今週の「九条の会」(12月12日まで)

全国各地の草の根で活動している「九条の会」のニュースを、インターネットの中から拾い集めています。12月8日の対米英開戦日をはさんで、各地で取り組みがおこなわれました。過去のなかに消え去ってしまったニュースはお許しください。

中国5県の九条の会が初の交流会

[山陽新聞 12/12 21:30]

 思想、信条を超えて、護憲平和を訴える中国地方5県の市民団体「九条の会」が12日、初めての交流会を岡山市内で開き、政権交代後の憲法改正をめぐる動向に理解を深めた。
 会員ら約120人が参加。一橋大の渡辺治教授(政治学)が「新しい政権と日本国憲法をめぐる情勢」をテーマに講演した。
 渡辺教授は、貧困層を広げた自公政権の構造改革と改憲の動きに、福祉の充実と平和を求める国民が反発し、民主党政権発足につながったと指摘。「鳩山由紀夫首相は改憲論者だが、市民が立ち上がれば阻止できる。安倍晋三元首相は任期中の改憲を掲げたが、九条の会などの反対運動で変えられなかった」と訴えた。
 各県の九条の会が活動報告をするなど情報交換も行った。

九条の会:あす関大で交流集会 改憲テーマの講演も/大阪

[毎日新聞 2009年12月12日 地方版]

 憲法9条を守る活動のネットワーク「九条の会」の近畿地区交流集会が13日午前10時から、吹田市の関西大千里山キャンパスで開かれる。近畿2府4県で活動する九条の会メンバーが経験談などを語って交流を深める一方、政権交代と改憲の行方をテーマにした講演会などもある。
 04年に発足した九条の会は毎年、全国規模の交流集会を開いてきたが、今年は地区ごとの開催となった。当日は午前10時から全体会で、渡辺治・一橋大教授が「民主党政権と改憲の行方」のテーマで講演。午後は「東北アジア・世界の平和と憲法9条」などの3分科会や、各地の九条の会メンバーによる交流会を設ける。
 参加費1000円。事前申し込みが原則必要で、九条の会・おおさかまで。

学生ら集い ピースナイトナイン 9条の価値 伝えよう 東京・早稲田大学

[2009年12月12日 しんぶん赤旗]

 「私たちは核兵器も戦争もない平和な世界を選びたい」―。早稲田大学大隈講堂(東京都新宿区)で11日夜、学生九条の会の交流集会第3回「Peace Night 9(ピースナイトナイン)」が開かれました。バスを貸し切り誘い合ってつめかける学生など首都圏から500人以上が参加しました。戦争の放棄や軍隊の不保持を掲げた憲法9条の価値を生かし、伝えようとの思いが会場に広がりました。
 「私たちと9条」では高校生や学生が発言しました。早稲田大学の学生はこの集会にむけた120人分のアンケート結果を紹介。9条を変えるべきでないと考える学生が6割だったとのべました。
 沖縄県出身の学生は米軍基地の危険な現状を訴え、高校生九条の会で活動する高校生は来年のNPT(核不拡散条約)再検討会議に向け、核兵器廃絶署名1万人分を目標に集めていると話しました。
 女優の渡辺えりさんと2人の学生が、トークセッションをしました。「平和や憲法は生きるためのもの。生活をすることから始めることが平和につながる」と語りました。
 つどいの後、中央大学1年生の女子学生は「渡辺さんの話に勇気づけられた。家族や友達に話していくことから始めたい」、福祉系の専門学校生(20)=横浜市=は「少しずつ伝えることが平和の活動だと感じた」と話しました。
 主催はピースナイト9実行委員会と早大九条の会“Article9(アーティクルナイン)”。

稲城9条の会5周年のつどい「もっと自由を!ずーッと平和を」

[毎日新聞 2009年12月12日 多摩版]

 19日13時半、稲城市立iプラザホール。前都立三鷹高校校長の土肥信雄さんの講演「学校から言論の自由がなくなる?ある都立高校長の反乱」、中川美保さんの魅惑のサクソフォンコンサート。大人前売り1800円(当日2000円)大高生半額、障害者・中学生以下無料。

平和に対して私たちができることは? 立命大で「不戦のつどい」

[京都民報 2009年12月 9日 10:24]

