行われ、九条の大切さを訴えようと、県内の約50人が参加した。
 今回で6回目。参加者は高千穂通りや橘通りで、「憲法9条を守りましょう」などと呼び掛け、歩いた。
 主催した「みやざき九条の会」(宮崎市)の代表世話人で元宮崎大学長の藤原宏志さん(68)は「改憲論議が進んでいるが、世界に誇る憲法九条を守りたい」と話した。
 (以下略)

「憲法9条を守ろう」いしがき女性の会が街頭で訴え
[八重山毎日新聞 2008年5月4日]

 憲法記念日の3日午後、「いしがき女性9条の会」(大島忠恵事務局長)のメンバーらが、憲法9条の堅持をアピールする街頭行動を市内2カ所で行った。
 同会は憲法9条の改正に反対することを目的に昨年3月に結成、街頭行動は昨年から実施しており、今回はメンバー10人が詩の朗読や歌声を通して、平和憲法の大切さを訴えた。
 新川のマックスバリュ前では、「戦争をしない9条を守ろう」「変えないで!憲法9条」と書かれた横断幕を掲げ、「日本と世界の平和のためにも憲法9条を永遠に守りましょう」と訴えたあと、憲法9条をテーマにした村上久雄作の詩「九条」の朗読や、映画「月桃の花」のテーマ曲「月桃」を合唱し「みんなで憲法9条を守ろう」と道行く市民に呼びかけた。

憲法記念日、格差社会考える 雨宮処凛さん話す
[岐阜新聞 2008年05月04日09:00]

 憲法記念日にちなんだ「平和・人権・民主主義を考える」西濃憲法集会が3日、大垣市小野の市情報工房で開かれ、ワーキングプア問題などに詳しい作家、雨宮処凛(かりん)さんの話に約350人が聞き入った。
 西濃法律事務所や9条の会・おおがきなどでつくる同実行委員会が主催。
 保育士の山田貴史さん(30)=大垣市伝馬町=と、東海学院大学2年の廣瀬政美さん(20)=岐阜市蔵前=が質問や提言をしながら、雨宮さんの話を引き出した。
 雨宮さんは、日雇い派遣など非正規社員やサービス残業などを強いられている正社員の事例を示し「格差や貧困によって憲法第25条の生存権が脅かされている」と指摘。非正規社員同士が労働組合をつくる活動をサポートしている体験を踏まえ「自分の身を守るために25条をいかに使うかがとても重要」と話した。

憲法守り、生かすこと誓う 東山・円山公園音楽堂で集会
[京都新聞 2008年5月3日(土)]

 「憲法記念日」の3日、「生きるためにいま憲法!5・3憲法集会in京都」(同実行委主催)が京都市東山区の円山公園音楽堂で開かれた。生活困窮者を支援する「反貧困ネットワーク」の湯浅誠事務局長らが講演し、集まった約1700人が連帯して憲法を守り、生かすことを誓った。
 湯浅さんは米国で貧困から兵隊に志願する人が増えている例を示し、「貧困を生む社会は戦争への抵抗力も弱い」と強調。戦争放棄を示した憲法九条と生存権を保障する二十五条をセットで語り広める重要性を訴えた。
 安斎育郎国際平和ミュージアム名誉館長も講演した。憲法九条が世界大戦の惨禍から生まれた経過を紹介し、「憲法九条を守る心を政治的な力に変えよう」と呼びかけた。
 市民団体代表らが労働者支援などの活動を紹介した後、参加者が市役所まで行進し、「憲法九条を守ろう」などとアピールした。

憲法記念日:「護憲へ理解を」こうち九条の会、きょうビラ配布/高知
[毎日新聞 2008年5月3日 地方版]

 「こうち九条の会」は2日、憲法記念日(3日)に合わせたアピールを発表した。3日午前には、高知市の帯屋町商店街付近で護憲に理解を求めるビラを配布する。
 同会は04年12月に結成。大学教授や元国会議員ら8人が代表を務め、毎年の憲法記念日にはアピール文を発表し、街頭活動をしている。
 今年のアピール文では「福田内閣は自衛隊海外派遣のための恒久法を目指して、解釈改憲を極限まで押し進めようとしている」と批判。「9条は国民の宝であり、平和な国際社会を築き、かけがえのない地球環境を戦禍から守っていく先駆けとなる宝の条項だ」と盛り込んだ。
 代表の1人、青木宏治・高知大教授は、航空自衛隊のイラクでの活動を憲法9条違反と判断した名古屋高裁判決を評価し、「現実に合わせて憲法を変えられるような権力は横暴だ。9条を基軸にした国づくり、国際貢献ができるよう、平和憲法を世界に広げていきたい」と話していた。【服部陽】

