今週の「九条の会」(5月31日まで)

遅くなりましたが、5月の全国各地の「九条の会」の活動の様子です。インターネットを流れるニュース記事から拾い集めました。

戯曲:故水上勉さん「釈迦内柩唄」、29日に鎌倉芸術館で上演/神奈川

[毎日新聞 2009年5月27日 地方版]

◇差別と強制労働 愛情で乗り越え

 戦時中の強制労働や差別を描いた故水上勉さんの戯曲「釈迦内柩唄(しゃかないひつぎうた)」が29日午後7時から、鎌倉市大船6の鎌倉芸術館で上演される。全国で1000回の上演を目指す静岡市清水区の劇団「希望舞台」の公演で、高校時代に釈迦内柩唄を見て演劇の道に入った俳優座の有馬理恵さんが主人公・ふじ子を演じる。
 大船九条の会を中心にした実行委員会(米田春美代表)が企画し、若者に見てもらおうと夜に公演する。
 戯曲は、秋田県大館市に合併された花岡鉱山に近い「釈迦内」という町に火葬場がある設定。アカデミー賞を受賞した「おくりびと」同様、「隠亡(おんぼう)」と呼ばれた遺体焼き場で働く人や、差別や強制労働の中で、家族の愛情や優しさをコスモスの花に寄せて描かれている。
 津市で97年に初演して以降、全国を回り今回で392回目。水上さんは生前、「全国で1000回の公演を目指してください」と話していたという。
 前売り2500円。問い合わせ先は飯田洋・同実行委事務局長。【吉野正浩】

がんより「九条」熱い思い手記に 名女大名誉教授・青木さん

[中日新聞 2009年5月26日]

 名古屋女子大名誉教授の青木みかさん(85)=名古屋市瑞穂区=が、乳がん治療の体験を中心に、戦時中の記憶や平和への願いを手記にまとめ発刊した。「がんも戦争も知らぬ間に忍び寄る怪物だが、がん怖(おそ)れるに足りず、恐るべきは戦争」と結んでいる。
 青木さんは昨年7月、胸にしこりを感じ、がんと診断された。局部麻酔で腫瘍(しゅよう)摘出手術を受けた後、歩いて病室に戻った。50日ぶりにガーゼを外し、乳頭が残っているのが分かり「『命拾いしたの』といとおしい思いで凝視し、執刀医の心遣いに感謝した」とつづる。
 ユーモアのある文章に、さばさばとした人柄がにじむ。「もともと楽天的なの」と青木さん。潔さの根本には、青春時代に味わった戦争体験がある。
 津で過ごした女学校時代。射撃訓練をして、実弾の重圧と衝撃がいつまでも残った。新婚間もない夫は船舶兵となり、潜水艦の攻撃を受けて海に沈んだ。実弟は進学先の広島で原爆に遭い、一命を取り留め医師となったが、白血病で亡くなった。
 こうした体験や母を介護した感想、護憲の「九条の会」での活動などを、余病で2カ月半入院した際にしたため「がんを抱いて『9条の会』」として発刊した。
 今は早朝の散歩と体操を復活させるなど、日常生活を取り戻し、護憲運動も再開している。
 「恐ろしいのは無関心。言わなければ戦争は風化する」。市内で近く発足する語り部の会に入り、体験を語り継ぐつもりだ。
 手記は四六判。182ページ。1260円。(問)風媒社=電(331)0008(小中寿美)

「日本はすべり台社会」 四日市「もやい」の湯浅さん講演

[中日新聞 2009年5月25日]

 貧困者支援活動に取り組み、民間非営利団体(NPO)「自立生活サポートセンターもやい」の事務局長も務める湯浅誠さんが24日、四日市市文化会館で講演した。「『貧困』問題と憲法」について、約300人が耳を傾けた。
 憲法9条の大切さを訴える市民団体「九条の会よっかいち」が、4周年のつどいの催しとして企画した。
 「今の日本の社会はすべり台社会」と唱える湯浅さんは、その意味を「病気や失業など、誰にでもあるトラブルで生存そのものが脅かされる社会」と解説。雇用保険や生活保護が受けられないために「NOと言えない労働者」が生まれ、劣悪な労働環境でも働く人が増えて、労働市場が崩れていると話した。「市民の責任として、おかしいことはおかしいと言わなければ」とも訴えた。
 憲法については「9条がなければ(生存権を規定する)25条も保たれないという考え方はあるが、その逆は浸透していない」と指摘。「生存権が保障されなければ貧困者が増え、『戦争でも起きないと社会が変わらない』という人が出る」とし、貧困と戦争をセットの問題として考える必要性を説いた。
 4周年のつどいでは、四日市市出身のピアニスト、吉野りん子さんのコンサートもあった。(小林迪子)

米軍機墜落事故題材の講談「哀しみの母子像」16日公開/藤沢

[神奈川新聞 5月15日21時0分配信]