 太平洋戦争開戦日の8日、立命館大学衣笠キャンパス(京都市北区)で第56回「不戦のつどい」企画(同実行委員会主催)としてパネルディスカッションが開かれました。
 国際関係学部の君島東彦教授と産業社会学部の福間良明准教授、立命九条の会やNGOで活動している学生らが「戦争はなくせるか」「日本は『平和』だと思うか」などをテーマに議論しました。
 君島氏は「何百年か先に戦争はなくせる可能性はある。人間の努力で克服できる可能性があるが簡単なことではなく、世論や行動が必要だ」と語りました。
 「『平和』に対して私たちができることは?」というテーマには学生から「過去の諸事実を学ぶこと」「人に関心を持つことと、関心を持つ人を増やすこと」などの意見が出されました。
 福間氏は学生らの意見に「過去に起こったことを丹念に考えること」などと助言しました。

9条守ろう「9の日アピール」 京都の会

[京都民報 2009年12月10日 10:08]

 「憲法9条京都の会」は9日、9条を守り生かそうと「9の日アピール」を行いました。同会メンバー13人が「平和を実現していく力のある9条を守ろう」と呼びかけました。
 メンバーらは「60年間、日本人が戦争で外国の人を殺すことがなかったのは9条のおかげ」「世界に誇れる先駆的な憲法を守り、戦争のない世界をつくろう」とそれぞれ呼びかけました。

アフガニスタンで軍事支援は論外 京田辺9条の会

[京都民報 2009年12月 9日 10:54]

 京田辺・綴喜9条の会は昨年に続き6日に「ピースナイン」を開催、60人が参加しました。
 「RAWAと連帯する会」の桐生佳子さんが「アフガニスタンは訴える」と題してアフガニスタンの実状を報告。RAWAはアフガニスタン女性革命協会のことで、タリバンの原理主義に反対し、ソ連やアメリカの侵攻にも拒否の立場で活動してきた組織。各国の心ある人たちの支援で、教育や医療の提供をしています。女性だけで外出できない、10%の女性しか字が読めないという社会で、民生支援であっても勝手な思いこみの支援は支援にならないことや軍事的な支援は論外と話しました。
 会場では参加者にお餅やスイトンが提供されたほか、サキソフォンとキーボードの演奏、お国言葉の憲法前文、切り絵、絵画の展示、戦争体験者の伝言コーナーなどが行われました。
 来年5月、国民投票を発議出来る時期に備え、一層の活動強化を確認しました。

不戦の誓い新たに 太平洋戦争開戦の日に平和集会

[差がしんぶん 2009年12月09日更新 ]

 太平洋戦争開戦の日の8日、憲法9条の会会員らが中心となり、「12・8平和行動」と題した集会を佐賀市駅前中央の広場で開いた。約60人が参加し、不戦の誓いを新たにした。
 憲法改正の動きが激しくなった2004年から毎年、12月8日と5月3日の憲法記念日に開いている。集会では9条の会や佐教組など各団体の代表が平和への思いをリレートーク。オバマ米大統領が発表したアフガニスタンへの3万人増派を「平和的解決に逆行する」と非難し、課題となっている米軍普天間飛行場の移設問題では沖縄県外への移転を求めた。
 この日は県平和運動センターも「12・8不戦の誓い 平和の集い」を同市の県自治労会館で開催。元全逓県地区本部委員長の大島房雄さん(69)が食糧難など戦後の厳しい生活を振り返り、平和を守る大切さを訴えた。

【石川】“赤紙”配り不戦訴える 金沢 県母親大会連が活動

[中日新聞 2009年12月9日]

 県母親大会連絡会は、太平洋戦争開戦日の8日、金沢市の大和香林坊店前で“赤紙(召集令状)”の複製を市民に配り「核戦争から子どもを守ろう」などと呼び掛けた。
 開戦日を「不戦を誓う日」として、2009平和を守る母親全国連鎖行動の一環。“赤紙”は、これが届いたらいや応なく戦場に行かねばならなかった。
 連絡会の松枝昌子会長ら十人余が参加し「子どもたちに笑顔と希望あふれる未来を渡すため、みんなで手をつなぎ、声を上げていきましょう」と訴えた。
 松枝会長は「当時、女学生だったが、軍需工場で銃弾の検査をさせられていた。世界中に憲法9条を発信し、21世紀を真の平和を取り戻す時代にしていきたい」と話していた。

9条署名 下諏訪で住民過半数 長野

[2009年12月9日 しんぶん赤旗]

