在韓米軍司令部が2012年にハワイ移転?!

在韓米軍の司令部が2012年をメドにハワイに移転するらしい。

在日米軍基地の司令部もハワイに移転するという話があった。在日米軍基地の再編の中で立ち消えになった格好になっているが、アメリカは、本格的にハワイへの機能集中をはかっているのかも知れない。

在韓米軍司令部、2012年めどにハワイ移転…韓国紙報道(読売新聞)
米第8軍司令部、2012年ハワイに移転(韓国:中央日報)
米第8軍司令部、韓半島専担軍から北東アジア機動軍に(韓国:中央日報)

在韓米軍司令部、2012年めどにハワイ移転…韓国紙報道
[2008年6月5日18時37分 読売新聞]

 【ソウル=竹腰雅彦】5日付の韓国紙・中央日報は、米軍当局が在韓米軍の陸軍部隊を統括するソウル・竜山の米第8軍司令部について、2012年をめどにハワイに移転することが事実上確定したと報じた。
 複数の韓国軍と米軍関係者の話として伝えた。
 米韓両国は、米国が同年4月に韓国側に戦時作戦統制権を移譲することで合意しており、竜山基地も同年、ソウル南方の京畿道平沢市に移転する予定。
 同紙によると、司令部移転は米軍再編に関連した措置で、北朝鮮の脅威に備え、ハワイ移転後も実務的機能は韓国に残す。また、有事に司令部が直ちに韓国に戻って作戦遂行できるよう、組織や施設は韓国内に現在のまま維持する方針という。

こちら↓は、韓国・中央日報の記事。

米第8軍司令部、2012年ハワイに移転
[中央日報 2008.06.05 11:19:46]

 米第8軍司令部がハワイに移転する。複数の韓国軍と米国軍筋は4日「米軍当局が米第8軍の指揮部を、戦時作戦統制権を移譲する2021年を前後に、ハワイに移住させる方針を事実上確定した」と伝えた。
 同筋はまた「米第8軍司令部をハワイに移転させる問題は、米陸軍の改革レベルから行われるもので、1年以上進められてきた」とし「まだ韓国政府には正式に通報していない状況」と説明した。
 米第8軍司令部の帰還が決まったのは、米第8軍が韓国に配置されてから58年ぶりだ。軍筋は「米第8軍の指揮部がハワイに移っても、北朝鮮の脅威に備えるため、米第8軍の実務的な作戦機能は韓国に残るだろう」と話した。韓半島に戦争が勃発すれば、8軍指揮部が即刻韓国に戻り作戦を遂行できるよう、基盤組織と施設はそのまま残すものとされる。
 現在、米第8軍から直接指揮を受けている部隊は、米第2師団と大邱(テグ)にある第19支援司令部だ。しかし戦争が勃発すればハワイの米第25歩兵師団など太平洋沖の米陸軍部隊も韓半島に投入され、米第8軍の指揮を受けることになる。米第8軍司令部のハワイ移転が決まったことにより、在韓米軍にも大きな変化が予想される。
 ゲーツ米国防長官は3日、李相熹(イ・サンヒ)国防長官と韓米国防相会談を終えた後、記者会見し「第8軍が改革を断行することにより、人材・兵力の再編があるだろう」とし「しかし在韓米軍は現在のレベル(2万8500人)に維持される」と述べている。
 米軍当局者は「米第8軍司令部がハワイに移転すれば、ハワイにある米太平洋陸軍司令部と統合されるだろう」とし「ハワイに駐留しながら東アジア地域全体の安保を担当することになる」と説明した。
 これにより米第8軍の任務と作戦領域は韓国戦争(1950?53年)以前の範囲に拡大される見通しとなった。米第8軍は韓国戦争以前の太平洋戦争時代まで南太平洋・東南アジア・北東アジアなどで日本軍と戦闘を繰り広げていた。

 ◇米第8軍=第二次世界大戦当時の1944年に創設された。主な活動地域は太平洋だった。45年8月、占領軍として日本入りした米軍部隊の一つで、米国による軍政を担当した。韓国には50年、韓国戦争勃発から5日後の6月30日に初めて投入された。休戦協定後の55年11月、米第8軍は米極東軍総司令部と統合されソウル竜山(ヨンサン)基地に移転してきた。