 1977年9月、横浜市緑区(現青葉区)に米軍機が墜落炎上し、母子3人が犠牲になった事故を題材に、講談師の神田香織さんが講談「哀(かな)しみの母子像」をつくった。「30年以上も前の出来事と切り捨てられない。語り継いでいく」。16日、藤沢市湘南台の湘南台文化センター・市民シアターで披露される。
 ごう音が響き、地面が揺れた。ジェット燃料は炎となって住宅地を襲い、幼い兄弟と母親の命を奪った。3歳と1歳。母親は全身にやけどを負い、約4年後に亡くなった。
 神田さんが、事故で娘と孫を失った土志田勇さんに会ったのは2006年。「事故の話を講談にしてもらえないでしょうか」。そう頼まれた。
 1980年、講談の世界に入った神田さん。原爆による広島の惨禍を伝える「はだしのゲン」を講談にしたことでも知られる。ただ「(事故は)重いテーマ。わたしでは力不足ではないかと感じていた」
 転機は昨年1月。土志田さんの訃報(ふほう)だった。「生前に果たせなかった。必ずつくります」。遺影を前に誓った。
 作品づくりには半年かけた。土志田さんの著書や当時の資料を読んだ。土志田さんが事故を風化させまいと、娘と孫2人をモチーフとして、港の見える丘公園(横浜市中区)に建てた「愛の母子像」にも足を運んだ。
 「わたしにも二人の娘がいる。想像力でしかないが、できる限り、亡くなった母親の気持ちに迫りたかった」という。後に子供の死を知らされた母親の心情や、闘病生活など背けたくなる事実もあえて作品に取り入れた。「今も米軍機は飛び続けている。事故は過去のことでは決してない」
 開演は午後2時。「日本大学ラ・サンテマンドリンクラブ」の演奏後、講談が行われる。参加費は700円。問い合わせは、主催する「ふじさわ・九条の会」の斎藤さん。

市民有志らが「紋別9条の会」を結成?平和憲法を守るために

[北海民友新聞 5月9日付け]

 日本国憲法第9条を守り、平和を求めるため手をつなごうと市民有志らが憲法記念日の3日、まちなか芸術館で「紋別9条の会」を結成した。結成のつどいには25人が参加、経過報告や活動内容、会則などが提案された。
 経過報告では、事務局で代表世話人の一人谷脇方子さんが「最初は10人が集まり、憲法の学習会から始まりました。現在は呼びかけ人を含め78人の会員がいます」と結成のいきさつを説明。2004年6月に著名人ら9人が、平和を求める世界の市民と手をつなぐために日本国憲法第9条をアピールして行こうと最初の「9条の会」が結成されてから、全国各地に発足した「9条の会」が7000以上に及ぶことを紹介した。
 活動内容としては、「9条の会」のアピールに賛同して憲法を読み理解する研修会、署名活動、映画上映などが提案され、拍手で承認された。
 代表世話人の一人、草鹿平三郎さんが挨拶に立ち「このすばらしい平和憲法を守るためにがんばって行きたい、条文の1部を暗記してきました。挨拶として朗読します」と述べ、前文と、第9条を読み上げた。
 参加者らは、憲法第25条までの唱和を行い、「紋別9条の会」がはたす役割と護憲の誓いを確認しあった。

平和の願い 風船に託し――憲法記念日 各地で催し

[asahi.com 2009年05月07日]

◆「9条を守ろう」訴え

 62回目の憲法記念日を迎えた3日、県内各地で平和の尊さを考える集会や憲法9条を守ろうと訴える活動があった。(佐藤建仁、中村瞬)
 鳥取市東品治町のJR鳥取駅前であった鳥取市「9条の会」の集まりには約80人が参加した。「わたしから憲法9条にメッセージ」と題し、参加者が歌やメッセージで平和への思いを次々と表明。鳥取市の小学5年生と2年生の姉妹が、この日のために祖父が作ったという詩を披露した。
 「私たちが一番きれいになったとき/日本が再びひいおばあちゃんたちの悲しみを引きずっていないように/平和の今が変わらずちゃんとあって/それが永遠に続く日本であって欲しい」
 切々と読み上げる姿に、周りから温かい拍手が送られた。
 続いて、平和へのメッセージが付いた白いハト型の風船120個が参加者に配られ、合図とともに一斉に空高く飛び立っていった。長本喜夫実行委員長が「平和の象徴であるハトとともに、私たちの平和への願いが世界に広がることを願っています」と話した。
 平和・民主・革新の日本をめざす鳥取県の会(鳥取県革新懇)は鳥取駅前の街頭演説で、ソマリア沖に派遣している海上自衛隊の活動の新たな根拠法となる海賊対処法案が国会で審議されていることに対し、「本格的な海外派兵に道を開くものだ」と批判。
 「今こそ憲法9条を守ろう」と歩行者に署名への協力を呼びかけた。
 米子市錦町1丁目の市福祉保健総合センターふれあいの里では、講演会「子どものために生かそう憲法」(憲法改悪阻止西部連絡会などが主催)が開かれ、憲法の教育権や子どもの権利条約について、過去の事件を題材に考えた。