 人口2万2000人の長野県下諏訪町で、「しもすわ九条の会」が、憲法9条を守る「県民過半数署名」を1万1579人分集めました。政府与党が、法制局長官の答弁を制限して閣僚による解釈改憲を可能にしようとする国会法改定案を次期通常国会で提出する方向のなか、同会は「平和憲法を守り活(い)かす大きな世論を草の根からつくっていこう」と決意を新たにしています。
 同会代表世話人らは、太平洋戦争の開戦記念日にあたる8日、同町役場で記者会見し、2005年4月に会を結成して以来とりくんできた署名が、「目標の1万を超えた」と報告しました。
 積み上げられた署名を前に、歌人の光本恵子さん(64)は、口語自由律短歌が戦前弾圧されたことにふれ「自由にものが書け、歌が詠める社会を守りたい」と語りました。
 元町長、青木健一さん(84)は「選挙の票にしたら誰もとったことのない1万以上の署名。町民の平和への強い思いを確信しました」。青木さんは、元国鉄労働者で旧社会党員。「護憲は信念」といいます。

4代目医師も奔走

 「しもすわ九条の会」は、平和をテーマにしたDVD上映会を各地域で開き、参加者がその場から周辺地域に訪問し署名を集めるなどしてきました。
 1300年に創建された慈雲寺の住職、福田精裕さん(42)も代表世話人の一人。檀家(だんか)から「特定の団体に住職が名を連ねることはいかがか」と意見がありました。「でも宗教者として命をやりとりする戦争には反対です。9条はこの国に絶対必要です。個人的には父が軍人から出家し、母が長崎で被爆したため、幼いころから平和の尊さを教えられてきました」と、思いを語ります。
 署名集めは、ときに足踏み状態になることも。会の事務局員、日本共産党の金井敬子町議は「開業医の武井秀夫さん(77)にハッパをかけられて奮起した」といいます。
 武井さんは当地に10代続く名家で医家としては4代目。「医師は人間の尊厳と命を守るのが仕事。環境と平和を守る行動は当然のこと」といいます。国民投票法(改憲手続き法)に危機感をもち、夫婦で「武井九条の会」を名乗り、9月から毎週、地域を回り署名を集めました。
 武井さんは、「おれは自民党員だ」という男性が、兄が22歳で沖縄で戦死したことを涙ながらに語って署名してくれたことが「深く印象に残った」と話しました。

反戦誓う開戦の日

[朝日新聞 2009年12月09日 マイタウン熊本]

  太平洋戦争開戦から68年を迎えた8日、「平和憲法を活(い)かす県民の会」などの約30人が、熊本市中心部のアーケードで反戦を訴えるデモ行進をした=写真。「私たちは再び戦争を繰り返さないという思いを持ち続けようと行動しています」と訴えた。
  行進前の集会では、県革新懇の戸田敏代表世話人が沖縄県の米軍普天間飛行場の移設問題などに触れ「今日は過去を振り返るだけでなく、現在の足元を見ていく日にしなければならない」と述べた。参加者は「憲法9条は世界の宝」と書かれた横断幕を掲げ、買い物客らに赤紙(召集令状)のコピーを配った。

「いのちの山河―日本の青空II」11日に上映会/鎌倉

[神奈川新聞 2009年12月7日]

 貧困や多病からを克服するため立ち上がった村にスポットをあてた映画「いのちの山河―日本の青空II」の上映会が11日、鎌倉市小町の鎌倉生涯学習センターで開かれる。鎌倉・九条の会などが主催。
 実話をもとにした映画で、舞台となったのは岩手県の旧沢内村。村長となった深沢晟雄(まさお)さんが主人公で、全国でも最悪だった乳児死亡率を全国初の死亡率ゼロに導くなど、「生命尊重」の理念を掲げた深沢さんの奮闘の日々を描いた。
 上映時間は午前10時半、午後1時、同3時半、同6時半の計4回。上映開始前には大澤豊監督が、あいさつに立つほか、上映後には監督のサインセールも行われる。
 当日券1500円(前売り券千円)、高校生以下800円。前売り券の申し込みは、鎌倉・九条の会まで。

戦争体験通じて平和へ思い語る/左京で集い 益川さん講演

[京都新聞 2009年12月6日]

