今週の「九条の会」(11月10日まで)

全国各地の草の根で活動している「九条の会」にかんするニュースをインターネットの中から拾い集めています。憲法公布の11月3日を中心に、各地で集いや講演会が開かれました。

平和フェスタin湖西:講演やパネルで平和を訴える憲法フェスタ――大津/滋賀(毎日新聞 11/9)
講演会:雨宮処凛さん、9日に秋田大手形キャンパスで/秋田(毎日新聞 11/7)
講演会:憲法9条守る事が平和の道筋を作る ネットワーク、中区で/広島(毎日新聞 11/6)
九条の会徳島:「9条を次世代へ」澤地久枝さん訴え――徳島でつどい/徳島(毎日新聞 11/4)
平和訴え 九条のつどい(朝日新聞 マイタウン徳島 11/4)
憲法9条を守ろう 苫小牧の市民団体が街頭集会(北海道新聞 11/4)
護憲の意義考える 土山・元長崎大学長と翻訳家の池田氏が対談(長崎新聞 11/4)
「9条守る責務重い」(朝日新聞 マイタウン長崎 11/4)
市民ら「迫力すごい」・・・旧三池鉱などを特別公開(読売新聞 11/4)
「憲法空洞化」に危機感(中国新聞 11/4)
9条守れ! 憲法集会に1000人超(京都民報 11/4)
バンクーバーで「平和をつなぐキルト」作り―ホワイトロックの主婦ら中心に(バンクーバー経済新聞 11/4)
平和憲法を力に(朝日新聞 マイタウン岐阜 11/4)
「九条の会・石川ネット」が県民集会(北陸朝日放送 11/3)
新テロ法延長許すな 9条乙訓ネット(京都民報 11/3)
新テロ特措法:7割が「反対」 JR沼津駅前で市民団体が投票/静岡(毎日新聞 11/2)
アメリカで9条守るたたかい 在米の薄井雅子さん(京都民報 10/30)

平和フェスタin湖西:講演やパネルで平和を訴える憲法フェスタ――大津/滋賀

[毎日新聞 2008年11月9日 地方版]

 平和憲法の価値を知ってもらおうと、湖西地域の9条の会による「平和フェスタin湖西」が8日、大津市堅田2の市北部地域文化センターで開かれた。約200人が参加し、ユーモアを交えた森英樹・名古屋大名誉教授(憲法学)の講演などに耳を傾けた。
 同地域の堅田、志賀、高島市、日吉の各団体が共同で主催。森名誉教授は次期米大統領に当選したオバマ氏を評価する一方、「日本をアジアの前線基地にしようとする政策は民主・共和とも大差ない」と解説。「(イラクの)サマワに行った自衛隊が誰も殺さず、殺されずにすんだのは9条のおかげ。税金が大量殺りくの燃料に使われていることをもっと深刻に考えるべき」と述べ、憲法の精神に反する軍事協力に抗議の声を上げていくよう呼び掛けた。
 フェスタでは講演のほか、戦時中の悲惨さを伝えるパネル展示などもあった。【稲生陽】

講演会:雨宮処凛さん、9日に秋田大手形キャンパスで/秋田

[毎日新聞 2008年11月7日 地方版]

 経済格差が広がる中で、若者の生きづらさやその解決方法を探ろうと作家の雨宮処凛さんの講演会が9日午後1時半から、秋田市の秋田大手形キャンパスで開かれる。
 タイトルは「雨宮処凛さんに聞く くらしと平和・憲法9条」で、秋田憲法九条の会が4周年を記念して開催する。
 同会によると、雨宮さんはいじめや不登校を経験し、右翼活動家を経て作家に。小説のほか労働問題のルポを執筆し、フリーターらの支援活動もしている。会は秋田大教育文化学部の三宅良美准教授(文化人類学)のインタビュー形式で進む。会場などから事前に募集した質問をするコーナーも予定している。
 入場無料。問い合わせは同会。【馬場直子】

