この親にしてこの子あり

世界的な金融危機で、銀行への資本注入を可能にする「金融機能強化法」改正案が取り沙汰されているが、石原伸晃・自民党幹事長代理は、この公的資金の資本注入は、新銀行東京にたいしても可能だと発言。

新銀行東京は、今年4月に都が400億円の税金を追加出資したばかり。しかし、金融庁の調査で100億円の引き当て不足を指摘され、早くもこの400億円が消えてなくなろうとしている。早い話、父親(石原都知事)のヘマを、息子(伸晃氏)が税金で穴埋めして上げようということだ。

資本注入、新銀行東京も対象と石原氏(時事通信)
新銀行東京、都の追加出資棄損へ 引き当て不足100億円(NIKKEI NET)
「詳細聞いていない」石原都知事 新銀行東京への検査結果通知(NIKKEI NET)

資本注入、新銀行東京も対象と石原氏

[時事通信 2008/10/26-13:21]

 自民党の石原伸晃幹事長代理は26日午前、NHKの番組に出演し、金融機関への予防的な資本注入を可能にする金融機能強化法改正案について「法律の中には銀行に区別はない」と述べ、東京都が出資し経営難に陥っている新銀行東京も対象に含まれるとの見解を示した。(以下略)

新銀行東京、都の追加出資棄損へ 引き当て不足100億円

[NIKKEI NET 2008/10/22 07:00]

 経営難に陥っている新銀行東京(東京・新宿)に東京都が4月に追加出資した400億円の一部が2009年3月期にも棄損する見通しになった。金融庁は 21日、同行に通知した検査結果の中で、100億円規模の不良債権の引き当て不足を指摘したもようだ。石原慎太郎知事は追加出資を棄損させないと表明してきており、知事への批判が一段と高まるのは必至だ。
 新銀行東京の経営悪化は従来のずさんな融資が最大の理由であり、最近の世界的な金融危機とは直接関係がない。

「詳細聞いていない」石原都知事 新銀行東京への検査結果通知

[NIKKEI NET 2008/10/22 13:11]

 東京都の石原慎太郎知事は22日午前、金融庁が新銀行東京に検査結果を通知したことを受けて「詳細は聞いていません。(通知は)もともと開示されるべきものではないでしょう」と述べた。都内で開かれた国際会議に出席後、報道陣の質問に答えた。一方、新銀行への400億円の追加出資を認めた都議会与党の幹部は近く、通知された内容について都に説明を求める考えを示した。

しかも新銀行東京は、ずさん融資が次々に明らかになっているが、とうとう5000万円騙し取られていたことが判明。

新銀行東京5000万円不正融資…詐欺で元行員ら7人逮捕(読売新聞)
新銀行東京の融資、違法手数料15%要求しブローカー横行(読売新聞)

新銀行東京5000万円不正融資…詐欺で元行員ら7人逮捕

[2008年10月27日23時21分 読売新聞]