米第8軍司令部、韓半島専担軍から北東アジア機動軍に
[中央日報 2008.06.05 11:20:21]

米陸軍の太平洋・北東アジア軍再編の方向(韓国:中央日報)

 米第8軍司令部をハワイに移転するという方針は、米陸軍の改革作業につながっている。
 米陸軍は、1旅団を72時間以内に地球のどこにでも迅速に投入することを戦略目標に掲げている。輸送手段が進み、情報ネットワークを地球上のどこにでもつなげるよう技術が発展したからだ。
 いわゆる「戦略的柔軟性」だ。それだけに通常戦力による米第8軍では、新たな安保戦略を達成できないと米陸軍は判断したという。03年のイラク戦当時米軍は、中部司令部が米フロリダ州タンパに位置していたが、遠隔指揮で戦争を遂行した。現在の米第8軍組織では、そうした作戦を遂行するのが困難な状態だと米陸軍当局者は話している。
 もう一つの理由は、時代が変わり米第8軍の任務を韓半島だけに限定できない、という米陸軍の判断だ。冷戦時代に韓半島は、社会主義と資本主義の両陣営が真っ向から衝突する危険な地域だった。しかし90年代に入って冷戦体制が解体し、最近になっては北核問題が解決する兆しを見せるなど安保環境は急変している。北朝鮮が核を誠実に申告し、解体まで行う場合、朝米国交正常化が実現する可能性も大きい。
 こうした場合、韓半島の軍事戦略的な重要性は以前よりは落ちる。半面、米国側は中国と台湾の対立が気になり、ミャンマー・タイなど東南アジア地域における安保の重要性が再浮上しているという判断をしているとされる。米軍当局者は「米第8軍司令部を置いたままでは、東アジア全体を支援できないというのが率直な判断」と話した。
 ハワイに移転するのを契機に、米第8軍の任務は事実上、50年の韓国戦争(1950?53年)以前に戻るとされている。太平洋戦争当時まで米第8軍の作戦地域は東南アジアまでと対象が広範囲だった。
 一部では米第8軍司令部のハワイ移転をめぐり、米国の戦略の中心が韓半島から多少後退するのではという見方も出ている。ある元将官は「50年1月、韓国と台湾を防御ラインからはずすことで韓国戦争を誘発した“アチソンライン(Acheson line)”当時の雰囲気に戻るのではいう “安保不安感”を招きうる」とし「政府が国民に十分な後続の説明を行うのが必要とされる」と語った。
 3星将軍(准将)が指揮する第8軍司令部がいったんハワイに移転しても、米第2師団は依然として第8軍に所属する。第8軍司令部の移転を控えて、米第2師団は未来型の戦闘部隊に変身中だ。
 第8軍司令部が移転する2012年に戦時作戦統制権が韓米連合司令官から韓国合同参謀議長に移譲されれば、連合司令部は解体される。ただ米国は、国連司令部をその後も韓国に維持する方針だ。また在韓米軍司令部は4星将軍(大将)が指揮する「韓国司令部(KORCOM)」に変わり、KORCOM司令官は国連司令官を兼職するとされる。

【追記】

韓国・朝鮮日報は、在韓米軍司令部は野戦作戦司令部として拡充される、というニュースを流している。

在韓米軍:第8軍司令部、野戦作戦司令部に改編(韓国:朝鮮日報)

在韓米軍:第8軍司令部、野戦作戦司令部に改編
今年中に「韓国作戦指揮所」を創設
[朝鮮日報 2008/06/06 08:40:46]

 人事や軍需など行政面の業務が中心となっている在韓米軍第8軍司令部が、今年中に戦闘作戦遂行能力が強化された野戦作戦司令部へと拡大改編される。
 韓国政府の消息筋は5日、「米国は2012年の戦時作戦統制権の韓国軍への移譲により、在韓米軍地上軍の作戦能力を補強する必要が生じた。米第8軍司令部内に、少将クラスを指揮官とする“韓国作戦指揮所”(仮称)を今年中に創設する計画だ」と語った。これが実現すると、米第8軍司令部の人員は、現在の450人から600人へと増加することになる。国防部と在韓米軍は今月中にこれらの計画を公式に発表する予定だったが、やや遅れが生じているという。

ユ・ヨンウォン軍事専門記者

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