富山・朝日町長選で共産党町議が初当選

富山県朝日町の町長選で、日本共産党町議の脇四計夫さんが「朝日町を明るくする会」から無所属で立候補し、みごと初当選しました。相手は、7選をめざした現職町長。おめでとうございま?す (^_^)V

朝日町は、太平洋戦争末期に起こされた治安維持法事件「横浜事件」の“舞台“となった町[1]です。

朝日町長選 脇氏が初当選:KNB NEWS
富山県朝日町に共産系の町長誕生 現職の7選阻む:朝日新聞

朝日町長選 脇氏が初当選

[北日本放送 2010年05月16日 21:55現在]

 任期満了に伴う朝日町長選挙は16日投票が行われ無所属で新人の脇四計夫(しげお)さんが現職を破って初当選を果たしました。

◆朝日町長選挙 結果
 脇四計夫 (無所属・新)  5067票、当選
 魚津龍一 (無所属・現)  3897票
                    *敬称略      

 8年ぶりの選挙戦となった朝日町長選挙は、新人の脇さんが7期目を目指した現職の魚津さんを破り、初当選を果たしました。
 昨夜、午後10時前、朝日町境の脇さんの自宅兼選挙事務所では脇さんを推薦した市民グループの「朝日町を明るくする会」のメンバーら支援者が脇さんを囲み、バンザイをして当選を喜び合いました。
 当選のあいさつで脇さんは「町民のみなさんが朝日町を変えて欲しい。その大きな風がこのことを実現させてくれた。町民のみなさんとゆっくり対話しながら、この町を良くしていきたい」と語りました。
 脇さんは69歳、平成10年に町長選挙に立候補し、落選、その後、町議会議員を2期務め今回、無所属で町長選挙に立候補しました。
 今回の選挙戦ではあさひ総合病院の医師・看護師不足解消や、学童保育など子育て支援、町長の給与の3割削減などを訴えてきました。
 朝日町長選の投票率は75.76%で8年前の選挙を1.4ポイント下回りました。
 脇町長の任期は来月13日から4年間です。

富山県朝日町に共産系の町長誕生 現職の7選阻む

[asahi.com 2010年5月16日22時54分]

 富山県朝日町長選が16日に投票され、即日開票の結果、共産党元町議で無所属新顔の脇四計夫(しげお)氏(69)が、現職で7選を目指す無所属の魚津龍一氏(63)=自民・公明・国民新推薦=を破り、初当選を果たした。共産党によると、党員で現職の首長は東京都狛江市長や埼玉県蕨市長、長野県南牧村長らに次いで9人目。
 脇氏は多選批判に加え、町長給与の3割削減などを訴えていた。

「横浜事件」は、治安維持法下で起こされた典型的なでっち上げ事件。しかも、最終的に有罪の判決が下されたのは、日本が第2次世界大戦に敗北した後のこと。元被告や遺族たちが起こしていた再審請求にたいして、2006年には「免訴」判決が下され、それをうけて遺族が求めていた刑事補償を認める決定が、今年2月、横浜地裁で下されています。

横浜事件:4次請求の刑事補償決定 司法の過失に言及 横浜地裁:MSN産経ニュース

横浜事件:4次請求の刑事補償決定 司法の過失に言及 横浜地裁

[MSN産経ニュース 2010.2.4 10:03]

 戦時下最大の言論弾圧事件とされる「横浜事件」で治安維持法違反罪に問われ、第3次、4次の再審公判で免訴判決を受けた元被告5人(いずれも故人)の遺族らが申し立てた刑事補償請求について、横浜地裁(大島隆明裁判長)は4日、4次請求の元「改造」編集部員、小野康人さんの遺族が求めた刑事補償請求に対し、計980万円の補償を支払う決定をした。
 決定書によると、「警察、検察および裁判の各機関の故意、過失も重大である」とした。
 小野さんについて免訴を言い渡した昨年3月の地裁判決では、「刑事補償請求の審理で実体的に判断し、名誉回復を図れる」と指摘していた。刑事補償で、身柄拘束日数に応じて支払う交付額の上限1万2500円が交付される。