憲法9条:守る?変える? 池田、揖斐川、大野3町で意見投票/岐阜
[毎日新聞 2008年5月3日 地方版]

 池田町と揖斐川町、大野町で2日、憲法9条を変えるべきかについて意見を投票する「憲法9条守る? 変える? 全国投票」が行われた。
 投票は全国25都道府県64カ所で行われている。シールを「守る」「変える」「わからない」のいずれかのボードに張って投票する。
 県内では4月25日に関ケ原町で始まった。2日までに6カ所で行われ、計797人が投票した。このうち「守る」に投票したのは649人、「変える」は82人、「わからない」は66人だった。
 「池田9条の会」の小倉文雄事務局長(58)は「憲法改正に『賛成』『反対』と一方的に叫ばない投票形式は、投票した人が、9条とは何なのかを改めて考える機会になったと思う」と話していた。横山周導代表(84)は、戦争を体験した人から直接話を聞くことができる最後の世代となる若い人たちに向け、「人々は戦争の恐ろしさを忘れかけている。投票が、戦後生まれた憲法9条の役割を考えるきっかけになってほしい」と願っていた。【石山絵歩】

九条の会、県内で120団体結成 憲法記念日など、街宣活動
[徳島新聞 2008/05/02 10:37]

 戦争放棄をうたう憲法九条を守ろうと声を上げている「九条の会」。徳島県内では2005年11月にできた「九条の会徳島」など、120に上る九条の会が各地で結成された。昨年5月に国民投票法が成立するなど、改憲の動きが現実味を帯びているだけに、関係者は「運動のすそ野を広げたい」と話す。9条の価値をアピールするため、3日の憲法記念日の前後にはさまざまな行事を予定している。
 九条の会は、故三木武夫元首相夫人の三木睦子さんや作家の大江健三郎さんらが呼び掛け人となり、2004年6月に結成。県内でも同月、三木さんや弁護士、大学教授らが、九条の会徳島を発足させた。約700人でスタートし、現在は約1,000人に膨らんでいる。
 このほか、九条の会事務局(東京)によると、徳島県内各地にできた草の根レベルの九条の会は、4月25日の集計で120団体。全国では7,039団体に上る。
 九条の会徳島は、今年2月から9条にかかわる講演を引き受ける「九条講座」を始め、講師陣が各地の集会などに出向いている。9条にちなんだエコバッグ作製も進めており、5月末までデザインを募集している。
 憲法記念日には「9条街角トーク」と銘打ち、徳島人権・平和運動センターなどとともに徳島駅前で街宣活動を展開。5日は徳島市内の県郷土文化会館で「9条のつどい」を開き、小森陽一・東大教授が講演する。6日は大阪で開かれる「9条世界会議in関西」に参加するバスツアーを計画している。
 九条の会徳島の中嶋信事務局長は「9条改正の動きは、実際に戦争に巻き込まれるかもしれない次世代にとって深刻な問題。子育て中の人たちにこそかかわってほしい。若者が前面に出て活動する環境をつくっていきたい」と話している。

平和憲法:共有を呼び掛け 催し多彩に「9条の輪・環」――3日・稲美/兵庫
[毎日新聞 2008年5月1日 地方版]

 稲美町の「いなみ9条の会」は憲法記念日の3日、町立コミニュティセンターで集会「みんな集まれ憲法9条の輪・環」(川島みどり実行委員長)を開催し、「世界の人々との平和憲法共有」を呼びかける。
 同会は2年前の憲法記念日に結成された。その後は講演会を開いたり、地元の戦争遺跡を訪問するなど精力的な学習を続けている。
 集会の開会は午前10時。45年3月9日の東京大空襲で家族を失った少女が自立していく姿を描いたアニメ映画「うしろの正面だあれ」(原作・海老名香葉子、90分)の上映や、「イラク平和テレビ局」の紹介がある。
 午後からは、会員が地元に残る防空ごうや、旧陸軍加古川飛行場(加古川市尾上町)などを訪れた様子を撮影したビデオ「加印の戦争遺跡を訪ねて」上映(1時20分)▽従軍看護婦として中国に派遣された同町在住の藤田きみゑさんの講演「わたしの従軍記」(2時)――などを予定している。イラクの子どもたちの絵画も展示される。
 参加無料。【成島頼一】〔播磨・姫路版〕

