芝健介『ホロコースト』

芝健介『ホロコースト』(中公新書)

ヒトラー・ドイツでナチスによっておこなわれたユダヤ人の大量殺戮。映画「シンドラーのリスト」や「戦場のピアニスト」で、大きく、重いテーマとなった問題ですが、600万人にものぼるユダヤ人の殺害は、なぜ、どのようにしておこなわれることになったのか。著者は、ナチスのユダヤ人政策が、どのように変遷していったかを丹念にあとづながら、戦争の進展のなかで「追放」政策が行き詰まり、「絶滅収容所」による計画的な大量殺戮にいたったとしています。

しかし、「最終解決」が始まる以前の、ユダヤ人を「劣等民族」として社会から締め出し、権利と財産を剥奪し、ゲットーに押し込めていく過程だけでも、読んでいて、うんざりしてきます。

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