韓国ウォンも10年ぶりの安値

問題はアイスランドだけではなさそうです。お隣・韓国のウォンも、なかなかつらいところに来ているのかも知れません。

韓国:10年ぶりウォン安 通貨危機の悪夢よぎる 政府、不安解消に懸命(毎日新聞)

韓国:10年ぶりウォン安 通貨危機の悪夢よぎる 政府、不安解消に懸命

[毎日新聞 2008年10月10日 東京朝刊]

 【ソウル西脇真一】米国発金融危機の影響で、韓国経済は株と通貨ウォンの急落というダブルパンチに見舞われている。ソウル外国為替市場では9日、当局がウォン買いドル売りの大規模介入したことで5日ぶりにウォンは反発、1ドル=1379.5ウォンと、前日より15.50ウォン上昇したが、依然として約10年ぶりのウォン安水準が続く。国民の間では、97年のアジア通貨危機で陥った国際通貨基金(IMF)管理体制の「悪夢」再来も取りざたされ、政府は不安の解消に躍起だ。
 韓国では、外国人投資家の資金引きあげなどでドルが不足し、ウォン安が続く。韓国ではアジア通貨危機の経験から心理的な不安感が根強く、李明博(イミョンバク)大統領は、8日には「保有する外貨には余裕がある。97年のときのような危機はない」と不安の沈静化に努めた。
 さらに、9日の聯合ニュースによると、李大統領がラジオ演説を毎週行い、政策を直接語りかける案も出ている。

実は、昨日付の「日本経済新聞」にも、「韓国ウォン、底なしの下落」という記事が出ていた。

韓国ウォン、底なしの下落/海外マネー、急速に流出

[日本経済新聞 2008年10月9日付夕刊]

 韓国の通貨ウォンの下落が底なしの様相だ。9日のソウル外為市場で一時1ドル=1400ウォン台に突入し、10年7カ月ぶりの安値圏。1997年のウォン急落を契機に経済危機に陥った韓国は悪夢の再現におびえている。
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 「行き過ぎた楽観論は危険だが、だからといって過度に不安感をあおらないように」。7日午前の国務会議(閣議)。ウォン安を巡る李明博(イ・ミョンバク)大統領の指示は、自らに言い聞かせるようでもあった。
 李大統領は最近、朝7時半と午後3時半の2度、国内外の金融市場について詳細な報告を受ける。青瓦台(大統領府)関係者によると、経済担当の首席秘書官とは最も頻繁に顔を合わせ、気にかかることがあれば随時、自ら電話して確認。ウォン相場の動向に神経をとがらせている。
 韓国政府は7月以降、大規模なウォン買い・ドル売りの為替介入や為替スワップ市場への100億ドル投入など政策を総動員して為替市場の安定化に乗り出した。だが8日までのウォン相場の昨年末比下落率は5割に達し、アジア通貨の中で突出。対円でも100円=1300ウォン台と10年8カ月ぶりのウォン安水準だ。
 ここ数日の急速なウォン安は、ウォン売りというよりドル買いの側面が強い。米国発の金融危機で投資家のリスク許容度が縮小し、韓国に投じていた資金引き揚げの動きに拍車がかかっている。急速な円高・ドル安の進行で、低金利の円で調達した資金を高利回りのウォンで運用する「円キャリー取引」の解消が膨らみ、ウォン売り・ドル買いを加速させている。
 もっとも、引き金となったのは韓国の内部要因だ。潮目の変化は昨年秋にさかのぼる。原油高で2008年の経常収支が11年ぶりに赤字に転落する観測が強まったのを契機に、1ドル=900ウォンまで上昇していたウォンの下落基調が鮮明になった。韓国総合株価指数(KOSPI)も軌を一にして値下がりに転じた。
 韓国の経済構造は「アジアの中でもエネルギー効率が低い」(米国系証券エコノミスト)とされ、原油高の実体経済への悪影響が大きいとの見方が強まったからだ。資本収支は02年から昨年までは黒字だったが、今年は8月までで60億ドル近い赤字に転じている。
 こうした海外マネーの流出による急速なウォン安は、通貨危機再来の震源になるとの警戒感を内外に広げている。韓国の外貨準備高は約2400億ドルと97年末比で10倍以上の水準。韓国政府は「いかなる状況にも対応可能で、必要であれば市場に外貨を供給する」(企画財政省)と訴えるが、不安心理を払拭(ふっしょく)しきれない。
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 李大統領は事あるごとに「97年の通貨危機の時とは全く状況が違う」と強調。一方で金融危機に対応した日中韓3力国による首脳会合や財務相会合の開催を矢継ぎ早に提唱し、東アジア地域の政策協調の必要性も呼びかけている。(ソウル=島谷英明)

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