今、平和を語る:哲学者・梅原猛さん
[毎日新聞 2008年4月28日 大阪夕刊]

◇真の道徳教育が必要

 リベラル保守で知られる哲学者の梅原猛さん(83)は「最後の戦中派」として、腹の底から戦争を憎み、その一念から平和憲法を守る「九条の会」の呼びかけ人になった。愛国心教育に反対し、今こそ真の道徳教育が必要と説く、梅原さんに登場願った。<聞き手・広岩近広>

◇戦争を憎み、人類理想の憲法守る
◇19世紀的国家主義が復活しようとしている。「九条の会」参加を幅広く呼びかけ国民運動に。核戦争をなくし地球環境改善を最優先すべし。賢治、漱石、太宰…文学こそが最良の教科書だ。

 ――大江健三郎さん、井上ひさしさんらと「九条の会」の呼びかけ人になられて間もなく4年になります。マルクス主義による国家体制を批判し、その崩壊を予言するなど、保守主義を通されてきた梅原さんが「九条の会」に参加されたのは。

 梅原 私は一貫して、社会主義には賛成してこなかったが、平和憲法は守らなければならない、そのうえで民主主義国家をつくっていくべきだと、ずっと主張してきました。私は憲法9条の支持者です。保守政党も憲法が成立したときは、そういう思想だった。ところが最近になって、憲法はアメリカから強要されたもので、日本の伝統が謳(うた)われていないなどという批判もあって、改憲の動きが出てきた。私に言わせたら、改憲派は19世紀の国家主義の原理を信じていて、日本を再び19世紀並みの国家主義を目指す国にしようとしているのではないか、と非常に危惧(きぐ)します。私は戦争中は国家主義を、戦後はマルクス主義を強く批判してきました。マルクス主義はつぶれたものの、またぞろ国家主義が復活しようとしているように思われてなりません。

 ――そんな状況もあって「九条の会」が生まれました。

 梅原 どちらかといえば、社会主義者といわれた方々が多いですね。しかし私は、「9条を守る」「平和憲法を守る」という精神において、それらの人に劣りません。だから自分の信念で、9人の呼びかけ人の1人になったのです。ただ、もっと幅広い層の人たちに呼びかけて、平和を守る国民運動にしていく必要があると思っています。

 ――日本を「普通の国」にするために、改憲が必要だとの意見があります。

 梅原 普通の国というのは、国家を絶対化する19世紀的国家主義の理念に従った国です。今は単なる国家主義では困ります。なぜなら核戦争や地球環境の問題があるからです。21世紀以後の世界は核戦争を避け、地球環境問題を解決することを最優先しなくてはいけない。それは国家を絶対とする憲法では不可能ではないですか。現在の憲法にこそ新しい人類の理想が盛られており、だから私は改憲に反対なのです。

 ――少し補足説明を。

 梅原 地球環境問題という国家を超えた課題に対処していくには、カントが「永遠の平和のために」で提唱した「国家間の連帯によって平和を築く」理想に立たねばなりません。憲法にはカントの永久平和論に通じる恒久平和の理想、つまり人類の未来への理想が語られています。

 ――改憲の前に教育基本法が改正され、先月に告示された小中学校の学習指導要領では「愛国心教育」を明記しています。

 梅原 愛国心は教えられるものではありません。真の道徳教育を通じて自然と育っていくものです。ドストエフスキーの小説でしたか、愛国者という者は国という観念のみを愛するだけで、国民を少しも愛さない者だとあります。国民を愛せない権力者に黙って従えというのが愛国心教育であれば、私は断固として反対ですね。

 ――最初にありきの道徳教育はいかにして。

 梅原 私は文学を通して教えるのがいちばんいいと思う。生きとし生けるものの命がいかに大切かは宮沢賢治の童話「よだかの星」が語り、ウソをついてはいけないと語るのは夏目漱石の「坊っちゃん」です。約束を守る大切さは太宰治の「走れメロス」が語ってくれます。こうした文学による道徳教育こそが大切で、教育勅語に帰れというのはとんでもない。

