今週の「九条の会」(11月10日まで)

全国各地の草の根で活動する「九条の会」の記事を、インターネットを流れるニュースのなかから拾い集めています。10月30日に島根で開かれた「九条の会」の憲法セミナーについて、「毎日新聞」島根版が11月10日付で講演の内容を紹介する記事を掲載しています。

平和のバトン:島根・語り継ぐ戦争 九条の会が「憲法セミナー」/島根

[毎日新聞 2010年11月10日 地方版]

 「九条の会」が10月30日、松江市のくにびきメッセで開催した第10回憲法セミナー「核のない平和な世界と憲法9条」。元広島市長の平岡敬さん(82)とイラク支援ボランティアの高遠菜穂子さん(40)が講演した模様を報告する。

◇核兵器をゼロに

 ◇平岡さん

◆核なき世界とオバマ米大統領

 見逃してはならない点はオバマは「核廃絶」という言葉は言っていない。私たちにとってみれば一発でも危険。核兵器ゼロにしなくてはいけない。だが、「核抑止力を日本は必要としている」というのが民主党政権のスタンスだ。日本ではオバマに期待し、広島に来てほしいという。来ても構わないけど、広島、長崎に原爆を落としたことは間違っていたということを言ってほしい。

◆日米安保と9条

 日米安保条約と憲法9条は相反する。戦後65年、占領はまだ続いているという感じを受ける。アメリカの顔色をうかがわなければ日本の総理が務まらない状況だ。今年は日米安保50年、日米関係を見直す絶好の機会を逃した。ほとんどの日本人は日米安保は絶対のものだと思っている。まず、やめることができることを知らないといけない。

◆9条を生かす

 平和な世界をつくるには社会の構造を変えなくては。アメリカが軍事産業で成り立つ社会であれば戦争はなくならない。平和産業に変えていくのは一人一人の声だ。私たちは今の平和よりもう一つ高度な平和を目指す。飢餓、貧困、人権侵害をなくしていく。それが9条を生かすことになる。

◇イラク戦争検証を

 ◇高遠さん

◆「武装勢力」という言葉

 武装勢力とかテロリストと言うとイラク情勢を見間違ってしまうのが私の体験。米軍によって肉親を殺された地元の遺族によってなる武装勢力、それがレジスタンス。「アメリカを倒そう」と近づく「アルカイダ」と名乗る人たちを受け入れたが、自爆攻撃で市民が負傷していることを理由に完全に手を切る。三つどもえの戦いがイラク人を苦しめている。

◆5年ぶりのイラク

 昨年、5年ぶりにイラクに入った。私が拘束されている時、目隠しをされながらずっと聞いていた空爆で亡くなった人たちの墓参りに行った。墓地には2000以上の墓標が連なり、身元が分からず、日付や場所しか書いていない、それから小さな土まんじゅうに「赤ちゃん」とだけ書かれているものもあった。

◆「戦争サポートはいいの?」

 イラク人男性を08年、沖縄に連れて行った。彼は「戦争放棄はしても戦争サポートはいいの?」と言った。日本が抱えている問題はそこだと思う。イラク戦争に関して各国が検証を始めている。日本でもぜひと思っている。憲法9条は残念ながら日本の外にはほとんど知られていない。トヨタ、ソニー、広島、長崎というイメージは世界中で持っていた。イラクでも。ただ、最新の情報としてアップデートされたのは自衛隊だけだ。

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■人物略歴

◇ひらおか・たかし
 1927年生まれ。広島県出身。中国新聞社記者、中国放送社長などを歴任。91年から広島市長を2期。原爆ドームの世界遺産登録にも尽力した。

◇たかとお・なほこ
 1970年生まれ。北海道出身。30歳からボランティア活動。04年4月にイラクで人質として拘束。解放後の8月、ヨルダンからの支援を再開。

大和高田9条の会:アフガン取材を講演――13日、労働会館/奈良

[毎日新聞 2010年11月9日 地方版]

 大和高田9条の会は13日午後6時半から、大和高田市西町の県中和労働会館「エルトピア中和」で結成5周年記念講演(毎日新聞奈良支局など後援)を開く。フリージャーナリスト、西谷文和さんが「イラク・アフガン取材レポート」と題して講演する。
 西谷さんは元大阪府吹田市職員で、在職中からコソボやアフガン戦争を取材。イラク戦争の実態を知って03年12月に「イラクのこどもを救う会」を設立し、代表を務めている。
 西谷さんは今年10月6〜20日、6回目のアフガン取材をした。講演では、米兵のインタビューや避難民キャンプ、病院の様子など最新映像を使ってレポートする。無料だが、資料代300円が必要。問い合わせは土庫病院内の高崎大史・同会事務局長。

