国産ウナギは5匹に1匹

ウナギの産地偽装が問題になっていますが、たとえば2007年のウナギの国内生産量・輸入量をみると、輸入8万トンにたいし、国内生産量(養殖+天然)は2万3000トン。国内産の比率は全体の約22%しかありません。

つまり、5匹食べれば4匹は輸入もの。たとえ養殖であっても、そう簡単に国内産ウナギは食べられないのです…。

ウナギ偽装、全国一斉捜索(朝日新聞)

ウナギの国内生産量と輸入量の一覧表はこちら。

ウナギの国内生産量と輸入量(単位:トン)
国内養殖 国内天然 輸入活鰻 輸入加工* 合計
98 21,971 860 13,033 86,670 122,534
99 23,211 817 11,628 94,528 130,184
00 24,118 765 14,356 118,855 158,094
01 23,123 677 17,375 115,642 156,817
02 21,112 610 20,884 99,588 142,194
03 21,742 598 24,052 70,520 116,912
04 21,776 614 26,601 81,263 130,254
05 19,744 484 23,553 54,012 97,794
06 20,733 302 20,236 59,150 100,422
07 22,643 288 21,296 59,057 103,284

*輸入加工量は、加工製品を活鰻換算した数量。

こうやってみると、天然物が急激に減っていることが気になりますが、それはさておき、全体として、ウナギの生産・輸入量は2000年の約16万トンから2007年の10万トンへと大きく減っていることが分かります。スーパーでは季節を問わずウナギの蒲焼のパック詰めが売られ、コンビニのおにぎりにまでウナギが使われるなど、消費拡大がすすめられてきたものの、いい加減食べ飽きてきた…というところではないでしょうか。

にもかかわらず、どかっと輸入してしまって処分に困った…というあたりで、今回の産地偽装事件が起こったということなのかも知れません。

詳しいデータはこちら↓から。
鰻輸入量及び国内鰻養殖生産量/日本養鰻漁業協同組合連合会

ウナギ偽装、全国一斉捜索
[asahi.com 2008年7月3日]

 中国産ウナギの偽装事件で、兵庫、徳島県警の合同捜査本部は3日午前、不正競争防止法違反(虚偽表示)容疑で、ウナギ輸入販売会社「魚秀(うおひで)」(大阪市)と、水産最大手・マルハニチロホールディングス子会社の水産物卸売会社「神港魚類」(神戸市)などの捜索を始めた。捜査本部は、架空の会社を製造元にし、複数の業者を介在させる大がかりで悪質な偽装工作の解明には強制捜査が不可欠と判断した。詐欺容疑などの適用も含め関係者の立件を目指す。
 捜索先は両社のほか、偽装かば焼き取引の「トンネル会社」になった東京の食品商社、偽装工作を請け負ったとされる高松市の水産会社元専務の関係先など7都府県26カ所の予定。
 調べでは、魚秀の中谷彰宏社長(44)と福岡営業所長、神港魚類の担当課長(40)らは共謀して4月5日?6月13日、中国産かば焼きを愛知県「三河一色産」と偽装し、魚秀から神港魚類経由で、また魚秀から直接、神戸市などの仲卸業者計3社に約3.6トンを販売した疑いが持たれている。
 神港魚類は、産地偽装への担当課長の関与を否定しているが、魚秀の中谷社長は「中国産かば焼きの在庫処分を相談した1月に、課長から一色産とすることを提案された」と主張している。
 捜査本部は不正競争防止法違反容疑のほか、中谷社長と担当課長らが国産と中国産の価格差を利用し、取引先の仲卸業者らをだまして利ざやをかせいだとする詐欺容疑での立件も検討。担当課長に関しては、当初から中国産と知りながら高値の国産として魚秀側から仕入れ、自社に損害を与えたとする背任容疑も視野に入れ、事情を聴く。

ちなみに、ウナギ(穴子も同じ)は、関東では白蒸ししてからタレをつけて蒲焼きにしますが、関西では、白蒸しなどせず、そのままタレをつけて蒲焼きにします[1]。そのため、関西のウナギは、やや固め。だから、ご飯のあいだにはさんで「まむし」にするのです。

関西人の僕としては、関東風の、あのベチャッとした、出来損ないの離乳食みたいなウナギは願い下げです。(-_-;)

  1. 他にも、関西「腹開き」、関東「背開き」、関西「金串」、関東「竹串」などの違いもあります。しかし、もともと魚を開くときには腹開きにするもの。関東では、それを「腹開き」=「切腹」だといって無理やり背開きにした訳ですが、背開きしたウナギはすぐに片身どうしが離れ離れになってしまいます。金串か竹串かという違いも、関西では、いきなり蒲焼きにするので、金串でないと、あとで串が抜けなくなるのです。 []

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