講演会:憲法9条守る事が平和の道筋を作る ネットワーク、中区で/広島

[毎日新聞 2008年11月6日 地方版]

 県9条の会ネットワーク主催の講演会「主権者力を磨き、憲法9条を奏でる」が、中区の広島国際会議場であった。講師の九条の会事務局長、小森陽一さん(東京大大学院教授)が「憲法9条を守り切ることで、平和の道筋を作ることができる」などと訴え、約550人の参加者は熱心に耳を傾けた。
 同ネットワークは、県内74ある「9条の会」の連絡センターで、07年4月に発足した。今回の講演会は「ひろしま医療人・九条の会」と共催した。
 小森さんは講演で、マスコミの世論調査で改憲賛成派が減少傾向にあることに触れ、「9条の会による草の根の活動が世論を動かした」と指摘し、改憲の阻止には「国民の主権者としての自覚」と強調した。2代続けての政権放り出しや大連立構想の背景に、「自衛隊のアフガニスタン派遣を巡る米国からの圧力がある」と解説し、「主権者力には記憶力と歴史認識が必要。因果関係を考えながら、動向に注意してほしい」と語った。【宇城昇】

九条の会徳島:「9条を次世代へ」澤地久枝さん訴え――徳島でつどい/徳島

[毎日新聞 2008年11月4日 地方版]

 憲法公布日の3日、改憲の動きに異を唱えようと、九条の会徳島が徳島市徳島町城内の市立文化センターで「九条のつどい」を開いた。九条の会呼びかけ人でノンフィクション作家の澤地久枝さんが講演し、市民ら約1000人が耳を傾けた。
 「明日のためになすべきこと」と題して講演した澤地さんは「9条は変えられていないのに日本は世界有数の軍事力を持っている」と依然続く政府の米国追従姿勢などを憂慮。「戦争は日常生活の破壊。私たちが前の世代からプレゼントされた憲法9条を次の世代にどう引き継い
でいくか。過去にどんな悲惨なことがあったか、子どもたちに語り伝えてほしい」と呼びかけた。
 講演の前には、戦時中に軍部が進めた動物処分政策から生き残ったゾウや子どもたちをテーマにした音楽劇「ぞうれっしゃがやってきた」の公演も。福岡県の津屋崎少年少女合唱団や、徳島の保育育園児ら約70人が、平和の歌声を会場に響かせた。【岸川弘明】

平和訴え 九条のつどい

[朝日新聞 マイタウン徳島 2008年11月04日]

 憲法9条の精神を広めようと「九条の会徳島」が主催する「2008秋 九条のつどい」が3日、徳島市の市立文化センターで開かれ、約千人が参加した。県内の子供らが出演する音楽劇=写真=を初めて開き、平和を守ろうと訴えた。
 同会は3年前、故三木武夫・元首相の妻睦子さんら約30人を発起人に発足。毎年、「文化の日」に催しを開いている。音楽劇は、太平洋戦争を生き延びた動物園のゾウを題材にした「ぞうれっしゃがやってきた」。同劇で有名な福岡県福津市の市民劇団「津屋崎少年少女合唱団」の約20人を招き、県内の子供ら約50人が参加。合同練習も3回実施した。
 同会事務局長の中嶋信・徳島大教授は「子供たちに、平和の大切さを考えてもらえる企画を考えた。将来は、県内の子供らだけで、この音楽劇ができるようになれば」と話していた。

憲法9条を守ろう 苫小牧の市民団体が街頭集会

[北海道新聞 11/04 14:02]