憲法9条:翻訳に仏大使返信 平和への道のり、一歩――みなべ「九条の会」/和歌山

[毎日新聞 2010年11月9日 地方版]

◇「日本と共に努力」
◇戦争出前噺・本多さんの遺志継ぎ

 憲法9条のフランス語訳などを駐日仏大使あてに郵送していたみなべ町の市民団体「みなべ『九条の会』」に対し、1日付で返事が届いた。代表世話人で5月に96歳で亡くなった旧日本兵の本多立太郎さんの遺志を継ぎ、会が9月に送っていた。メンバーは「片田舎の手紙は無視されるかもしれないと思っていたので感激した。平和への道のりにつながれば」と話している。
 9条の翻訳は本多さんが生前に書いたメッセージとともに郵送。返事はフランソワ・グザビエ・レジェ仏臨時代理大使名で、「フランスは平和を守ることを重視し、戦争の予防や、各国間の対話による紛争の解決を外交の優先事項に掲げている。日本と共に、この目的に向けた努力を積極的に続けたい」などと書かれていた。
 第二次世界大戦下の従軍体験などを「戦争出前噺(ばなし)」として全国で語った本多さんは晩年、外国の街角で9条の翻訳を市民に手渡して語り合おうと考え、最初の訪問地・パリへ行く準備中、果たせず亡くなった。
 手紙は、7日に同町芝の南部公民館であった本多さんをしのぶ会で披露された。県内外の約90人が参加した会では、生前の映像を交えて10人以上がその生き方を語った。
 岩本明博・元南部川村(現みなべ町)教育長は、本多さんが大阪府から同町に移住した時のことや、町内の被爆者を取材した逸話を紹介した。同府富田林市の牧師、佐伯晴郎さん(83)は02年、同市で出前噺を聞いて意気投合。本多さんを車に乗せて東北から九州まで同行し、「具体的で分かりやすい話で、聞き手は新しい生き方が開けるような思いがした」と振り返った。
 みなべ「九条の会」で共に活動した池田真作人さん(51)は、「中国との外交問題などが論議される今、本多さんが訴えたように『我々は戦争放棄した国』と宣伝する好機だ。我々に残された宿題と受け止めたい」と語った。

ふるかわ九条の会:オバマ米大統領あて、核兵器廃絶要望書/宮城

[毎日新聞 2010年11月7日 地方版]

 大崎市の「ふるかわ九条の会」は、アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議で13日に来日するオバマ米大統領あてに核兵器廃絶を求める緊急要望書(和文)をルース駐日米大使経由で送った。要望は、(1)憲法9条の平和主義を世界の宝として将来にわたり評価してほしい(2)日本の「非核三原則」を尊重し核廃絶の有効な方法として活用してほしい(3)被爆地ヒロシマ、ナガサキを訪問し惨状を物語る資料を見て被爆者と懇談してほしい――の3点。
 同会は、09年4月の「プラハ演説」で示された大統領の核廃絶姿勢を歓迎し、県内各地の九条の会に呼びかけホワイトハウスに「賛同書」(英文)を送った経緯がある。横山寛勝事務局長は「大統領の即決的な行動力に期待し今回も要望書を送った」と話した。
 05年12月に発足した同会は、今月27日午後1時半から大崎市古川の吉野作造記念館で結成5周年の記念講演会を行う。講師は平和を希求する合唱曲「青い空は」の作詞者で詩人の小森香子(きょうこ)さん(80)=東京都。曲と同名の演題で、戦争の谷間に女学生時代を過ごした経験から平和のかけがえのなさを語る。資料代500円。連絡先は同記念館。

平和のつどい:市民800人が参加 9条の会など開催――岐阜

[毎日新聞 2010年11月4日 地方版]

 憲法公布記念日の3日、「憲法9条を守り、平和の大切さを考え直そう」と、岐阜市美江寺町の岐阜市民会館で「平和のつどい?『ヤクーバとライオン』から考える」が開かれた。岐阜地区内の30の「9条の会」で作る実行委員会が開催し、約800人の市民が参加した。
 第1部ではノンフィクション作家の柳田邦男さん訳の絵本「ヤクーバとライオン」を市民75人が声をそろえて読み上げる「群読」が披露され、第2部では「子どもの心の発達と絵本」のテーマで柳田さんが講演した。
 「ヤクーバと……」はアフリカの村で、戦士になるためにライオンを殺さねばならない少年ヤクーバが「殺すことが本当の勇気、名誉なのか」とライオンに問われ、殺さない道を選択。戦士にはなれなかったが、ライオンは村を襲わなくなった、というストーリー。
 講演で柳田さんは「感性の鋭さが成長に伴い鈍くなる。大人にこそ絵本を」と呼びかけ、戦わない勇気やきずなの強さを訴える作品を紹介しながら、命の大切さ、平和の尊さを訴えた。

