なるほど「新種の寄生虫一族」

元ナスダック会長がファンドで4兆円を超えるねずみ講的詐欺。しかも、それに野村ホールディングスやあおぞら銀行が合わせて400億円近い投資をしていたそうです。

マルクスは、株式市場の拡大が「新たな金融貴族を、企画屋たち、創業屋たち、単なる名目だけの重役たちの姿をとった新種の寄生虫一族を再生産する」[1]と指摘していますが、まさしくこれは「新種の寄生虫一族」そのものです。

金融危機の一方で大型詐欺発覚 被害額4兆円超、日本企業も損失か(MSN産経ニュース)
米巨額詐欺ファンド:野村HD、275億円投資(毎日新聞)
あおぞら銀は投資残高124億円 ナスダック元会長のファンド(NIKKEI NET)

金融危機の一方で大型詐欺発覚 被害額4兆円超、日本企業も損失か

[MSN産経ニュース 2008.12.15 14:24]

 【ニューヨーク=長戸雅子】米ナスダックを運営するナスダック・ストック・マーケットの元会長で米中堅証券会社のバーナード・マドフ社長(70)が、自身が設立した投資ファンドで投資家に高利回りを約束しながら500億ドル(約4兆6000億円)を超える損失を隠していた事件で、日本の野村ホールディングスは15日、ファンドに計約275億円を投資していたことを明らかにした。
 事件をめぐる損害額は公表していないが、経営への影響は限定的とみている。ただ、金融危機の影響で多額の損失計上が見込まれるうえ、米証券大手、リーマン・ブラザーズの一部を買収するための費用も抱え、金融危機に輪をかけた詐欺事件でさらに財務上の負担が増えることになった。
 連邦捜査局(FBI)はマドフ社長を逮捕し、捜査を進めている。これまでに、野村ホールディングスのほか、スペイン最大手の金融機関が巨額の損失を被った可能性や、取引先にフランスの大手銀行パリバの名前があがり、「米史上最大規模の詐欺事件」(米メディア)は大型国際犯罪に発展する恐れも出てきた。
 捜査当局によると、マドフ社長は自身の運営する投資ファンドは毎年10%の利益を上げていると投資家に宣伝。新規に集めた資金を配当や解約金の支払いに充てるという「ねずみ講」的な方法で高利回りを装っていた。マドフ氏は容疑を認めているという。
 ナスダック会長など証券業界の要職を務めたマドフ氏はウォール街の重鎮でもあり、経歴などからマドフ氏を信用して資産運用を任せていた投資家も多かったといわれる。
 一方、マドフ氏のファンドが常時、二桁(ふたけた)台の利回りを掲げていたことを疑問視する声は以前からあり、米証券取引委員会(SEC)などの監視機能が働かず、結果的にが詐欺行為を見逃していたことに批判も出ている。

米巨額詐欺ファンド:野村HD、275億円投資

[毎日新聞 2008年12月15日 東京夕刊]

 野村ホールディングス(HD)は15日、米中堅証券会社社長バーナード・マドフ容疑者による巨額詐欺事件に関連し、マドフ容疑者が運営するファンドに対するエクスポージャー(当該リスクにかかわる投資残高)が275億円あると発表した。被害額などは未定だが、野村HDは「当社の自己資本に比してその影響は限定的」とコメントしている。
 米メディアは13日、同事件の被害総額が500億ドル(約4兆5000億円)に達し、史上最大の詐欺事件になる可能性があると報道しており、大規模な国際犯罪に発展しそうだ。欧米のメディアによると、野村のほか、フランスの大手銀行BNPパリバ、スイスのプライベートバンクなども被害を受けた可能性があるという。【瀬尾忠義】

あおぞら銀は投資残高124億円 ナスダック元会長のファンド

[NIKKEI NET 2008/12/16 14:01]

 あおぞら銀行は16日、米ナスダック・ストック・マーケット(現ナスダックOMXグループ)のバーナード・マドフ元会長が関与していたとされる金融詐欺事件に関連し、マドフ容疑者が運用していたファンドに124億円の投資残高があると発表した。投資ファンドを通じた投資で、今後発生する損失の可能性については現在、調査中という。
 マドフ容疑者のファンドについては、あおぞら銀以外にも野村ホールディングスが275億円の投資残高があるほか、日本興亜損害保険や三井住友海上火災保険なども最大で数億円程度の投資残高を持つ。数千億円規模の被害を被った欧米金融機関に比べて国内金融機関の被害額は相対的に小さいが、余波が広がってきた格好だ。

  1. 『資本論』第3部第27章「資本主義的生産における信用の役割」、新日本新書第11分冊、760ページ []

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