パキスタン・ムシャラフ大統領が辞任表明

パキスタンのムシャラフ大統領がTVを通じて辞任を表明したらしい。

ムシャラフ・パキスタン大統領が辞意 TV演説で表明(朝日新聞)

ムシャラフ・パキスタン大統領が辞意 TV演説で表明
[asahi.com 2008年8月18日17時11分]

 【イスラマバード=四倉幹木】パキスタンのムシャラフ大統領(65)は18日、テレビで演説し、辞意を表明した。99年のクーデターで政権を奪取後、米国の対テロ戦争に最前線で緊密に協力してきたが、2月の総選挙で大勝した反大統領の連立与党からの辞職圧力が強まっていた。
 ムシャラフ氏は現地時間の1時すぎ(日本時間午後4時すぎ)から、大統領府から国営と民放テレビを通じて演説し、「これ以上の争いを避けるために、辞職することにした」と述べた。大統領在任7年2カ月。当面、大統領職はソムロ上院議長が代行し、辞職から30日以内に行われる大統領選に向けて連立与党間で候補者の調整が進む見通しだ。
 ムシャラフ氏に対しては連立与党が今月初め、国会での弾劾決議を目指すことで合意。連立与党は死罪につながる可能性がある弾劾決議前に辞職するよう大統領に求めていた。
 ムシャラフ氏は99年10月、軍の無血クーデターで最高行政官に就任し権力を掌握した。01年6月には自ら大統領に就任。だが01年の米同時多発テロ後は親米路線を貫き対テロ戦に協力したことで、反米感情の強い国民や軍の支持を失っていった。ムシャラフ氏の退陣で、米国の対パキスタン政策も出直しを迫られそうだ。

以前NHKで放映された、ムシャラフ大統領自身を追った番組で、大統領は、どうやってパキスタンに民主主義を定着させるかについて、インタビューに答えて語っていた。軍事政権だと非難されるが、パキスタン国内で唯一まともな組織は国軍しかないとも言われる。複雑な政治情勢のもとで、しかもアメリカの対アフガニスタン戦略の重要な拠点とされて、アフガニスタン難民とタリバン勢力の流入、国内でのイスラム原理主義の台頭など、難題ばかりだった。そこに、大統領選挙をめぐる裁判所との対立、総選挙での敗北が続き、ついに辞任に追い込まれた格好だ。インドとの対立もある。原理主義が台頭すれば、ふたたび核保有国同士の対立が激化することにもなりかねない。

しかし、ムシャラフ大統領が辞任すれば問題が解決するかといえば、そんなこととは程遠いのが現在のパキスタン情勢だろう。アメリカも対パキスタン政策を手直しせざるをえなくなるだろう。それによってアフガニスタン情勢が好転するのであればよいが、反対の方向に情勢が流動化するようなことは避けなければならない。

上のように書いたからといって、ムシャラフ政権が選挙で示された国民の意思を無視して、国軍をバックに権力の座に居座り続ければよいと言うつもりはないので、念のため。

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  1. ネット社会、その光と影を追うー - trackback on 2008/08/18 at 22:21:33

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