 ノーベル物理学賞受賞者の益川敏英京都産業大教授が6日、戦争体験と平和をテーマに京都市左京区の国立京都国際会館で講演した。来場した市民約1100人を前に、戦争のない世界の尊さと平和憲法の堅持を訴えた。
 京都弁護士会主催の「憲法と人権を考える集い」で講演した益川教授は、名古屋市の空襲で焼夷(しょうい)弾が家の屋根を突き破って床に転がった幼時体験を語り、「不発弾だった。爆発していたら大やけどをするか、死んでいた」と振り返った。
 学生時代に平和運動にかかわった経験にふれつつ、「今の憲法9条を改正して手に入れようとしているのは交戦権しかない。改憲論者が憲法改正の提起をする前に、『このまま行ったらおれたちは負けるぞ』と思わせて断念させるぐらいまで、日本の津々浦々にまで反対の声が響き渡るように運動していきたい」と力説した。
 先の戦争について「僕は力で相手をねじ伏せるやり方が大嫌い。日本がアジアの人たちに与えた苦しみは非難され続けても何ともいいようがない出来事だ」と述べた。

小森陽一氏「世論の力で護憲を」 県九条の会、佐世保で初集会

[12月6日 長崎新聞]

 平和憲法を守る活動に取り組む市民団体「県九条の会」が5日、佐世保市三浦町のアルカスSASEBOで「ピースフェスティバルinさせぼ」を開き、約550人が参加した。同会の佐世保での大規模な集会は初めて。全国「九条の会」事務局長で国文学者の小森陽一東京大大学院教授が講演、草の根の活動の大切さを訴えた。
 県九条の会は2004年発足。被爆地長崎を中心とした活動が多かったが、護憲・平和活動で県南北の温度差があるとして佐世保での開催に取り組んだ。県内各地の九条の会会員らが集まり、護憲をテーマにした歌や踊りの披露もあった。
 小森氏は「平和のために私たちにできること」と題し講演。民主党政権の中枢が、改憲により武装した自衛隊の海外派遣実現を目指す「明文改憲派」と断じた上で「鳩山(首相)や小沢(民主党幹事長)を縛っているのが国民世論。なぜ今、9条が大事かを伝える世論の力が重要だ」と述べた。

「地域紛争に関心を」 スリランカで平和活動の徳留さん講演/南さつま市

[南日本新聞 2009 12/05 06:30]

 地域紛争の非暴力的解決を目指す国際非政府組織「非暴力平和隊」や特定非営利活動法人「パルシック」から派遣され、スリランカなどで活動した南さつま市加世田川畑の徳留由美さん(33)が、同市民会館で「市民にできる国際貢献」と題して講演した。同市の「なんさつ9条の会」が招き、約50人が聴き入った。
 徳留さんは2007年以降、延べ1年4カ月にわたりスリランカで活動、今年10月に帰国した。内戦のなか、兵士育成のため反政府組織に誘拐された少年保護などに携わったほか、内戦終結後は女性が収入を得られるよう援助した。
 講演は11月28日あった。徳留さんは、非武装だからこそ、市民や政府の信頼を得られ、危害が加えられないと強調、政府と民間の団体の違いについて「民間は市民にとって敷居が低い。草の根の活動で、市民と政府団体を結びつけることができる」と説明した。
 また、一般市民ができる国際貢献として「関心・興味を持つことが第一歩。さらに、税金でなされる国際支援がどう使われているのか疑問を持ってほしい」などと訴えた。

別府9条の会:3周年のつどい 6日、加古川で/兵庫

[毎日新聞 2009年12月4日 地方版]

 加古川市の「別府9条の会」が6日午前10時から、中島会館(別府町中島町)で結成3周年のつどいを開く。発足時から掲げるスローガン「草の根から改憲の流れを押し戻そう」を改めて確認し合う。
 会は06年12月、東播磨地域で7番目の「9条の会」として結成された。この1年間は、会報「平和のこころ」を27号まで9回発行。憲法について「変える」「守る」「分からない」の3問を設けたシール投票も別府町内で2回実施した。11月3日の場合は投票総数243票で、「守る」189票、「変える」16票、「分からない」38票という結果だった。
 つどいでは、10年の活動計画などを確認。政権が変わり、来年5月には国民投票法が施行されるのを受け、吉田竜一弁護士(県弁護士会)が「民主党政権下『国民投票法案』をめぐる取り組み」と題して記念講演する。入場無料。〔播磨・姫路版〕

