井村喜代子『「資本論」の理論的展開』(3)

第3章「マルクス賃金理論の方法論について」

初出:藤林敬三博士還暦記念『労働問題研究の現代的課題』ダイヤモンド社、1960年

マルクスの「賃金論」をめぐって、第2章に続いて書かれた論文。

第1節「賃金の本質論」

ここで「賃金の本質論」と言っているのは、『資本論』第1部第2篇?第6篇で展開されているもの(51ページ)。

「賃金の本質論」は、(1)資本と賃労働とのあいだに行なわれる労働力商品の売買の本質を明らかにする。それと同時に、(2)この売買の本質が、労働の価格=賃金という現象形態によって隠蔽されることを暴露する。

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