いつまでも輸入に頼ってはいられない…

食糧高騰の影響について、TBSのNews-iでこんな興味深いニュースが取り上げられました。

食糧不足が取り沙汰される昨今、生産国が輸出抑制に向かうのを非難することはできないでしょう。輸入に頼った日本の食糧政策は、根本的に見直すべき時期が来ていると思います。

日本食にも影響、「売り惜しみ」の動き(TBS News-i)

日本食にも影響、「売り惜しみ」の動き
[TBS News-i 5月27日18:28]

 原油価格の高騰に食品の相次ぐ値上げ。アフリカやアジアの一部の国では、深刻な食糧不足まで起こっています。そこで、世界で巻き起こっている値上げの動きを「物価暴走」としてお伝えします。1回目は「売り惜しみ」。輸出を制限しようとする動きが、日本食にまで影響を及ぼし始めています。
 お昼時ともなると、サラリーマンが次々と訪れる立ち食いそば店。かけそば1杯=250円。安くて美味しいと評判ですが、原材料費の値上がりに頭を悩ませています。
 小麦粉や油だけでなく、今年に入って、なぜか「そば粉」までもが2割から3割も値上がりしているというのです。国内で消費されるそば粉の8割近くが海外からの輸入です。その大部分が値段の安い中国産ですが、去年の末、中国側から驚くべき通告がありました。
 「穀物輸出を規制するために、1月1日から20%の輸出関税をそばとか穀物にかけてきたんですね」(日穀製粉・金澤勝氏)
 中国政府がそばの実の輸出に高い関税をかけ、国外への流出に歯止めをかけようとしているのです。

世界の穀物在庫量(TBS News-i 2008年5月27日)

 今、こうした穀物の輸出を制限する動きが、世界で相次いでいます。世界の穀物の在庫は毎年、減少し続けていて、1年に消費される量の15%を切りました。価格高騰のあおりを受けないように、輸出を禁止して国内に確保しておこうとする国が相次いでいます。いわば「売り惜しみ」とも言える動きが、価格の高騰にますます拍車をかけるという悪循環に陥っているのです。
 日本ではじめて「ごま油」が生産された香川県・小豆島。ごま油で日本一のシェアを誇るこちらの会社では、ごまの仕入れ価格が1年前に比べて3倍以上に跳ね上がったといいます。ごまの自給率はわずか0.06%。途上国からの輸入が多いため、不安定さがつきまとうと言います。
 「契約意識というが薄いですよね。値段が高くなると他に売っちゃったりとかね」(かどや製油・土屋誠氏)
 かつて日本は、中国からごまを輸入していました。しかし、経済が成長するにつれて中国がごまを輸入するようになり、高値で買い占めるケースまで出てきたといいます。
 「日本としては、高い物を買って製品価格に転嫁できるかな、というのを考えますので、そこで買い負けちゃうということはかなりありますよね」(かどや製油・土屋誠氏)
 しかし、価格の高騰だけでなく、さらに深刻な事態を心配する声も出ています。
 「お金を出せば買えるということでなくて、各国間の争奪戦になってきているのではないかという気もしています」(日穀製粉・金澤勝氏)
 和食には欠かせない食材ですら多くを海外に頼る日本。世界的な食糧の高騰に大きく翻弄されていくことになりそうです。

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