東フィル第755回オーチャード定期

東京フィルハーモニー交響楽団2008年6月プログラム

今日から、東フィルの新シーズンの始まり。これまで東フィルの定期に通ったことはないので、楽しみにして1時間も早く出かけてしまいました[1]。(^_^;)

  • ワーグナー:歌劇「タンホイザー」序曲 WWV70
  • シューベルト(リスト編曲):さすらい人幻想曲 LW-H13(S366)
  •   休憩
  • シューベルト:交響曲第8番 ハ長調「グレイト」 D944

久しぶりに東フィルの演奏を聴いた第一印象は、アンサンブルがとてもきれいになっていたこと。ダン・エッティンガーの指揮はゆっくり目で、厚みのある弦の音、完成度の高い管の一体になって、荘重な雰囲気を醸し出していました。

東フィルというと、旧東フィル+新星日響が合併した当初は、オペラのピット部隊と、コンサート部隊とメンバーの入れ替わりが激しくて、アンサンブルがそろわないところがあって、「う〜む…」と思ってしまうこともありました。しかし、今日の演奏は、見違えるというか、聞き違えるほどでした。(^_^;)

1曲目のタンホイザー序曲。ほわん、ほわん、と音が揺れるあたりが、3階ではちょっと物足りなかったところ。2曲目も、小川典子さんのピアノが遠かった…。(/_;) しかし、さすがに3曲目はそんな感じもなく、たっぷりとハ長調「大交響曲」を堪能させていただきました。

ところで、プログラムノーツによれば、本日の「グレイト」は新ベーレンライター版が使われた、とのことですが、「グレイト」の新ベーレンライター版というのは、いつごろ出版されたんでしょう? というのも、プログラムノーツでは、それによって相当雰囲気が変わるような書きっぷりだったのですが、正直言って、そんな感じがしませんでした。ライナーノーツでは、作曲年は1825年とされているので「死の影どころか、若々しい喜びに満ちた作品、と見なければならなくなった」とか、これまで「ド――レーミー|ラ――シードー」と演奏されていた第1楽章の出だし(ホルン)は「譜面どおりなら『ドーレミ|ラーシドー』と、かなり速い感じになる」、第3楽章の中間部も「強烈なアクセントに変更されているので、かなり硬質な音楽となるだろう」、最終楽章も「強音から弱音に変わる位置が従来版とは異なるため、かなり新鮮な印象を与えるだろう」などなど、いろいろ指摘されていたのですが、全体としてダン・エッティンガーの指揮がゆっくりだったせいか、あまり印象が変わらなかったというか、よく分かりませんでした。たんに、こっちの耳がアホなだけかもしれませんが…。

なんにせよ、堂々とした、ゆったりたっぷりした演奏で、トロンボーン、ホルンがいい音をさせていました。弦も、透明感のある音で、きれいなハーモニーを響かせたと思います。これから東フィルの定期が楽しみなる演奏でした。

しかし、オーチャードのお客さんは拍手が早い。もう少し待てないんでしょうかねぇ…

なお、本日の演奏は古典配置。1曲目、3曲目は14-14-12-10-8、2曲目は12-12-10-8-6。管は、「グレイト」のときだけ、ホルンが2→5に増やされていました。

今年21回目のコンサート。

【演奏会情報】 東京フィルハーモニー交響楽団第755回オーチャード定期演奏会
指揮:ダン・エッティンガー/ピアノ:小川典子/コンサートマスター:荒井英治/会場:Bunkamuraオーチャードホール/開演:2008年6月15日 午後3時

  1. コンサートは3時開演なのに、間違えて1時半にオーチャードに着いてしまった… []

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