今の時代が幸せかどうかは「腹の据え方」

不破哲三『マルクスは生きている』

不破哲三『マルクスは生きている』

不破さんが、昨年10月、11月に東京大学駒場キャンパスでおこなった連続セミナーの講演記録です。

平凡社新書の『マルクスは生きている』をベースにした講演で、1回目はマルクスの自然観と社会観、2回目は資本主義論と未来社会論ということになっています。しかし、目の前にいる人たちに直接語りかけているという点でも、その人たちが大学生だという点でも、また違った趣があります。(たとえば、1回目は「大学時代にマルクスが必読な理由」という角度から、マルクスの自然観、社会観が取り上げられています)

また、参加者からの質問にも答えていて、それが東大らしく(質問者が東大生かどうかは不明ですが)、「アインシュタインやボーアは唯物論者ではないのに、偉大な成果を上げているのは、どう説明したらよいのか」とか「人間の精神がDNAやニューロンによって左右されるのだったら、私の『主体性』はどこに行ってしまうのか」など、かなり突っ込んだ質問が出ていて、それにたいする不破さんのずばりと切り込む回答がまたおもしろいのです。

講演の最後に、不破さんは、「いまの世界を幸せな時代だと思うか」という質問に、こう答えています。

 未来社会は、人類社会の新しい時代を開くすばらしい社会となるでしょう。だからこそ、私たちは、その未来社会をめざしていま力をつくしているのです。その未来社会にゆく道を切り開く、こういう時代に生まれあわせ、その開拓の仕事に少しでも参加できるというのは、人間として、なかなか生き甲斐のあることではないでしょうか。そういう点では、われわれは、マルクスが生きた時代よりも、未来社会にむかって世界がさらに大きく動く時代に生きているのです。そのことを「幸せの時代」と呼ぶかどうかは、腹の据え方、考え方の問題ですが、私はそう考えています。

今年80歳になる不破さんに、今の時代が幸せかどうかは「腹の据え方」だと言われてしまうと、もうこっちとしても、「腹を据える」しかありません。(^_^;)

さあ、みなさん。腹を据えて、今の時代をほんとうに幸せな時代にするためにがんばりましょう。

ということで、即日速攻で読了です。(といいつつ、ブログでの紹介はずいぶんと遅くなってしまいましたが…)

パンフレットは200円(税込み)。購入方法については、セミナー実行委員会のブログ↓をご覧ください。
マルクスは生きている――不破哲三氏公開連続セミナー

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