超新星爆発の瞬間を観測


超新星爆発をとらえた映像(NASAのホームページから)

アメリカとイギリスの研究チームが、超新星爆発の瞬間を観測することに成功!! これまでは超新星爆発が起こって星が明るくなった段階で、初めて発見され、観測されていました。今回の観測はもちろん偶然の産物なんですが、お見事でした。

この観測で、超新星爆発は2段階にわたっておこり、最初にX線が放出されたことが判明。これまでの理論による予測が裏付けられたというのも、興味深い結果です。

NHKニュース 超新星爆発の瞬間 観測に成功
「恒星の死」超新星爆発の瞬間を初めて観測(AFPBB News)

超新星爆発の瞬間 観測に成功
[NHKニュース 5月22日 11時3分]

 巨大な星が一生を終えるときに起こる超新星爆発の瞬間を観測することに、アメリカとイギリスの研究チームが世界で初めて成功しました。研究チームは「去年、超新星爆発が確認された付近を観測していて偶然とらえたもので、一生に一度あるかないかの出来事だ」と話しています。
 超新星爆発は、太陽の8倍以上の質量のある星が寿命を迎えたときに起きる大爆発で、高温高圧によってウランなどの重い元素が生み出され、それまで星の中にあった鉄や炭素など人の体に不可欠な元素とともに宇宙空間に放出されると考えられています。アメリカとイギリスの研究チームは、ことし1月、NASA・アメリカ航空宇宙局の衛星で地球から9000万光年離れた銀河を観測していたところ、世界で初めて超新星爆発の瞬間をとらえることに成功しました。分析の結果、超新星は、最初に1度爆発して大量のエックス線を6分余り放出し、その1時間40分後には再び大きな爆発を起こして強いレベルの紫外線を放出していたことがわかりました。
 これまでは、爆発後に残る強い輝きを発見することでその存在が確認されてきましたが、実際に爆発の瞬間を観測できた例はなく、研究チームは「去年、超新星爆発が確認された付近を観測していて偶然とらえたもので、一生に一度あるかないかの出来事だと思う」と話しています。この結果は、22日付けのイギリスの科学雑誌「ネイチャー」に掲載されています。

「恒星の死」超新星爆発の瞬間を初めて観測
[AFPBBNews 2008年05月22日 22:00 発信地:パリ/フランス]

【5月22日 AFP】寿命を迎えた星が爆発し超新星となる初期の様子を天文学者らの研究チームが初めて目撃したと、21日の英科学誌『ネイチャー(Nature)』で発表した。超新星爆発と呼ばれるこの現象は、宇宙で発生する現象の中でも最も強大なものの1つ。
 超新星爆発では、飛び散った物質がガスやチリと衝突し、高エネルギーの光を発するが、これまでこの現象が確認できるのは、爆発発生から数日から数週間後だった。
 だが、2008年1月、「一生に一度」のチャンスに恵まれた天文学者チームが、ついに超新星が生まれる瞬間をとらえることに成功した。
 研究チームの米プリンストン大学(Princeton University)のアリシア・ソダバーグ(Alicia Soderberg)氏が、2週間前に起きた超新星爆発を観測するため、米航空宇宙局(NASA)を通じて観測衛星スウィフト(Swift)のエックス線望遠鏡を地球から9000万光年離れたNGC2770の方角に向けたところ、幸運にも望遠鏡は付近で爆発の瞬間を迎えようとしていた別の超新星をとらえたのだ。スウィフトは直ちに放出されるエックス線の記録を開始した。
 530秒間にわたって超新星爆発の動きを記録した貴重なデータは、「超新星爆発の前にはエックス線の放出が起こる」という40年近く前の仮説を裏付けるものとなった。この説では、生まれたばかりの中性子星は一度収縮した後に膨張。その際、放出される衝撃波で周りを覆うガス層を吹き飛ばし、加熱されたガス層がエックス線を放出する。そして、その衝撃で星は粉々に砕け散るというものだ。
「今回の結果には驚いた。恒星の死について残された謎の一部を解明するものだ」と、研究チームの米カリフォルニア大学バークレー校( University of California at Berkeley)のジョシュア・ブルーム(Joshua Bloom)氏は話す。
 その後も、地上からは高性能望遠鏡6台、宇宙ではNASAのチャンドラX線観測衛星(Chandra X-ray Observator)とハッブル宇宙望遠鏡(Hubble Space Telescope)が、109日間にわたって超新星の観測を行った。
 超新星はSN 2008Dと命名された。

観測データの写真は、↓こちらから。

超新星爆発の瞬間を観測=国際チーム(時事通信)
NASA – NASA’s Swift Satellite Catches a Star Going ‘Kaboom!’

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