関西方面でも『蟹工船』がテレビに登場するらしい

多喜二ライブラリー・ブログによると、今月6日、関西テレビのスーパーニュースアンカー(月?金、午後5?7時)で、『蟹工船』の特集が放送されるそうです。

多喜二ライブラリー・ブログ: 6/6関西テレビスーパーニュースで「蟹工船」特集

しかしローカルニュース枠ということで、残念ながら、こちらでは見れそうにありませ?ん (T^T)
ということで、どなたか番組を録画して見せていただけないでしょうか? ブログにアップしていただいても結構ですし、CD-Rに焼いて送って下さっても結構です(謝礼を差し上げることはできませんが、実費はお支払いします)。コメント、トラックバックなど、ご連絡をお待ちしています。
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さて、今日の「東京新聞」こちら特報部の「週刊誌を読む」でも紹介されていましたが、作家の高橋源一郎氏が、『週刊現代』6月9日号で、『蟹工船』について書かれています。

高橋源一郎「『蟹工船』が流行っている」(『週刊現代』6月9日号)

高橋源一郎氏といえば、今年1月6日の「毎日新聞」で、雨宮処凜さんと対談し、そのなかで“『蟹工船』は、いま読んでもすごい”と最初に話題にされたお方。それが1つのきっかけとなって、いまの『蟹工船』ブームが始まりました。

ということで、さっそく『週刊現代』をめくってみました。すると、どうして1月の対談で『蟹工船』にふれたのか、その“前史”が紹介されていました。

 およそ一年前、タカハシさんは、ゼミのテキストとして『蟹工船』を採用したのである。
 そんな古くて地味なモノを、今どきの学生諸君が読んできれるのか、正直いって不安だった。
 ところが、である。
 予想と異なり、もの凄く好評だったのだ。

 どう好評だったのか。氏は、「この小説、いきなり1行目が『おい地獄さ行ぐんだで!』という漁夫の言葉だ。尋常ではない」とか、「しかし、読んでいくと、ほんとに、この『蟹工船』の中が『地獄』であることがわかってくる」と、『蟹工船』の紹介をした後、ゼミの学生諸君の感想を、こんなふうに書いておられます。

 ゼミの学生諸君は、こんな小説を読んで、口々に「面白い」と行ったのである。あるいは「他人事ではないような気がする」と。
 大学生の就職状況は確かに改善している。だが、4年で「正常」に卒業しなかった学生には、苦難の道が待ち構えている。世の中で「フリーター」や「派遣」と呼ばれる若き就労者たちが如何に厳しい生活を余儀なくされているか、みなさんもご存じの通りである。「死語」となったはずの「プロレタリア(下層労働者)」は、悲しいことに、現実にぴたりと適合する言葉となって復活してしまったのだ。

ゼミのテキストに『蟹工船』を選んだ高橋氏のセンスもすばらしいものですが、それを読んで「面白い」「他人事ではない」と言った高橋ゼミの学生のみなさんも大したものだと思います。

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  1. 3日だったか2日だったかの「毎日」の「記者の目」にも出てましたね。

  2. かわうそさん、お久しぶりです。
    「停滞」されているようで、心配しておりました。

    「毎日」の「記者の目」は読みましたが、問題を、いわゆる「就職氷河期」にぶち当たった20代半ば?30代半ばという特定の世代のこととして論じているようで、ちょっと気になっています。

    確かに、その後の大学の新卒採用は「回復」していて、「就職氷河期」世代だけが“取り残されている”という問題があることは事実ですが、“雇用の劣化”は、もっと年輩の世代や新卒世代も含めた問題。若い世代が『蟹工船』に注目しているのは新しい現象ですが、話をそこに限定するのは、ちょっと違うんじゃないかと思ったりしています。

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