新型インフルエンザ騒動で分かったこと

すでにこの乳児は新型インフルエンザでないことが判明しましたが、米軍基地内はもちろん「外国」扱い、日本の検疫官も保健所も立ち入りはできません。日本政府が「水際作戦」を強調してみても、こうした部分はまったく日本政府の手がおよびません。

共同通信によれば、このチャーター機で横田基地にやってきた乗客は260?270人とかなりの数。いったい日常的に、どれぐらいの人数が在日米軍基地に直接やってきて、日本の税関や検疫を通らずに入国しているのでしょう?

米国乳児が陽性、横田基地 新インフルか、日本も検査(共同通信)

米国乳児が陽性、横田基地 新インフルか、日本も検査

[2009/05/02 01:11 共同通信]

 在日米国大使館から外務省に入った連絡によると1日午前、米シアトルから米軍のチャーター機で米軍横田基地(東京都福生市など)に到着した生後4カ月の米国籍の乳児から、A型インフルエンザの陽性反応が出た。日米が新型インフルエンザ感染の有無を検査する。
 乳児は現在、母親と横田基地内で隔離され治療中。ほかに乳児の近くに座っていた乗客13人も、新型インフルエンザに感染していないと判明するまで隔離される。
 外務省によると、乳児は母親とともに1日午前8時20分に横田基地に到着。乳児が発熱していたため簡易検査した。
 米側は、新型かどうかを判定するため検体を本国に送って検査するため、感染しているかどうかが判明するのに3-5日かかる。このため、政府は検査への協力を申し出て、米側と事実上合意。2日にも日本側に検体が提供され、国立感染症研究所で検査が行われる見通し。
 チャーター機には260-270人が搭乗。親子と周辺の乗客の計15人を除き、行動制限されておらず、一部の乗客は同じ軍用機で米軍岩国基地(山口県)や沖縄県に移動したとみられる。

米兵の新型インフルエンザ感染は、4月29日に、カリフォルニア州の基地で海兵隊員の感染が確認されたことがニュースで明らかになっている。

CNN.co.jp:加州基地配属の男性の海兵隊隊員の感染確認、豚インフル

加州基地配属の男性の海兵隊隊員の感染確認、豚インフル

[2009.04.30 Web posted at: 18:11 JST Updated – CNN]

 ワシントン(CNN) 米国防総省当局者は29日、カリフォルニア州の基地に配属される男性の海兵隊員1人の豚インフルエンザ感染が確認され、隔離していると発表した。また、同州サンディエゴに居住する軍職員の家族3人の確認も確認されたと述べた。
 隊員の感染はサンディエゴにある海兵隊の研究所や同州保険局が確認した。メキシコへの旅行歴はないとの情報がある。25日におう吐などの症状が出始めたが、現在は快方にむかっているという。基地では別の隊員1人と部屋を共有しているが、今のところ症状を訴えていない。
 米国内の軍兵士の感染はこれが初めてとみられる。
 同隊員との接触が確認された兵士約30人の体調も調べ、5日間の隔離措置を取っている。同基地には約1万5000人の兵士が配属されている。
 米国防総省は職員、兵士らに対し不要不急のメキシコへの旅行の自粛勧告を出している。

ちなみに、山口県と岩国市は、横田基地での一件を受けて、ただちに米軍岩国基地に新型インフルエンザ対策を申し入れている。(ところで外務省は、この問題で、在日米軍にたいして何か申し入れたのだろうか? 今のところ、そんな報道は何もないが。)

その場で米軍からは、米軍独自に検疫をおこなっている旨の回答があったそうだ。もちろん、米軍だって基地内に蔓延させたくないだろうから当然検疫はおこなうだろう。しかし、基地には日本人従業員も出入りしているし、米兵も基地外に出て行く。実際に新型インフルエンザの感染が確認されたとき、はたして日本人への対応が正しくおこなわれるだろうか?

米岩国基地はまた、メディアの問い合わせにたいし、4日に、患者も「疑い例」もないと回答したが、そのなかで、横田基地にやってきたチャーター機がそのまま岩国にも飛行し、18人の乗客が降りたことを明かしている。やっぱり飛んできていたんだ…。

さて、このチャーター機、ほかの基地には立ち寄っていないのだろうか?

新型インフルエンザ:県と岩国市、米軍基地へ要請「検疫態勢、万全に」/山口(毎日新聞)
新型インフルエンザ:「患者、疑い例なし」 米軍岩国基地が回答/山口(毎日新聞)

新型インフルエンザ:県と岩国市、米軍基地へ要請「検疫態勢、万全に」/山口
[毎日新聞 2009年5月2日 地方版]

 新型インフルエンザの海外での発生を受けて、県と岩国市は1日、米軍岩国基地(岩国市)に対し、検疫態勢に万全を期すとともに、感染が疑われる患者が出た場合などはすぐに情報提供するよう要請した。
 県岩国健康福祉センターの三輪茂之所長、同市健康福祉部の藤本雅三部長らが要請した。基地報道部長のカネド少佐は(1)基地内で感染が疑われる患者はいない(2)在日米軍施設で検疫を強化している(3)疑わしい患者が発生した場合は、米国疾病予防管理センター(CDC)の方針に基づき、隔離などを実施する(4)県、市など地元自治体への情報提供に努めるとともに協調していく――などと回答したという。
 三輪所長らは引き続き岩国防衛事務所を訪れ、国からも米軍に対して同様の要請をするように申し入れた。【大山典男】〔山口東版〕

新型インフルエンザ:「患者、疑い例なし」 米軍岩国基地が回答/山口

[毎日新聞 2009年5月5日 地方版]

 新型インフルエンザが米国などで発生している問題で、米岩国基地報道部は4日、「新型インフルエンザの患者も、感染が疑われる患者もいない」と、報道陣の問い合わせに書面で回答した。
 横田基地(東京)にシアトルから到着した米軍チャーター機(通称・パトリオットエクスプレス)で1日、乳児が新型インフルエンザの疑い例(Aソ連型と判明)とされたの受けて、各社が問い合わせていた。
 同基地報道部によると、チャーター機は横田から1日中に岩国基地に到着。18人の乗客が降りたという。基地側は「横田での検査に引き続き、岩国でも到着と同時に検査。さらにもう一度、検査を実施した」と説明している。
 住民団体が新型インフルエンザの米国内での発生を重視し、5日の日米親善デーの中止を要請した点については「予定通りに行う」としている。【大山典男】〔山口版〕

Wikipediaによれば「パトリオットエクスプレス」とは、米軍が借り上げた民間チャーター機定期便の総称らしい。

パトリオット・エクスプレス – Wikipedia

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