コバケンだって、じっくり聴かせます

日本フィルハーモニー交響楽団第601回定期演奏会

今日は、日フィル第601回東京定期演奏会でサントリーホールへ。久々のコバケン登場でした。(今年23回目のコンサート)

  • 芥川也寸志:弦楽のための3楽章
  • フランク:交響的変奏曲
  •   (休憩)
  • フランク:交響曲 ニ短調

フランクは、ドイツ系ベルギー人ですが、パリで活躍したためフランス音楽のなかにくくられています。しかし、今日聴いた2作品は、骨格のしっかりしたドイツ風?の重厚な作品。1曲目の芥川の作品を含め、日フィルの弦の響きのよさが生きた演奏でした。

1曲目、芥川の作品は、1953年の作曲。弦楽だけの作品だけれども、弦楽全体でユニゾンで同じ旋律を弾く部分と、各部が対照的に旋律を奏でる部分との対比が印象的。第2楽章の「子守歌、アンダンテ」は、実に日本風な旋律なのですが、3拍子(8分の6拍子?)というのが面白く感じました。コントラバスやビオラが楽器の胴体を、コンコンと叩くところがあったが、最初は何の音か分かりませんでした。(^_^;)

2曲目は、単一楽章のピアノ協奏曲。弦楽の、少し調性を外れたような第1主題と、ピアノが奏でる第2主題との対比が特徴。清水和音のピアノは音がきらめいていて、重厚なオケと対照が鮮やかでした。

3曲目。第1楽章は弦による低音の主題が重厚に響きます。第2楽章は、まずハープが、次いでイングリッシュ・ホルンが奏でる旋律が素敵でした。第3章は、いちおうアレグロ・ノン・トロッポで「輝かしい勝利」を描いていることになっていますが、曲想はもっと内容豊か。

小林研一郎氏の指揮は、全体として抑え気味だったのでしょうか。弦をたっぷりと響かせ、ドイツ風重厚長大な作品に仕上げていました(その意味では、好みが別れるかも知れません)。しかし、その分、弦の音がたっぷりと響き、それが日フィルの弦の音のよさとぴったり重なって、非常に情感豊かな演奏になったと思います。ホルンも、見事に音を響かせていました。イングリッシュ・ホルンの柔らかい音も印象的でした。森さんの退職後、いろいろと心配されているティンパニーですが、今日は、しっかりとした演奏を聴かせてくれました。

総じて、日フィルの弦のよさが生きてくるプログラムだったし、実際にそれが生きた演奏でした。コバケン節炸裂!! というパターンではなく、じっくりと聴かせてくれたのがよかったと思います。(^_^;)

【演奏会情報】 日本フィルハーモニー交響楽団第601回東京定期演奏会
指揮:小林研一郎/ピアノ:清水和音/コンサートマスター:木野雅之/会場:サントリーホール/開演:2008年6月20日 午後7時

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