 市内の十七団体でつくる苫小牧憲法改悪反対運動推進センター(伊藤貞市事務局長)は、日本国憲法が公布されて六十二周年となる三日、JR苫小牧駅北口周辺で街頭集会を行い、憲法九条の堅持を訴えた。
 九条の会や苫小牧地区労働組合総連合系の団体などのメンバー約二十人が参加。改悪反対を訴えるビラ配りや署名活動を行った。
 憲法への思いを一人ずつ演説するリレートークでは、参加者の一人が「日本の憲法九条は、世界の平和を実現する一番大事な足がかりだ」と訴えた。
 伊藤事務局長は「憲法記念日の活動はよく知られているが、文化の日の活動は忘れられがち。今後も活動を続けたい」と話していた。(広田孝明)

護憲の意義考える 土山・元長崎大学長と翻訳家の池田氏が対談

[長崎新聞 2008/11/04]

 反核平和を訴える学者や知識人でつくる「世界平和アピール七人委員会」のメンバーで、元長崎大学長の土山秀夫氏とドイツ文学翻訳家の池田香代子氏による対話集会「九条で世界に青空を広げよう」が三日、長崎市内であり、約三百人が護憲の意義を考えた。
 土山氏が共同代表を務める市民団体「県九条の会」主催。池田氏は、米中枢同時テロを受けて出版したベストセラー「世界がもし100人の村だったら」で知られる。
 米国が日本に集団的自衛権の行使を求める動きについて、土山氏は「米国は戦後六十年の間に二十回、いろんな国に軍事介入をしている。イラク戦争のように思い込みや報復で他国を先制攻撃する米国と一緒の針路を進むべきか、私たちは慎重に考えるべきだ」などと呼び掛けた。
 これを受け、池田氏は日米安保の在り方を見直すよう提言。「アフリカや中南米の紛争地域の人々は九条の理念に希望を感じている。だが、イラク戦争を支持するなど日本がそれを実現しようとせず、(日本の現実をみた紛争地域の人々が)『武力によらない平和を模索できない』との厳しい意見を持っている」と紹介した上で「日本は世界に対しても九条を守る責務がある」と述べた。

「9条守る責務重い」

[朝日新聞 マイタウン長崎 2008年11月04日]

▽池田・土山さん対話集会

 憲法が公布された11月3日に合わせ、「世界がもし100人の村だったら」の著者池田香代子さんと、元長崎大学長の土山秀夫さんが憲法9条について対話する集会が3日、長崎市の長崎大医学部記念講堂であった。集団的自衛権や改憲など憲法を巡る問題について意見を述べ合った。
 土山さんは「(日本が安保条約を結ぶ)米国はものすごく戦争の好きな国。先の大戦後の60年で軍事的介入を20回している。こういう国とともに戦うのなら、墓場まで一緒に行く覚悟がいる」と指摘。「(集団的自衛権について)権利があるのなら行使すればいいじゃないか、という雰囲気がある。ここが我々の正念場」と強調した。
 池田さんは、9条がうたう戦争放棄や戦力不保持の理念などに世界の国々、特にアフリカや中南米の紛争地域が期待を寄せていると紹介。「私たちは9条を守っていくという重い責務を世界に対しても負っている」と述べた。
 2人とも9条を守るべきだとの立場。「改憲を求めているのは米国」などほとんどの問題で認識は一致したが、意見が分かれた点もあった。
 池田さんが「私は実は改憲派。非核三原則と外国籍の人の人権擁護条項は加えたい」と主張すると、土山さんはこう応じた。「気持ちはわかるが、憲法に新たに加えるという論議を始めると、そういう項目から始まっていつの間にか9条を変える話が紛れ込むおそれがある」
 県九条の会の主催で、約300人が訪れた。2人とも湯川秀樹氏らが結成した世界平和アピール7人委員会のメンバーで、土山さんは県九条の会の共同代表も務める。司会が2人に質問する形で進められた。

市民ら「迫力すごい」・・・旧三池鉱などを特別公開

[2008年11月4日 読売新聞]