 ――道徳教育は子どもより、むしろ大人のほうが必要かもしれません。

 梅原 だいたい日本の政治家に愛国心があるような人は、ほとんどいないでしょう。理想が低くなって、私利私欲にはしっている。平気でウソをつく政治家も多い。

 ――かつての日本の道徳教育はいかがでしたか。

 梅原 日本人は長い間、仏教や儒教や神道の思想を心の糧にしてきた。多神教の神仏習合ですね。生きとし生けるものを殺さない、平等でなければならない、これが基本です。だから日本の伝統は戦争の礼賛ではなく、平和を愛することなのです。平安時代は250年、徳川時代は300年も平和が続きました。こんな国は日本だけです。
 ところが明治政府は富国強兵を掲げて、国家神道という一神教にしてしまった。廃仏毀釈(きしゃく)です。このため平和と平等が奪われました。私が「神殺し」と呼ぶ廃仏毀釈は教育勅語と結びつき、国家主義を強めていった。その結果、とんでもない戦争をして、おびただしい数の人間が死んだではありませんか。

 ――名古屋大空襲(1944年12月13日)を体験されたのですね。

 梅原 旧制八高生のときです。三菱発動機に勤労奉仕に行っていたのですが、私が入るはずの防空壕(ごう)に爆弾が直撃して大勢の中学生が座ったまま死にました。そして死骸(しがい)が吹き飛ばされて屋根の鉄骨の上に引っかかっているのを見て、深く戦争を憎みました。私は、原爆を落とした者と、特攻というおぞましい死の道具を考えた者を許すことができない。

 ――戦争をしない、平和を愛する日本の伝統に戻るためには。

 梅原 真の道徳教育が必要です。道徳なしに国家の品格はありません。政治家は愛国心を口にする前に、日本の文化のすばらしさを勉強してほしい。伝統思想に従って、世界の平和と人類の繁栄に貢献するように努めてほしい。私は95歳まで生きて、親鸞と世阿弥というすばらしい日本人の人生を明らかにするとともに、これからの人類の生き方を説く哲学を作りたいと思っています。(専門編集委員)

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■人物略歴

◇うめはら・たけし
 1925年、仙台市生まれ。京都大文学部哲学科卒業。立命館大教授、京都市立芸術大学長、国際日本文化研究センター初代所長を経て、現在は顧問。日本ペンクラブ会長を務め、1999年に文化勲章を受章。「隠された十字架」で毎日出版文化賞、「水底の歌」で大佛次郎賞をそれぞれ受賞。近著に「神と怨霊」(文芸春秋)。「梅原猛著作集」(小学館)など著書多数。

左京ぴーちゃり、「身近な戦跡初めて知った」
[京都民報 2008年04月28日 12:10]

 京都民医連第二中央病院エリア9条の会は26日、「左京ぴーちゃりツアー」を開催しました。「ぴーちゃりツアー」とは自転車で戦跡をめぐるツアーのことで、全国各地で行われています。院長はじめ、ベテラン職員から青年職員まで15人が「9条Tシャツ」を着て左京区内を走りました。
 最初は円光寺のサイド・オマールさんの墓。サイド・オマールさんは、マレーシアから「南方特別留学生」として人質同然に来日し、広島で被爆。終戦後帰国途中に体調を崩し、京大病院で治療を受けましたが、当時は被爆の影響ということがわからず、適切な治療が受けられず亡くなられました。他に京都造形芸術大学高原分校前にある尹東柱(ユン・ドンジュ)さんの詩碑、京大時計台記念ホール内の歴史展示室を見学しました。
 参加した職員は「身近な場所にいろいろな戦跡があることを初めて知った」「留学生と称して植民地の有力者の親族を人質のように日本に連れてきていたことに驚いた」「いいお天気の中、いい運動ができた」と引き続きいろいろな企画に取り組んでいきたいと決意をのべていました。(K)

憲法改正:山大生は反対136人、賛成43人――山大9条の会がアンケ/山形
[毎日新聞 2008年4月26日 地方版]

 山形大学の学生や教職員らで作る山形大学9条の会は24、25の両日、学生を対象に憲法改正に関するアンケートをした。国民投票法案が審議中だった昨年と比べると減ったものの約300人が回答し、憲法9条改正は反対派が賛成派の3倍近くを占めた。
 憲法と、憲法9条の改正の賛否を掲示板に張り出し、「賛成」「反対」「分からない」の欄にシールで答える。学生の集まる昼食時に食堂近くで実施した。
 憲法改正は▽賛成43人▽反対136人。憲法9条改正は▽改正しない157人▽改正し自衛軍を持つ54人――だった。理学部1年の舩田征位(まさたか)さん(18)は「自衛軍が無くても豊かな国になれると思うので、9条を改正し自衛軍を持つのは反対」と話した。
 また、今年はクイズ形式で2問出題。「憲法を尊重し、擁護する義務があるのは」の問題は、「国民」を選んだ学生が「分からない」を含めると203人に上り、正しい答えの「国会議員と公務員」の2倍以上を占めた。
 自民党の改正案についての問題は、自民党改正案が自衛隊の海外派兵を「認めていない」としたのが89人▽「わからない」62人▽「認めている」と正しく答えたのは141人だった。本多薫人文学部教授(情報科学)は「憲法の内容を詳しく知らない学生が多く、憲法教育の必要性を感じる。自民党の改正案も正しく理解されていないようだ」と話した。【林奈緒美】