「不戦の勇気」群読 憲法公布の日、岐阜市でつどい

[岐阜新聞 2010年11月04日08:44]

 憲法が公布された日にちなんだ「平和のつどい」(11.3平和のつどい実行委員会主催)が3日、岐阜市美江寺町の市民会館で開かれ、参加した約800人が平和への誓いを新たにした。
 同委員会は「憲法九条を守り、活(い)かさなければ」と活動する岐阜地区内30の「九条の会」で結成。
 この日は、フランス人作家ティエリー・デデュー作、ノンフィクション作家柳田邦男さん翻訳の絵本「ヤクーバとライオン」を、同市と近郊の小学生から80代までの約70人が群読した。
 「戦士として認められるにはライオンを倒さなければならない」というアフリカの村を舞台に「戦わない勇気」が信頼と平和を得ることを描いた内容で、アフリカをイメージさせる太鼓やマリンバ演奏、スクリーンに映し出されるイラストなどで絵本の世界の臨場感を演出。「不戦」のメッセージを力強く発信した。
 群読の後、同市茜部小6年の服部文音さん(12)は「相手を信頼することの大切さ、いろんな勇気があることを知った」と感想を述べた。
 柳田さんの講演もあり、命の大切さや平和への願いを込めた数々の自身の作品についてエピソードも紹介され、来場者から大きな拍手が送られていた。

「生かそう憲法 守ろう9条」 ともに声をあげ輪を広げよう 憲法9条京都の会

[京都民報 2010年11月 3日 18:45]

憲法9条京都の会集会 憲法9条京都の会は憲法公布の日にあたる3日、京都市東山区の円山音楽堂で「生かそう憲法 守ろう9条11・3憲法集会in京都」を開き、1400人が参加。集会では、憲法審査会の始動や比例定数削減の動き、尖閣諸島周辺での漁船衝突事件に端を発した中国への強硬姿勢をあおる論調など、9条擁護の世論と改憲勢力との激しいつばぜりあいが続いているとして、「憲法が掲げる『恐怖と欠乏から免れ、平和のうちに生存する権利』は不断の努力によってしか実現できない。憲法守ろうの声をあげ、大きく輪を広げよう」とのアピールが採択されました。
 主催者を代表して黒木順子代表世話人が、「この集会の熱気を地域、職場に持ちかえり、憲法を守ろうという声をあげ大きな力にしていこう」と呼びかけました。「比例定数削減は民主主義の危機」と題して、小堀眞裕立命館大学教授が講演しました。
 小堀氏は国会で比例定数削減が行われようとしていることについて、日本の国会議員数が先進国の中で3番目に少ないことや、小選挙区制度をいち早く進めたイギリスで2割の投票率で議席の6割を占める制度では、少数意見が反映されないことから投票率が下がり選挙制度を見直す動きが出ていることを紹介し、「比例代表制を180から100に削減すれば少数意見を反映しなくなってしまう。少数意見を反映できない選挙制度は世界の流れに逆行している」と述べました。
 そして、「政治家が身を削る」を理由にしていることについて、「本末転倒。政治は国民の声を聞き、きちんとした政治を行えば支持されるはず。それをしていないから身を削るなどと言う発想が出て来る」と批判しました。
 舞台では63年前に新憲法公布を記念して円山公園で京都市民3万人が踊ったといわれる「平和踊り」が再現され、ステージと観客が一体となって踊りました。当時、踊った川井禎子さん(79)=中京区=がもう一度踊りたいと呼びかけたところ、レコードを持っている人や振り付けを覚えている人が名乗り出て、実現したもの。川井さんは「こんな機会を与えてくれて本当にうれしい。今後も戦争体験と合わせて踊りも普及していきたい」と話していました。
 集会に向け、京都市役所前、百万遍など市内4カ所からの求心デモには900人が参加。「憲法を暮らしに生かそう」「日本に米軍基地はいらない」とシュプレヒコールでアピールしました。

9条は本土の沖縄化を守る 高良鉄美氏

[京都民報 2010年11月 2日 14:50]