 「文化の日」の3日、各地で文化財の公開などの関連イベントが行われた。また、この日に公布された憲法を考える行事もあり、参加者たちでにぎわった。
 大牟田市と熊本県荒尾市では、旧三井三池炭鉱にちなんだ近代化遺産の4施設が一般に特別公開された。
 主催する両市教委などが、毎年行っており、今年は、国指定重要文化財の旧三井三池炭鉱万田坑施設(荒尾市)と宮原坑施設(大牟田市)が世界文化遺産登録の国内候補地リスト入りしたのを記念し、両施設と、大牟田市新港町のサンデン本社屋(旧三川電鉄変電所)、三池港閘門(こうもん)を公開した。
 各施設を周回するシャトルバスも運行され、大勢の家族連れらでにぎわった。大牟田市手鎌、自営業内藤冨士雄さん(69)は「初めて来たが、間近で見ると迫力がすごい。100年前の情景が目に見えるようだ」と感動していた。
 憲法9条を守る取り組みを続ける「九条の会・県連絡会」(代表世話人=石村善治・福岡大名誉教授)は、福岡市・天神の警固公園で「憲法フェスタin天神」を開いた。
 九条の会は、作家の井上ひさしさんや大江健三郎さんらの呼び掛けで2004年に発足。県連絡会は05年の結成以来、毎年、この日に平和を考える集会を開いている。
 平和の大切さを訴えるコンサートがあったほか、9条に関する本の販売やバザーなども実施。石村代表世話人は「戦争の放棄と戦力の不保持、交戦権の否認を明記している9条は世界への誓約。政府が立法化を目指す海外派兵恒久法の動きを許してはならない」と訴えた。

「憲法空洞化」に危機感

[中国新聞 2008/11/4]

 護憲をテーマに、前広島市長で広島マスコミ九条の会の平岡敬代表(80)が平和憲法の意義を語る講演会が3日、三原市円一町の市中央公民館であった。市民グループ「九条の会・三原」などが主催。約130人が参加した。
 平岡氏は「憲法の空洞化が進んでいる」と述べ、イラクへの自衛隊派遣などを進めた政府の姿勢を「国際貢献というが、実際は米国への貢献でしかない」と批判。事実を伝えるマスコミの重要性を挙げて米国への依存体質からの脱却を訴え、「九条を生かした新たな社会をつくる努力が必要だ」と強調した。

9条守れ! 憲法集会に1000人超

[京都民報 2008年11月04日 10:07]

 「いのち大切に 9条守る 11.3憲法集会in京都」(憲法9条京都の会主催)が3日、円山音楽堂で開かれ、1000人を超える人が参加しました。
 「京都の会」代表世話人の鶴見俊輔さんのあいさつの後、憲法学者で「あいち9条の会」代表世話人の森英樹さんが講演に立ち、今日の改憲の動きや日米同盟、政府の姿勢などを、冗談を交えながら痛烈に批判しました。森氏は在日米軍への思いやり予算について「米兵の人件費以外はすべて思いやり予算でまかなわれている。思いやる先が間違っている」と批判。「軍福(軍事費削って福祉に回せ)の精神を今こそ復活させよう」と訴えました。
 その後、茂山千之丞さんとあきらさんが狂言「昆布売」を上演。千之丞さんはインタビューの中で「9条だけは何があっても守らなければならない。あと2、30年はがんばりたい」と語りました。
 また、「京都の会」事務局長の小笠原伸児弁護士が、京都市内だけではなく北部や南部との交流、来年5月2日の瀬戸内寂聴さんの講演の成功、「京都の会」1万人賛同者への協力を訴えました。
 集会後は、「憲法9条守れ」「戦争でテロはなくせない」などとシュプレヒコールをあげながら、市役所前までアピールウォークを行いました。

バンクーバーで「平和をつなぐキルト」作り―ホワイトロックの主婦ら中心に

[バンクーバー経済新聞 2008年11月04日]

