無保険で死亡 全国で475人

保険料の滞納などで健康保険が使えない、いわゆる「無保険」の人が病院に担ぎ込まれて死亡したケースが、NHK調査で、この2年間で少なくとも475人いたことが明らかに。

無保険で死亡 全国で475人

無保険で死亡 全国で475人
[NHKニュース 5月11日 16時3分]

 保険料の滞納などで健康保険が使えないいわゆる無保険の状態で病状が悪化して医療機関に運ばれ死亡した人が、この2年間に全国で少なくとも475人いたことが、NHKが医療機関に行ったアンケート調査でわかりました。
 NHKは、健康保険が使えないことの影響を調べるため、救急患者を受け入れている全国のおよそ4400の医療機関にアンケート調査を行い、2384の回答を得ました。その結果、いわゆる無保険の状態の人で病状が悪化して運ばれてきて死亡した人が、この2年間に174の医療機関で475人いたことがわかりました。保険が使えないことと病状の悪化に関係があるかどうかについて尋ねたところ、60%余りの医療機関は「わからない」としていますが、25%に当たる43の医療機関は医療費の負担の重さから治療を受けるのを我慢していたとみられる人がいたと答えました。市販の薬だけで様子を見ているうちに症状が悪くなったとみられるケースや、寝たきりの状態になっても経済的な理由から治療を受けていなかったとみられるケースがあったということです。
 社会保障制度に詳しい慶應義塾大学経済学部の駒村康平教授は「非正規の労働者など低所得者が増えるなかで、誰もが必要な医療を受けられるようにする保険制度の空洞化が進んでいるのではないか。制度を現状に即して見直していく必要がある」と話しています。一方、厚生労働省は、この結果について「保険料の滞納に至った経緯や生活の実態などを個々に詳しく分析しないと見解を出すのは難しい」としています。

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