子ども“九条の会”設立、6月に集い…広島

[2009年5月5日 読売新聞]

井上ひさしさん招く
 広島県内在住や出身の児童文学作家や子どもの読書会などを開く人たちが中心となって「子どもの本・九条の会広島」を設立し、6月21日、作家井上ひさしさんを招いて「設立の集い」を広島市内で開く。
 戦争の放棄などを定めた憲法9条を守り、子どもたちや本関係者に戦争のない世界を呼びかけようと、昨年6月に準備会(皿海達哉代表、約30人)を結成し、準備を進めてきた。
 児童文学作家でもある皿海代表は「子どもが戦争に巻き込まれないよう、またゲーム感覚で戦争に慣れないようできる限りの力を尽くしたい」と話している。
 設立の集いは6月21日午後1時半から、広島市中区加古町のアステールプラザで。入場大学生以上1500円(当日1800円)、障害者1000円、高校生以下無料。申し込み、問い合わせは、準備会事務局の三浦精子さん方。

ジェームス三木さん“憲法”語る 大津でつどい

[京都新聞 2009年5月4日(月)]

 憲法九条や平和について考える「滋賀・憲法のつどい」が4日、大津市島の関の市民会館で開かれ、脚本家のジェームス三木さんが「憲法と私」と題して講演した。
 「憲法はまだか」などの著書がある三木さんは、日本国憲法の成立過程に関して「戦後にGHQが各国の憲法を調べ、いいところをつなぎ合わせて憲法のモデル案を作り上げた。世界最高の憲法を作ろうとした」と紹介した。
 その上で「憲法の発布以来、日本は1度も戦争をせず、戦争で外国人を殺していない。あと100年続いたら、世界中から尊敬されるようになる」と指摘。「われわれは歴史の中継ランナーとして、いいバトンである憲法を子孫に引き継いでいく責任がある」と強調した。
 つどいは、滋賀・九条の会とつどい実行委が主催。大津吹奏楽団による合奏もあり、市民ら約750人が参加した。

憲法記念日:世界平和は一人一人の責任と行動に 憲法9条守る集会、金沢で/石川

[毎日新聞 2009年5月4日 地方版]

◇市民ら600人

 憲法記念日の3日、9条を守ろうとアピールする「輝け9条!許すな改憲!県民集会」(九条の会・石川ネット主催)が金沢市尾山町の文教会館で開かれた。憲法改正のための国民投票法が1年後に施行されるのを前に、参加した市民ら約600人は「世界の平和は一人一人の責任と行動にかかっている」とする声明を採択し、改めて平和憲法の理念の実現を訴えた。
 集会では落語家の立川談之助さんが、太平洋戦争時に落語家側が「戦争に悪影響がある」として53種類の落語を自ら禁じた話などを披露。その後、米国の戦争依存経済を風刺した「戦争中毒」で知られる翻訳家、きくちゆみさんが講演した。
 きくちさんは米同時多発テロについて、幅38メートルの飛行機が衝突した国防総省に幅19メートルの穴しか開いていない映像などを交え、「9・11は政府の自作自演」と訴える米国製映画などを紹介。対テロ戦争を「米国が『テロリストがいる』と決めつけるだけで他国を攻撃できる恐ろしい戦争」と批判し、日本も「イラクに自衛隊を派遣するなど『参戦している』ことを意識すべきだ」と訴えた。
 更に、国内の銀行預金が日銀を通じて米国債購入に使われていることも指摘し、「当事者である私たちが、対テロ戦争を止める方法を考えなければいけない」と締めくくった。【近藤希実】

憲法9条守ろう 平和訴えパレード/川崎・高津

[神奈川新聞 5月3日21時0分配信]

 憲法記念日の3日、川崎市高津区の区民らでつくる「たかつ九条の会」が、憲法九条を守ろうとアピールする「ピースパレード」を同区溝口で行った。昨年に続き2度目で、区民ら約100人が参加した。
 参加者らは「武力で平和を守れない」と書かれた横断幕や、9条が記載されたちらしなどを手にパレード。溝の口駅周辺の商店街など約3キロを練り歩き、あらためて平和を訴えた。
 子供と一緒に参加した主婦(32)は「子育てなどで忙しく、普段は憲法のことなど考えない。関心を持ついい機会だと思う」と笑顔。九条の会のメンバーの男性(70)は「戦後60年以上たつが、戦争をしないと誓った9条の重さを再認識させられる」と話していた。

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