ラザレフ×日フィル×プロコ 爆裂大音響お見事でした!!

日フィル第611回定期演奏会(2009年6月19日)

昨晩は仕事を早めに終えて、日フィルの定期演奏会へ行ってきました。今月はラザレフ氏の指揮で、プロコフィエフ・シリーズの第2弾です。

  • チャイコフスキー:組曲第4番 《モーツァルティアーナ》
  • モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第3番 ト長調
  • プロコフィエフ:交響曲第2番 ニ短調

1925年、フランス亡命中に作曲された交響曲第2番は2楽章構成で、即物的というか、破壊的というか、映画「メトロポリス」のような感じの大音響爆裂曲でした。しかし、それでも決して破綻せずに、見事に緊張感を保って演奏しきっていました。おそらく日フィルのみさんは相当しごかれたんでしょう。ほんとにブラボー!! でした。

ニコラ・ベネデッティ

前半は、チャイコフスキーもモーツァルティアーナと、ホンモノのモーツァルトのヴァイオリン協奏曲。ヴァイオリン・ソロのニコラ・ベネデッティは、1987年、スコットランド生まれの美貌のバイオリニストで、この日は胸元の大きく開いた白のドレスで登場。前列に座ったオジサンが、オペラグラスで食い入るように眺めていました。(^^;)

しかし、曲がちょっと地味だったかな…、というのが正直な感想。アンコールで演奏したイザイの無伴奏ソナタ第5番の第2楽章は、なかなか躍動的で、けっして美貌だけではないなと思いました。

ちなみに、プロコフィエフの交響曲第2番のあとにも、プロコフィエフの交響組曲《3つのオレンジの恋》の第3曲「マーチ」がアンコールで演奏されました。プロコ2番が35分程度の小曲だったのと、いささか不協和音的な作品だったので、リズミカルな「マーチ」はなかなかうってつけのアンコールだったかも知れません。

演奏会後、ラザレフ氏のサイン会が開かれるというので、私めも、今年1月の日フィル定期を録音したCDを買って、サインをいただいて参りました。(^^;)←わりとミーハー…

ラザレフ氏のサイン

【関連ブログ】
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日フィル 第611回東京定期演奏会 –  コンサート紀行 ♪
東条碩夫のコンサート日記 6・20(土)アレクサンドル・ラザレフ指揮日本フィルハーモニー交響楽団プロコフィエフ交響曲ツィクルス ?

【演奏会情報】 日本フィルハーモニー交響楽団第611回東響定期演奏会
指揮:アレクサンドル・ラザレフ/ヴァイオリン:ニコラ・ベネデッティ/コンサートマスター:木野雅之/ソロ・チェロ:菊地知也/会場:サントリーホール大ホール/開演:2009年6月19日 午後7時

ちなみに、19日の「朝日新聞」には、こんな記事が載っておりました。実際、日フィルは、「最小の音量」でも表情豊かに演奏しておりました。(^^;)

「ロシアの魂 楽団に」 日本フィルの主席指揮者ラザレフ – asahi.com

「ロシアの魂 楽団に」 日本フィルの主席指揮者ラザレフ

[asahi.com 2009年6月19日]

 ボリショイ劇場の芸術監督などを歴任したロシア音楽の重鎮、アレクサンドル・ラザレフが、日本フィルハーモニー交響楽団の首席指揮者としてプロコフィエフの交響曲の全曲演奏に取り組んでいる。「私が去ったあとも、このオーケストラにロシアの魂が残るよう、真剣に向き合う」と意気込みを語った。(吉田純子)

■プロコフィエフ交響曲 全曲挑戦中

 「最小の音量で、どこまで表情豊かな表現ができるか。これがオーケストラの勝負どころ」。力強い口調で語る。
 モスクワ音楽院を首席で卒業、ムラビンスキーの後継と目された。87年からはボリショイ劇場で首席指揮者と芸術監督を兼任。政争に巻き込まれる苦悩も味わった。
 だからこそ、米国や日本、フランスを転々とし、旧ソ連に戻って様々な批判にさらされたプロコフィエフに思い入れを持たずにいられない。
 旧ソ連では、プロコフィエフに限らずソルジェニーツィンら多くの文学者や芸術家が共産党政権の圧政に苦しんだ。しかしそれが、逆に豊かな芸術表現を生み出したことに、人間の無限の可能性を見いだすという。
 「ここまでの芸術の勝利は、ほかの国ではありえなかったと思う」
 ボリショイ劇場で伝統の奥深さを深く胸に刻んだからこそ「伝統すべてを妄信するべきではない」とも言う。「受け継がれているものがいいものか悪いものか、判断することが大切。迷ったら楽譜に向き合えばいい。偉大な作曲家の楽譜は『聖書』なのだ」
 20世紀前半、興行師ディアギレフを中心にストラビンスキーやピカソら様々な分野の芸術家が結集した「バレエ・リュス」にも触れ、「最大の果実は『火の鳥』や『ペトルーシュカ』などの音楽。実際に残る美術作品以上に、楽譜が多くのことを残し、今も何かを示唆し続けている。それほどまでに音楽の力というものは計り知れない」。
 日本フィルの首席指揮者には昨年9月に就任。11年までの任期中「プロコフィエフ交響曲全曲演奏プロジェクト」と題した企画に取り組む。
 プロコフィエフは演奏の機会がさほど多くない作曲家だけに、プロジェクトは「リスクが高い」と認める。しかし、「ロシア音楽に対する基本的なセンスを育てるという日本フィルの選択は、決して間違っていない」。
 自らの課題は「まず楽団の個性を知ること」と言う。「策を練ると失敗する。まず彼らの精神を感じ、理解し、道を指し示すところから始める。我々の関係は男女の関係と同じ。最終的にいい結果が出れば、それでいい」
 プロジェクトの第2弾が19日午後7時と20日午後2時に東京・赤坂のサントリーホールである。曲は交響曲第2番、チャイコフスキー「組曲『モーツァルティアーナ』」ほか。7500?3500円。電話03・5378・5911(日本フィル)。

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