 バンクーバー郊外のアメリカ国境近くにあるホワイトロック市の主婦が中心となって活動を続ける「ホワイトロックの会」の提案で「平和をつなぐキルト」作りが進んでおり、大人だけでなく子どもたちも参加して作品の完成を目指している。
 「ホワイトロックの会」は、2006年11月からピース・フィロソフィー・センター代表の乗松聡子さんの協力を得て、定期的に平和や現代社会の安全に関するビデオ鑑賞会や討論会を行っているグループ。乗松さんをはじめ、原京子さん、山本真理子さん、ロバーツ世以子(せいこ)さんの4人が中心メンバーとして活動しており、各回のトピックに興味のある人たちが、国籍・年齢・性別を問わず自由に参加できる。
 キルト作りのきっかけとなったのは、原さんの手元に届いた日本からの絵葉書だったという。「日本国憲法第9条」を英語でパッチワークした作品「9条キルト」がデザインされたもので、製作者は横浜9条の会に所属する日高桂子さん。「『平和運動には、こんなに美しくて優しいやり方もあるんだ』と感動し、自分たちにもできる平和へのアピールを楽しみながらやってみたいと思った」(原さん)。
 「私たちが平和を願う気持ちをひとつの目に見える形にしてみよう」「一人ひとりの声は小さくても、集まればひとつの形になる」をコンセプトに、口コミやチラシの配布で参加を呼びかけている。それぞれの参加者が、自由に色やデザインを選んで5センチ四方の布9枚を縫い合わせて基本の「ナインパッチ」を作り、それらをつなぎ合わせて1つの作品に仕上げる予定。
 集まったナインパッチの数によって大きさやデザインを考えて、完成作品はピース・フィロソフィー・センターに寄贈し、「センターでのさまざまなイベント時に展示するなどして使ってもらえれば」(原さん)という。
 11月1日には、バンクーバー・ダウンタウンのアート・ギャラリー「Centre A」(2 Hastings St., Vancouver)で日高さんの講演会が行われ、原さんたちも駆け付けた。日高さんは「自分の作品がきっかけとなって世界中に草の根レベルでの平和活動が広がっていることがとてもうれしい」と話し、「初心者でもやる気さえあれば必ず出来上がる。上手に作ることが目標ではなく、楽しみながら作ることが大切。チクチクと少しずつ針を動かしながらゆっくりと頑張って」とエールを送った。
 「平和をつなぐキルト」作りへの参加希望者は同会(whiterock@peacephilosophy.com)まで。12月末まで受け付ける。

平和憲法を力に

[朝日新聞 マイタウン岐阜 2008年11月04日]

 憲法公布から62周年の3日、記念の集いが岐阜市の北部コミュニティセンターであった。イラクの復興支援に尽力する高遠菜穂子さん(38)がイラク戦争の悲惨な現実を報告。イラク再建に努める元イラク軍兵士のカーシム・トゥルキさん(31)が、「非暴力の再建」への希望を9条の平和精神と重ねるように語った。(中沢一議)

 「岐阜・九条の会」主催で、約500人が耳を傾けた。
 高遠さんは04年4月、医薬品を送る人道支援活動中、イラク中部ファルージャ近郊で武装グループに拘束された。解放されたものの、帰国後は「自己責任」をめぐるバッシング報道にさらされた。
 その後、強い精神的ショックを引きずりながらも、ストリートチルドレンの自立支援など、隣国ヨルダンを拠点にイラクへの人道支援を再開。現在は、戦争で破壊された建物の再建プロジェクトをカーシムさんらと共同で進める。その傍ら、マスコミ報道では見えてこないイラク戦争の現実を伝えようと、帰国のたびに「命に国境はない」と題する「イラク報告会」を各地で開いている。
 この日も、イラク人の死者6千人以上とされる04年11月の米軍による2度目の「ファルージャ総攻撃」の渦中、高遠さんらと同じように人道支援の医薬品を運ぶ途中だった17人が射殺されたことなどを語った。また、ファルージャからの避難民のもとへ送り届けられたイラク人の遺体の無残な姿を間近から撮影した映像も上映した。
 集会には地雷廃絶に取り組む高校生も参加。同世代が平和に関心を寄せることの大切さを訴えた。
 先月30日に帰国したばかりの高遠さんは2日、名古屋市で高校生フェスティバルに参加。カーシムさんらとともに今回も1カ月近く全国をめぐる。