 新銀行東京(東京都新宿区)の元行員が大阪市の会社会長らとともに、同行から融資金名目で約5000万円をだまし取っていた疑いが強まり、警視庁は27日、元同行池袋出張所の男性契約社員、青木千代美容疑者(56)(町田市)やブローカーなど計7人を詐欺の疑いで逮捕した。
 同行の融資を巡っては、ずさんな審査による巨額の焦げ付きやブローカーによる仲介ビジネスが判明しているが、元行員の不正関与が明らかになるのは初めて。青木容疑者は手数料約100万円を受け取るなど積極的に加担したとみられ、同庁は他の融資についても調べる。
 ほかに逮捕されたのは、大阪市のソフトウエア開発販売会社「アシストプラン」会長で元指定暴力団住吉会系組員の大丸正志(46)、東京都中野区の設備会社「リフレックス」元社長の諸隈寛(49)、ブローカー渡部善和(49)、同松本順也(45)ら6容疑者。
 発表によると、7人は2006年9月、リフレックスの売り上げを水増しするなどした虚偽の融資申込書を同行に提出し、約5000万円の融資金をだまし取った疑い。07年6月までに約750万円を返済したが、残り約4250万円は現在も焦げ付いている。
 同庁幹部によると、アシストプランの資金繰りに窮した大丸容疑者らが、融資金の詐取を計画し、ブローカーの松本容疑者に相談。松本、渡部両容疑者が、営業実態のないリフレックスを利用する手口を青木容疑者に持ち掛けた。
 約5000万円のうち、アシストプランの運転資金に充てられたのは約2700万円。大丸容疑者が約1750万円を受領したほか、手数料としてブローカー2人は計約220万円、青木容疑者もキックバックを要求し、約100万円を受け取るなどしていた。
 リフレックスは当時、事務所もなかったが、青木容疑者は、上司に提出する融資申請企業の社内写真を自ら偽造、当初は順調に返済させて不正を発覚しづらくするなど、犯行の“指南役”となっていた。
 青木容疑者は、元大手銀行の行員で、06年1月に新銀行に入り、同年4月から池袋出張所の営業担当だった。優秀な行員に与えられる報奨金(年間最大200万円)も受け取っていたが、07年3月に退社した。

新銀行東京の融資、違法手数料15%要求しブローカー横行

[2008年10月26日03時09分 読売新聞]

 ブローカーらによる不透明な仲介ビジネスが判明した新銀行東京の融資。仲介の現場では、出資法の上限(融資額の5%)を上回る、違法な手数料の要求が横行していた疑いが出てきた。
 複数の中小企業経営者らは「融資額の15%を要求された」と証言する。最終的に“減額”されたが、ブローカーたちは資金繰りに悩む中小企業の窮状につけ込んでいた。融資の闇を追った。
 中小の町工場がひしめく東京・大田区。新銀行開業から間もない2005年6月、同区内にある会社事務所で、情報通信機器販売会社の社長や経営コンサルタントらが集まり、意気投合した。「新銀行は融資審査が緩い。これで事業ができる」
 出席者の証言では、彼らの描いた「新ビジネス」の構図はこうだ。
 社長が融資を希望する中小企業を集め、経営コンサルタントが融資が出そうな企業を選別、都議にパイプを持つブローカーに紹介して新銀行側に口利きしてもらい、手数料を稼ぐ――。彼らのターゲットになった一つは、年に億単位の売り上げ実績のある飲食店経営会社だった。
 同社幹部は、ブローカーから「新銀行なら、1億円の融資も受けられる」と太鼓判を押され、仲介を依頼した。見返りに要求された手数料は、1500万円(融資額の15%)。結局、融資は希望額を大きく下回る3000万円となり、手数料を5%に値切り、150万円を分割して支払った。
 同社幹部は「政治家とのパイプがあれば、今後も、何かの時に役立つ」と、社長を説得したという。手数料は飲食店の領収書を集め、会社の交際費として処理した。融資の返済は、昨年末ごろから滞っている。

          ◇

 「おたくからも手数料がほしい」。都内の機械部品製造会社の元社長は05年9月、新銀行から、年利数%で約4000万円の融資を受けた直後、仲介を頼んだ別の男性ブローカーから、融資額の15%もの手数料を要求された。金額にして約600万円。「冗談じゃない。金利と合わせて、どれだけの負担になるんだ」
 男性ブローカーを紹介されたのは販売先の企業の役員だった。手数料の支払いを約束した覚えはなかったが、断り切れず、「顧問料名目」で融資の約1%の約35万円を支払った。
 当時、開発した機械装置の製造段階に入っていた。「運転資金はいくらでも欲しかった。今にして思うと、ブローカーにつけ込まれただけで、新銀行への影響力はなかったかもしれない」と、元社長は悔やんだ。
 同社は昨年10月に経営破綻(はたん)し、融資のほぼ半額が焦げ付いている。(新銀行問題取材班)

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