地域に非核化の風を 九条の会が原爆写真展 那珂川

[下野新聞 12月3日 05:00]

 【那珂川】那須南九条の会による写真展「原爆と人間展」が5日まで、町馬頭広重美術館視聴覚研修室ギャラリーで開かれている。
 原爆投下による広島、長崎の被害を写したものや太平洋戦争当時の資料写真のほか、原水爆実験やイラク戦争などの被害が分かる作品など78点を展示。
 茨城県日立市から友人らと訪れた小森昭子さん(82)は「被爆した人のことを思うと自然と涙が出てしまう」と作品に見入っていた。
 高野允義代表は「核兵器と人類の共存は不可能だ。写真展を契機にこの地域に非核化の風が起きることにつながれば」と話す。午前10時?午後4時半。入場無料。

シベリア抑留体験者が語る 東御で19日「つどい」開催

[信濃毎日新聞 2009年12月1日]

 東御市九条の会(渋谷泰一会長)は19日、「平和を次世代へ語り継ぐつどい」を田中コミュニティーセンターで開く。戦争を知らない子どもたちや若者に平和について考えてもらう狙いで、シベリア抑留を経験した同市和の山田進さん(84)に体験を語ってもらう。
 山田さんは20歳の時に旧満州(現中国東北部)で招集されて国境警備の部隊に配属となり、終戦を迎えた。満足に食べられないままソ連軍に歩かされ、シベリアの奥地へ。ソ連軍の監視の下、森林の伐採や排水溝掘りの重労働を強いられた。3年4カ月間抑留された山田さんは「極寒の中、栄養失調などで多くの日本人が亡くなった。人の命を物のように扱う戦争は絶対になくさないといけない」と語る。
 当日は市内在住のシンガー・ソングライター坂口ユキコさんによるコンサートもある。参加無料。

戦争の悲惨さ訴える、沖縄戦紙芝居に/別海九条の会

[釧路新聞 2009年11月30日]

  別海九条の会(吉野宮子会長)は28日、別海キリスト教会で、同町上風連の佐々木政一さん(86)の沖縄戦体験を紙芝居にし、「佐々木政一さんの戦争?沖縄戦で生き残った一兵士の証言」を、集まった親子連れらに初披露した。作画は同町の山口長伸教育長、語りは同町のおはなしの会くさぶえ。約30分ほどの作品となり、参加者は時折涙をふきながら、沖縄戦を砲兵として戦い、重傷を負って九死に一生を得た佐々木さんの「ひどい戦争だった。あわれな戦争だった」とのメッセージを受け止めた。

講演:「使わせない」運動を 非核で安部・山口大名誉教授/山口

[毎日新聞 2009年11月29日 地方版]

 山口市の山口大で28日、同大名誉教授で長年、核兵器廃絶運動に携わった安部一成(かずなり)さん(82)が「山口大学における平和運動のあゆみ」を題に講演し、約70人が参加した。安部さんは「非核三原則(核兵器を持たず、作らず、持ち込ませず)に加え『使わせない』との四原則にするべきだ。原水爆禁止運動のあり方を再構築しなければならない」と呼び掛けた。
 講演会は、教員らで立ち上げた「山口大学関係者有志9条の会」の結成1周年として企画した。安部さんは同大経済学部講師だった55年、広島市で開かれた第1回原水爆禁止世界大会に参加するなど県内の核廃絶運動の草分け的存在。
 講演で、同大教員時代に学生と取り組んだ県内在住の被爆者の実態調査や、核廃絶を訴えて歩いた平和大行進などを振り返り「当時、学生の動きが活発だった。『学園の自治』の実現には大学教職員組合の支えも大きかった」と述べた。
 また、現在の北朝鮮の核開発問題に触れ「中国もロシアも核兵器を持ち、日本と韓国は米国の核の傘に入っている。北朝鮮に『やめろ、やめろ』と言うだけでは解決は難しい。北東アジア全体を非核化する方向で協議を進めなければならない」と分析した。〔山口版〕

参宮線の惨劇 次代へ伝える

[朝日新聞 マイタウン三重 2009年11月28日]