◆高遠菜穂子さん 丸腰だったから対話のチャンスをつかめた

 「自己責任」のバッシング報道の時、どんな気持ちだったかを会場から聞かれた高遠さんは「当時、励ましの便りももらったが、脅迫はその数倍あった」と、ためらうことなく率直に答えた。恐怖の相手が見えないから、電車に乗っていても怖かったという。
 それでも、イラクの支援に入り、報告会を続けるのは「死者の弔いのつもり。イラクで殺され、何も言えなかった人、気づかれないで死んだ人が何万人もいる。その人たちを思うと居ても立ってもいられないから」と言った。
 それまで冷静に、きぜんとしてイラク報告を続けた高遠さんは初めて、涙ぐんだ。
 みずからも呼びかけ人を務め、5月に千葉・幕張で開かれた「9条世界会議」では「9条に命を守られた」と題して講演。この日も、武装勢力から解放された経験について「丸腰だったから対話のチャンスをつかめた」と断言。憲法9条を世界に伝えていく大切さを最後に強く訴えた。

◆カーシムさん 戦場の中でも非暴力の考えが暴力に勝った

 「戦場の中でさえ、非暴力の考えが暴力に勝ったと僕は思った」。カーシムさんが話す英語を高遠さんが訳した。
 拘束された高遠さんらが解放された時のことだ。「『どこにも敵をつくらない』という非暴力の精神を貫くことでナホコは自力で帰ってきた」
 武器を捨てたカーシムさんは暴力で壊された建物を再建する活動をイラク西部を中心に進める。その意義について「建物を再建することで心を再建している」とも話した。
 例に挙げたのは「ファルージャ総攻撃」で子どもを殺された若者のことだ。職もなく、米軍への報復のため、武装したレジスタンス(抵抗)活動に参加した。だが、カーシムさんらの再建プロジェクトを見て脱退する。
 「『暴力による報復』と『非暴力による再建』という二つの選択肢があったが、彼は後者を選び、再建のために働くことを通して、子どもを失った悲しみも乗り越えたのかもしれない」と語った。

「九条の会・石川ネット」が県民集会

[北陸朝日放送 2008年11月03日 16:41]

 日本国憲法の公布62年を記念して「九条の会・石川ネット」が県民集会を開き、自衛隊のイラク派遣中止を訴えました。九条の会・石川ネットが開いた県民集会には県内の各地区の関係者らおよそ250人が参加しました。集会では自衛隊イラク派遣差し止め訴訟弁護団の内河恵一団長が講師を務め、今年4月に名古屋高等裁判所が自衛隊のイラク派遣に違憲判決を下したことについて、「高裁の確定判決であり、その意味は極めて大きい」と評価しました。その上で、「名古屋高裁の判決を生かし今後、政府の動向をしっかり監視していく必要がある」と訴えました。「九条の会」では新テロ特措法の延長阻止に向けても運動を展開したいと話しています。

新テロ法延長許すな 9条乙訓ネット

[京都民報 2008年11月03日 15:54]

