出ました 『サンデー毎日』中曽根 vs.不破対談!!

『サンデー毎日』2009年7月19日号

「毎日新聞」の記事で予告されていた『サンデー毎日』(7月19日号)の中曽根康弘・元首相と不破哲三・日本共産党前議長の世紀の対談が出ました!!

全部で5ページ。旧制高校の思い出や教養論あり、マルクス論あり、中曽根流「日本共産党」論あり、さらには国会論戦や「核持ち込み密約」問題、政権交代論まで、なかなか盛り上がったようです。(^^;)

世紀の顔合わせ 中曽根 vs. 不破対談(『サンデー毎日』2009年7月19日号)

中曽根氏も、不破さんの新著『マルクスは生きている』(平凡社新書)を読んだそうで、対談では、こんなふうに感想を述べています。

中曽根 私も送っていただきました。不破さんの本や文章は常識的で、昔の共産党のような肩ひじを張ったところがない。マルクスの『資本論』に徳川幕府末期の日本が出てきます。その理由は、ロンドンの大英博物館で駐日公使オールコックの日本旅行記『大君の都』を読んでいたから、との解釈が出てきますね。

さらに、中曽根氏は、マルクスについても、こう述べています。

中曽根 マルクス主義の根底には“平等の思想”というような考え方がありますね。資本主義の中の「不平等的要素」や「弊害」に対する指摘は非常に鋭いし、現実においても力があった。

さらに、日本共産党についても。

中曽根 (前略)不破さんのような市民的で教養主義を備えた幹部が出てきて、その言論や行動で共産党のイメージを修正した。不破さんの活躍でソフト路線が確立され、共産党の支持率も上がった。「これは強敵が現われたな」と思いましたね。

ついに、共産党の「ソフト路線」は中曽根氏公認ですね!! (^^;)

志位委員長がオバマ大統領に書簡を送ったことについても、中曽根氏は、こんなふうに注目しています。

中曽根 核廃絶というのは人類としての良識ですね。米大統領が言明したのは非常に画期的なことだが、そこで共産党が米国との手紙の交流をやる。いいチャンスを狙ったね。共産党の外交戦略が柔軟性を持ってきた。これは第一歩であって、次に進んでもらいたい。

これには、さすがの不破さんも「大変な評価をいただきまして(笑)」と答えています。(^^;)

他にも、昨今の国会論戦について、中曽根首相が、かつては「思想とか自分の哲学がこめられた質問をしました」「最近は、単に問題を大きくするために『白状しろ』みたいな質問に変わってしまった」と言えば、不破さんも「昔はどの党の代表でも、予算委員会の総括質疑は一人で3時間とかやったもんですよ」「今はそれが、関連質疑といって数人で質問する。みな細切れになってしまったようです」と答えるなど、このあたりは、丁々発止をやりとりをやった仲? ゆえの意気投合なんでしょうか。

対談では、核持ち込みの「密約」の問題も取り上げられました。

不破さんが「密約文書は見ていないんですか」と鋭く迫ると、中曽根氏は「それは見たことないね」と答えています。しかし、首相経験者として「常識的」な対応をしてきたと言って、実際には、「密約」どおりの対応(つまり、核搭載艦船の領海通過、一時寄港は認める、という対応)を取ってきたことをほのめかしています。

さらに、司会の松田喬和・毎日新聞専門編集委員が「中曽根弘文外相や藪中三十二外務次官は密約を否定していますね」と重ねて水を向けたのにたいして、中曽根元首相は「密約は存在しない」とは答えず、核問題は「非常にデリケートな問題」「特別の地位にある問題として取り扱うほうがいい」と答えるのみ。

これを深読みをすれば、中曽根氏自身、密約文書は見ていなくても、「密約」の存在やその内容は知らされており、だから「密約」の存在を直接否定するような発言はしなかった、ということかも知れません。核問題は「特別の地位にある問題として取り扱う方がいい」という発言も、マスコミなどにたいして「密約」の有無を追及するなと、やんわりと牽制したものと読めます。

さて、編集長・山田道子氏は、「編集長後記」で、この対談について、2つ感想を書いています。

1つは、「核密約」について。僕が上に書いたように、中曽根氏の発言には「含むものがある」と指摘するとともに、不破さんが、誌面で紹介された以上に踏み込んで追及していたことをわざわざ紹介しています。

 「核持ち込み密約」問題で、中曽根氏がライシャワー発言を「極めて常識的」と言った時、「密約を認めるかも」という緊張感が部屋に漂った。中曽根氏は「見ておりません」とあっさり否定したが、それに続く発現には含むものがある。対する不破氏は紙面で紹介したよりもっと細かく追及。「日本が核問題で世界にモノが言えるようになるためにも、中曽根さんは一肌脱ぐべきだ」と迫ったことを付け加えておきたい。

普通、対談記事などというようなものは、いろいろ喋っていても、活字にまとめられたものをもってその内容とするもので、編集サイドが別記事で、活字にならなかった部分をわざわざ紹介するのは異例中の異例。それだけ、不破さんの踏み込んだ追及が当を得たものだったということでしょう。

もう1つは、国会論戦について。内容的には、上に紹介したとおりですが、最近の国会論戦がつまらなくなったというのは、編集長さんも感じておられるようです。(^^;)

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