   ◇

 横浜事件 第2次大戦中、雑誌「改造」に掲載された論文が共産主義を宣伝したとして、神奈川県警特高課が約60人を逮捕した事件。約30人が起訴され、終戦後に大半は有罪判決を受け4人が獄死した。昭和27年には取り調べ中に拷問したとして、特高警部ら3人の有罪が確定した。元被告や遺族が昭和61年以降、順次再審を請求。3、4次請求で再審が開かれ免訴判決が確定した。3、4次請求の遺族が再審などで無罪の判決を受けた場合、逮捕・拘置などの日数に応じ、国に補償請求できる刑事補償を請求。免訴判決でも免訴事由がなければ無罪だったと認められる場合、請求できる。

【追記】

もう少し事情が詳しく分かる記事を貼り付けておきます。

富山県朝日町長選、脇氏が初当選 7選目指した現職の魚津氏に1170票差:富山新聞
朝日町長に脇氏が初当選:読売新聞

富山県朝日町長選、脇氏が初当選 7選目指した現職の魚津氏に1170票差

[富山新聞 5月17日01時50分更新]

 任期満了に伴う朝日町長選は16日、投票が行われた。即日開票の結果、新人の脇四計夫氏(69)=無所属、境=が5067票を獲得し、現職の魚津龍一氏(63)=無所属、6期、道下=に1170票差をつけて初当選した。脇氏の任期は6月13日から4年間。投票率は75.76%で、2002年の77.16%を下回り、過去最低となった。
 脇氏は、朝日町境の自宅に設けた選挙事務所で支持者から祝福を受け、「明るく風通しのいい町政に変えるために頑張りたい」と決意を述べた。
 脇氏は4月、共産党などが参加する「朝日町を明るくする会」の要請を受けて出馬表明した。五箇庄小の統合見直しや、あさひ総合病院の医師・看護師増員を訴え、草の根運動を展開して幅広い支持を集めた。
 魚津氏は1月に出馬表明し、自民、公明、国民新の各党や、みな穂農協、町商工政治連盟など40団体の推薦を受けて6期24年の実績を強調したが、票を伸ばせなかった。
 脇氏への当選証書付与式は17日午後2時から、町役場で行われる。

●脇 四計夫氏(わき・しげお) 三重短大卒。富山地方法務局魚津支局長を経て1998年の朝日町長選に初出馬し、落選。2002年8月から共産党町議として2期務めた。

朝日町長に脇氏が初当選

[2010年5月17日 読売新聞]

 朝日町長選は16日、投開票が行われ、新人で前共産党町議の脇四計夫氏(69)(無所属)が、現職の魚津龍一氏(63)(6期、無所属=自民、公明、国民推薦)を1170票差で破って初当選し、県内唯一の共産系首長が誕生した。24年間に及ぶ魚津町政の是非が争点となり、脇氏は魚津氏の多選や強引な町政運営を徹底して批判した。
 投票率は75.76%と、過去最低だった前々回(2002年5月)の77.16%をさらに下回った。
 午後9時40分頃、同町境の脇氏の事務所では、開票結果をひっそりと待っていた十数人に当確の報が入ると、一転、騒然となり、次々と関係者が詰めかけた。
 脇氏は数分後に事務所に現れ、涙を浮かべながら支援者らと握手。「町民の声そのものが私の公約。朝日町を変えてほしいという町民の大きなエネルギーが結果につながった」と声を震わせながら語り、万歳を三唱した。報道陣には「まずは町民としっかり対話し、有権者の声を受け止めていきたい」と語った。魚津、黒部両市長や入善町長らが次々と祝福に駆けつけた。
 今回町長選は、1月に「7選を目指し出馬する」と立候補を表明した現職の魚津氏に対抗馬の動きがなく、当初は4年前の前回と同様、無投票当選が有力視された。しかし、告示約3週間前に脇氏が立候補を表明したことで、選挙戦に突入。脇氏は共産党などで作る「朝日町を明るくする会」を支持母体に草の根運動を展開。自民、公明、国民新の推薦を受けて盤石な組織力を誇る魚津氏に挑む構図となった。
 脇氏は「町民の声が反映される町政運営」を公約に、児童館施設などの学童保育の充実や、町長給与の3割カットなどを訴えた。一方、魚津氏は、朝日中校舎建て替えの早期完成や北陸新幹線開業をにらんだインフラ整備などを主張したが、多選の弊害を指摘する声をかわすことができなかった。