 乙訓革新懇が参加する憲法9条守る乙訓ネットは3日、向日市、長岡京市、大山崎町の3カ所で宣伝署名行動に取り組み58人が参加しました。
 宣伝では、「戦争でテロはなくせない!憲法9条ハカイの新テロ特措法は廃案を!」のチラシを600枚配布。阪急長岡天神駅前で取り組んだ署名には 43筆が寄せられました。中年のお母さんは「ウチには男の子が二人いる。戦争に引っ張られたらいややから」といって署名。ある中学生は「署名したらアカンよといわれている」といいながら憲法9条や自衛隊の役割などを話すと「わかった」といって署名用紙にサインしました。
 弁士は参加した11の団体、八つの校区9条の会からのべ20人がマイクをにぎり、「憲法違反の新テロ法の延長反対、航空幕僚長の濡れ衣論文、くらしを守るためにも9条を守ろう」など訴えました。(梅林照夫)

新テロ特措法:7割が「反対」 JR沼津駅前で市民団体が投票/静岡

[毎日新聞 2008年11月2日 地方版]

 沼津市の市民グループ「ぬまづ憲法9条の会」は1日、自衛隊のインド洋での給油支援を可能にする新テロ対策特措法改正案を巡って、市民に賛否を問うためJR沼津駅南口で独自に街頭投票を行った。その結果、7割が「反対」の意思を表明した。
 賛成、反対、わからない、の三択の下に丸いシールを張る方法で会員ら17人が呼びかけた。1時間で224人が投票し、反対159票(71・0%)▽賛成17票(7・6%)▽わからない48票(21・4%)だった。
 投票結果は衆参両院の関係委員会に送る。【安味伸一】

アメリカで9条守るたたかい 在米の薄井雅子さん

[東京民報 2008年10月30日 12:41]

 「平和憲法を守る音楽と講演の集い」が29日、京都市中京区のハートピア京都で開かれ、市民約200人が参加しました。京都第一法律事務所が主催したもの。はじめに楊雪元氏による中国笛の演奏と歌唱が行われました。楊氏は、何本もの中国笛や韓国笛を使い分け、ユーモアあふれる語りと音色で観客を魅了しました。また、迫力のあるテノールの調べには、聞いている人たちから感嘆のため息と拍手が鳴り止まず、異例のアンコール。中国国際音楽コンクール1位受賞の歌も披露されました。
 ジャーナリストの薄井雅子さんが「戦争熱症候群…傷つくアメリカ社会」と題して講演。薄井さんは、2001年9月11日のテロ以後、すぐにアメリカ中が「戦争熱」にとりつかれたようにマスコミも国民も戦争に駆り立てられた様子を、自らのアメリカでの体験をもとに詳しく報告。戦争が長引くにつれて、 4000人を超えるアメリカの10代、20代の若者が戦死し、毎日のように「戦死公報」が新聞に載る戦争を本当に「聖戦」と受け止めてよいのか、この戦争への深い疑念と悲しみを感じたと言います。
 そして、9・11以前からアメリカの財界と政権は、アフガニスタンやイラクなど中東での石油利権の獲得を目指して、この地域を自らの支配下に置くために「フセイン暗殺」を公言しており、これは現在闘われている大統領選挙の候補者たちも変わりがないと指摘。この異常な「戦争する国」の有様に、会場からも多くのため息が漏れていました。一方で、アメリカで戦争経験者の「おばあちゃんたち」が「若者を戦場に送るな」「戦争よりも健康保険を」とスローガンを掲げて闘いに立ち上がり、逮捕されて裁判になっても「陪審員」の無罪評決を勝ち取って闘っている姿や軍法会議にかけられることを覚悟で「兵役拒否」に立ち上がった日系二世の「ワタダ中尉」の闘いを紹介。薄井さん自らも「在米日本人9条の会」を作り、この憲法9条の大切さを訴えていることを報告すると、会場からも多くの共感の拍手が起きました。
 集会は、麻生首相のもとで新テロ特措法の審議が進む中、日本がアメリカの戦争に協力する道を歩んではならないことを改めて確認させるものとなりました。
 集会には、こくた恵二衆院議員と井上さとし参院議員から憲法を守るためにともに頑張りましょうとのメッセージが寄せられました。(池田哲也)

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