 「九条の会」向日市連絡会は10月24日、同市民会館ホールで憲法フェスタ2010を行い、憲法学者の高良鉄美・琉球大学法科大学院院長が「沖縄から考える憲法と平和」と題して講演。市民ら200人が参加しました。
 高良氏は1954年、那覇市生まれ。講演では子どもの頃の慰霊祭の思い出や教科書で出会った憲法、沖縄の歴史と現状などを語り、「復帰の時も現在の沖縄の住民主権、基本的人権の尊重を求める後ろ盾となっているのが平和憲法。9条が変われば公然と要塞化される」と訴えました。そして、憲法9条は「国民の恐怖と欠乏からか免れ平和のうちに生存する権利を守るだけでなく本土の沖縄化を守る」と述べました。
 参加者から「沖縄知事選挙で何かできることがありますか」との声が出されたほか、会場で集めた沖縄連帯の寄せ書きが高良氏に送られました。
 講演に先立ち、三線とエイサーが披露されました。

「戦わぬ勇気」力強く

[asahi.com マイタウン岐阜 2010年11月01日]

 「岐阜・九条の会」は憲法公布記念日の平和のつどいを今年も11月3日に岐阜市内で開く。昨年始まった群読も披露されるが、今年の題材は翻訳絵本の「ヤクーバとライオン」。ライオンを倒すことが戦士の名誉と知りながら、「戦わない」という選択をした少年ヤクーバの「勇気」。ライオンとの間に生まれた「信頼」。アフリカン太鼓の生演奏をバックに、群読ならでは力のこもった不戦のメッセージが会場で発せられる。
 群読には小学生から80代までの約70人が参加する。3分の2は昨年、「自由訳イマジン」を朗読した経験者だ。練習は6月から始まった。
 23日にあった初めての通し稽古(けいこ)には、各務原市在住のフリーの打楽器奏者松尾志穂子さん(38)も駆けつけ、絵本の舞台であるアフリカにふさわしい太鼓やマリンバの音色を響かせた。
 「ヤクーバとライオン」は、フランス人作家ティエリー・デデューさんの作品で、ノンフィクション作家の柳田邦男さんが翻訳し、2008年に第1巻、第2巻と講談社から相次いで出版された。
 墨塗りのような黒一色の力強い絵に加え、物語が独特だ。舞台はアフリカの奥地の村。ヤクーバは「戦士」となるべく、槍(やり)を手にライオンを倒しに行く。だが出会ったライオンは深く傷ついていた。目で見つめ合った少年は「殺さない」「戦わない」ことを選ぶ。待っていたのは村人たちの冷たい視線だった――。
 ヤクーバ役の一人、県立岐阜農林高校3年の湯上朋樹さん(18)は「自分ひとりで読んだ時には気づかなかったものが、群読のなかで見えてきた。ほかの人の朗読を聞いてそれぞれの感じ方があると分かったし、ヤクーバの選択の前の迷いも理解できた。『戦わない』という選択の重さがわかってきた」と話した。
 絵本の絵はステージのスクリーンに映し出され、アフリカン太鼓のせり上がるような音と響き合う。30分ほどの群読の後、柳田さんが「子どもの心の発達と絵本」と題して、魂に働きかける絵本の力について語る予定だ。
 昨年は、日本国際ボランティアセンター代表の谷山博史さんが講師になり、アフガンでの「人道支援」の実情を語り、一昨年はイラク復興支援に尽力する高遠菜穂子さんが「非暴力の再建」を語った。
 そうした紛争地のピースメーカーに比べると、柳田さんの立ち位置は異色だ。柳田さんが決めた演題にも「9条」や「平和」に直結する言葉はない。代表世話人の吉田千秋さんは「戦わない勇気が9条の精神の根本。そこからつかみ直したい」と話している。
 3日午後1時半から岐阜市美江寺町の岐阜市民会館。参加費800円。当日参加可。

故・本多さんに平和賞 従軍経験語り続ける 9条ネット

[asahi.comマイタウン和歌山 2010年10月30日]

 市民団体「9条ネットわかやま」が創設した「わかやま平和賞」の贈呈式が29日、和歌山市伝法橋南ノ丁の市民会館であった。第1回受賞者に選ばれたのは故・本多立太郎さんで、長女の永野真理子さん(61)に賞状などが贈られた。大阪市から駆けつけた永野さんは「形になる縁が和歌山とできて、父も喜んでいると思う」とあいさつした。
 永野さんは副賞10万円をアフガニスタンなどで人道援助活動に取り組んでいるNGO「ペシャワール会」に寄付した。贈呈式に続く講演のために会場に来ていた同会の中村哲・現地代表(64)に目録を手渡した永野さんは「父は憲法9条をフランスに伝えに行こうとしたがかなわなかった。中村さんに役立ててほしい」と話した。
 本多さんは従軍経験を「戦争出前噺(ばなし)」として1300回以上語り続け、今年5月に96歳で亡くなった。
 「9条ネットわかやま」は今後毎年、わかやま平和賞を個人または団体に贈る予定。

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