終戦直前、米軍機が列車銃撃 乗客多数犠牲

 終戦間際の1945年8月2日、参宮線(現JR紀勢線)の列車が亀山駅付近で米軍機に銃撃され、多くの犠牲者が出た。戦後、あまり語られることのなかった事実を、証言で掘り起こそうという動きが広がっている。
 菰野町千草の白木一(はじめ)さん(80)は乗り合わせた1人だ。当時16歳。「勤労報国隊」の一員として、陸軍の作業のため志摩に向かう途中だった。昼ごろ、鳥羽行きの列車が駅から300メートルほどの鉄橋に進んだところで、突然、銃撃音が響いた。「攻撃だ」。白木さんは隣に座っていた同級生と座席の下に潜り込んだ。列車はさらに500メートルほど走り、亀山市阿野田町のトンネルの手前で停車した。
 通路にうずくまったり、姿勢を正したまま座ったりしている乗客を横目に、列車から飛び降りた。後で「死んだんや」と気づいた。
 しばらくして駅に戻ると、牽引(けんいん)された車体の側面や天井には銃弾の跡が無数に残り、ホームには血だらけの遺体が並んでいた。
 白木さんの記憶では、客車には数百人が乗車しており、約40人が死亡したと聞いた。当時は報道管制が敷かれ、翌日の新聞には小さな記事が載っただけで、この銃撃は風化していったという。
 2000年ごろから、亀山九条の会の世話人で亀山西小学校教諭の岩脇彰さん(48)らが、銃撃を目撃した駅員の中根薫さん(81)や機関士助手(82)らの証言を集めてきた。今年2月と6月に「語る会」を開いたところ、体験談を聞いた参加者から情報が多数寄せられた。ほとんどわかっていなかった犠牲者の名前も8人まで判明したという。白木さんも「事実を語り継ぎたい」と、29日午後2時から菰野町潤田の農村環境改善センターで体験を話す。

大江健三郎さん憲法「私の主題」 九条の会

[朝日新聞 2009年11月24日 マイタウン福井]

 平和憲法の堅持を訴える「九条の会」が06年から全国各地で開いている「憲法セミナー」が23日、福井市手寄1丁目のアオッサ県民ホールであった。会の呼びかけ人で作家の大江健三郎さんと、一橋大学の渡辺治教授が講演し、約550人が聴き入った。
 渡辺教授に続いて壇上に立った大江さんは、憲法に初めて触れた終戦直後、12歳のときの経験を振り返った。戦争をしない、国民の権利を保障するという内容だと知って驚いたといい、「民主主義というものをずっと考えることになり、小説家としての主題にもなった」と話した。
 また、沖縄が戦時中から日本の犠牲になってきたことを忘れてしまおうとする動きがあるとして、「戦争直後の民主主義より後退していると思う」と指摘。渡辺教授の「市民の力で改憲を止めるだけでなく、憲法の内容を実現していくことができる」という言葉を踏まえ、「押し返しうると言う渡辺さんに、私は賛成します」と述べて約1時間の講演を締めくくった。

講演:助けるという旗幟鮮明に アフガン支援NGO代表の中村医師、七尾で/石川

[毎日新聞 2009年11月17日 地方版]

 アフガニスタンやパキスタンで医療支援や水源確保事業に取り組むNGO「ペシャワール会」(福岡市)の現地代表、中村哲医師の講演会が15日、七尾市小島町のワークパル七尾であった。この夏、アフガン東部に6年がかりで建設した全長24キロの農業用水路を開通させた。中村さんは「ベトナム戦争末期と同じ」というアフガンの現状を悲しみながらも、将来に希望を託し「今後も丈夫な限り続けたい」と語った。
 「九条の会・七尾」(代表・高瀬英美枝さん)の発足4周年記念集会。約300人が参加した。中村さんは、アフガンでは00年からの大干ばつが今も続いていると報告。「数十円がないために命を落とす貧困層を救うには、大地の回復しかない」と農業支援を手がけたという。
 農業用水路の建設では「追いつめられた人が必死になって働く姿を見た。多くの人が九死に一生を得たことになる。命を得た喜び。これこそ伝えたいこと」と話した。
 この後の質疑応答で、政府のアフガン復興支援のあり方を聞かれると「民生支援は正しいが、いつ、どういうルートでやるかが問題。“アフガンを助ける”という旗幟(きし)を鮮明にすることが大事」と語った。
 また「世界の経済は戦争によって成り立っている。日本もそのおこぼれにあずかっている。だが、こんなインチキは長続きしない。利害を超え、貧しい人のためになるようかかわるべきだ」と話していた。【柿沼秀行】

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