刈谷九条の会:刈谷に護憲「九条の会」 27日に「結成のつどい」/愛知
[毎日新聞 2008年4月25日 地方版]

 刈谷市内で護憲運動を進めている市民らが「刈谷九条の会」を作ることになり、27日午後1時半から同市大手町の市民会館で「結成のつどい」を開く。現在の日本国憲法を守るという一点で手をつなぎ、その輪を市民に広げていく狙い。
 会の結成が持ち上がったのは昨年12月。憲法の誕生に強い影響を与えた憲法学者・鈴木安蔵氏(故人)を描いた映画「日本の青空」の上映会がきっかけ。上映会後に実行委員会で以前からの結成計画が強く打ち出され、準備会を発足させた。
 今月にかけて3回の準備会と4回の世話人会が開かれ、会の趣旨や規則、活動などがまとめられた。さらに、各界の約50人が呼びかけ人になった。
 27日は、県平和委員会の堀一理事が「海外派兵軍隊へと変貌(へんぼう)する自衛隊」と題して講演。続いて参加者とリレートークを繰り広げ、憲法や平和への思いを語り合う。このほか、平和の歌を合唱したり、広島と長崎の原爆写真も展示される。当日の参加者からは会場・資料費として300円を集める。【安間教雄】

自衛隊イラク派遣:輸送違憲 九条の会・石川ネットが声明「海外派兵中止を」/石川
[毎日新聞 2008年4月24日 地方版]

◇高裁“違憲”判決を受け

 憲法記念日を前に、弁護士や市民らが呼びかけ人となっている「九条の会・石川ネット」が23日、金沢市で会見し、今月17日の航空自衛隊による多国籍軍の空輸活動を憲法9条違反とした名古屋高裁判決を受け「すべての自衛隊海外派兵の中止を求める」とする声明を発表した。【澤本麻里子】

◇憲法記念日に「輝け9条!」集会

 声明では「自衛隊の海外活動の実態を暴き、その活動を違憲とした。政府がなし崩しに進めてきた海外派兵を厳しく断罪した」としてイラクからの空自撤退を求めている。さらに、戦争の遂行への加担・協力を強制される場合、裁判所への差し止め請求などが可能だと明言したことで「戦争のできる国づくりが仕上げられようとしている中、今後の反戦・平和運動に大きな力を与えるもの」と受け止めている。
 呼びかけ人の1人、岩淵正明弁護士(58)は、バグダッドを戦闘地域と認めたことから「政府の国会答弁が屁理屈(へりくつ)にすぎないことが憲法の視点から明らかになった」と話している。
 同会は5月3日、同市石引4の厚生年金会館で、「輝け9条! 許すな改憲!」と題した集会を開く。劇作家で「九条の会」呼びかけ人の井上ひさしさんや、小説家の千葉龍さんらが講演する。参加費1000円(学生500円)。

県九条の会:27日発足 県内各団体が連携強化へ――北栄で総会/鳥取
[毎日新聞 2008年4月24日 地方版]

 戦争の放棄をうたった憲法9条を守る活動を続けている県内各地の「九条の会」が参加する「鳥取県九条の会」の発足総会が27日、北栄町の町中央公民館大栄分館で開かれる。「憲法改悪阻止」へ個別に活動している各会の連携を強化するという。
 「九条の会」は04年6月、作家の大江健三郎さんや哲学者の梅原猛さんら9人が呼び掛け人になって発足し、全国に広まった。「鳥取県九条の会」準備会によると、県内では境港市で05年2月に第1号が生まれ、これまで鳥取、米子、倉吉市などの地域や職場で18の会ができている。
 発足総会では、経過報告、会則制定、代表選出を行う。各会とは対等の関係で、各会の交流促進と協力、支援が役割という。
 呼び掛け人の安田寿朗弁護士(米子市)が「改憲のシナリオを読み取る」と題して講演し、各会の活動報告や9条グッズの展示販売がある。【小松原弘人】

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