ヒュー・ウルフ×新日フィル×ショスタコーヴィチ

新日本フィルハーモニー交響楽団第457回定期演奏会

昨日は、新日本フィルの定期演奏会で、久しぶりに錦糸町へ。

 モーツァルト:交響曲第39番 変ホ長調 K.543
 シューマン:チェロ協奏曲 イ短調 op.129 (ショスタコーヴィチ編曲)
 ショスタコーヴィチ:交響詩「十月革命」 op.131

この日の目玉は、シューマンのチェロ協奏曲。有名な曲ですが、ロストロポーヴィチの依頼で大管弦楽との演奏が栄えるようにと改訂されたショスタコーヴィチ編曲版が演奏されました。

しかし、結論からいうと、なんか変…。弦による中音部の展開が木管に移されたり、ハープが鳴り響いたり、確かに大管弦楽との華やかな競演になっていますが、もともと内省的で、ソロ・チェロと管弦楽の掛け合いのように見えて、実はチェロのモノローグに近いこの作品にはちょっと不似合いのようでした。

この日のソリストは、ロシアのタチアナ・ヴィシリエヴァ。すらりとした長身で、チェロを押さえつけるようにして、充実した演奏を聴かせてくれました。アンコールは、バッハの無伴奏チェロ組曲から。個人的には、バッハよりシューマンの方が彼女には似合っていると思いました。

3曲目は、1967年に「十月革命」50周年を記念して作曲されたもの。1937年に自分で音楽をつけた映画「ヴォロチャーエフ堡の日々」から「パルチザンの歌」が引用されています。約20分の小品ですが、各所にショスタコーヴィチらしい旋律や弦あるいは金管の使い方が出てきて、ショスタコ好きにはむふふな作品です。

この日のオケは、1曲目が10-10-6-4-3の小編成で、2曲目は12-10-8-6-4、最後は16-14-12-10-8のフル編成と、スケールの変化も楽しめました。

指揮ヒュー・ウルフは、何事につけ、てきぱきと片づけるタイプ。といっても、1曲目のモーツァルトはややスローテンポだったように感じましたが、ともかく全体がきっちり整理されていて、迷うところがない。そして、演奏を始めるのも、終わってそでに引っ込むのも、ほんとにてきぱき。(^_^;) わかりやすくでいい演奏だったと思います。

【演奏会情報】 新日本フィルハーモニー交響楽団第457回定期演奏会(トリフォニー・シリーズ)
指揮:ヒュー・ウルフ/チェロ:タチアナ・ヴィシリエヴァ/コンサートマスター:崔文洙/会場:すみだトリフォニーホール/開演:2010年2月5日 午後7時15分

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