【さらに追記】

さらに、選挙の裏事情を思わせるような記事がありましたので、貼り付けておきます。読売らしく最後は「前町政の批判だけでは、脇氏のかじ取りは立ちゆかなくなる」などと書いていますが、それよりも、町に署名を提出すると、署名者宅を一軒一軒職員が訪ねて回るとか、相手候補の選挙カーを一日中つけ回すとか、いくら“田舎選挙”とはいえ、いまだにこんなことをやっている地方があるのだと驚いてしまいます。

磐石の態勢突き崩す…朝日町長選:読売新聞

磐石の態勢突き崩す…朝日町長選

[2010年5月18日 読売新聞]

 16日投開票の朝日町長選で、県内初の共産党籍の首長となった脇四計夫氏(69)は初当選から一夜明けた17日、「いままでの町政が町民の声を聞いてこなかったことへの怒りが、今回の結果につながった」と勝因を分析した。一方、7選を目指した現職の魚津龍一氏(63)は、自民、公明、国民新の推薦を受け、盤石の態勢を誇ったが、「多選」「強権」などを突かれ、もろくも崩れた。(武田裕藝)

■「私の不徳」

 「私の不徳の致すところ」――。16日夜、同町平柳のアゼリアホールで、魚津氏はぶぜんとしたまま、短く敗戦の弁を述べた。支持者や陣営からは「まさか」と驚く一方で、「強引なところもあったから」と観念する声も漏れた。
 脇陣営が繰り返し訴えた一つが、保育所削減での反対署名運動を巡るエピソードだ。町職員が意向調査の名目で署名者宅を1軒1軒回った。脇氏を支持した中陣将夫町議会議長は「事実上、物申すなという圧力だった」と指摘する。
 脇氏自身は、街頭などで魚津氏の給料が県内の一部市長より高い点を徹底して取り上げた。県によると、今年4月の魚津氏の月額給料は、射水、氷見両市長より多い84万円。そのうえで、脇氏は、「町長給料の3割カット」と有権者に分かりやすい公約を掲げた。
 これに対し、魚津氏は、保育所削減での意向調査について「町民の声を聞くためにやった」。給料問題では、個人演説会で県内全市町村長の給料一覧表を張り出し、「富山、高岡両市などは、自分を上回る額だ」と力説した。しかし、陣営スタッフから「かなりデリケートになっている」と心中を推し量る声も出ていた。

■組織力の差歴然

 「負けるはずがないと思った」(魚津陣営の大井裕久選対本部長)
 15日に開かれた魚津陣営の最終決起大会には、宮腰光寛衆院議員や森田高参院議員、鹿熊正一県議会議長らが詰めかけた。脇氏の支持母体で、共産党などで作る「朝日町を明るくする会」と比べ、組織力の差は歴然としていた。
 しかし、過去5回の選挙戦に携わってきた選対のスタッフは「陣営も支援者も同じ顔ぶれが続き、なれ合いがあった」と振り返る。選挙戦の終盤、山間部の個人演説会には約40人が集まったが、魚津氏が登場しても、歓声らしい声は上がらず、魚津氏が懸命に握手をして回った。
 一方、告示3週間前に出馬表明した脇氏は、個人演説会を開かず、街頭演説をしても人が集まらなかったが、「車の窓越しに、こっそり手を振ってくれる人があちこちでいた」。最終日の15日には、脇氏の選挙カーを魚津陣営関係者の車がついて回り、警戒した脇陣営が表立って支持者と握手するのを控える場面さえあったという。

■過半数は魚津派

 ただ、脇氏が厳しい町政運営を余儀なくされるのは必至だ。町議会10議席の過半数に当たる6議席は、魚津氏を支援した自民系会派が占める。町役場では、「共産党の町長になって、職員の仕事がどう変わるのか」「町政運営は一筋縄ではいかないだろう」などと声が飛び交っている。
 町立あさひ総合病院の医師、看護師不足や、耐震強度不足の五箇庄小建て替え問題など、課題は山積している。前町政の批判だけでは、脇氏のかじ取りは立ちゆかなくなる。

  1. 細川嘉六氏や雑誌『改造』の編集者らが、富山県泊町(現在・朝日町)の旅館「紋左」に宿泊した写真が、共産党再建の謀議をおこなった証拠とされた。 []

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