ああなんと見事な演奏か 高関健×日フィル×ブル8

日フィル第625回定期演奏会(2010年11月12日)

高関健氏が、約20年ぶりの日フィル定期演奏会でブルックナー交響曲第8番を振る、ということで、仕事が終わると一目散にサントリーホールへ。

会場に入ってみると、オケは対抗配置で、左手にコントラバスが陣取り、ホルンは右側へ。しかし演奏が始まってみると、これが作品にぴったりに思えてきました。

プログラムに載っていた高関氏へのインタビューによれば、ブルックナーは、作曲するさい、「先に曲の構成を決め、和声進行もほぼ決定、フレーズの長さを表す小節数まで書き込んだのちに五線譜に音符を書き始めた」そうな。音楽は聴くばっかりで、楽器の演奏もできなければ譜面も読めないオイラにはさっぱり分かりませんが、それでも、まず曲の構成、和声、フレーズの長さが決まって、そのあと音階を決めていくなんていうことが可能なのかと思ってしまいますが、あのがっちりした構造を考えると、なるほどと思いました。

本日の高関さんの指揮では、この構造がしっかりと再構築されていました。テンポは抑えめなのですが、それで曲が重くなることはなく、さらにこれまた抑え気味ながら金管楽器の華やかなコラールと、これが日フィルかと思うほどの繊細かつ力強い弦。スクロヴァチェフスキよりも、はるかにがっちりしたブルックナーで、もうただただ聞き惚れるばかりの見事な演奏でした。

ちなみに、演奏はハース版。なぜハース版かは、先ほど触れたプログラム掲載のインタビューで、高関氏が詳しく語られております。

演奏が終わったあと、ホールを出るお客さんの口からも「すばらしかったねぇ」「すごすぎる」の言葉がこぼれていました。僕はというと、もう感激して、頭の中でいつまでもブルックナーがぐるぐる回っているような感じ。明日も2時から、同じ会場、同じプログラムで演奏会があります。12時から当日券を売り出すそうです。これは、もう一度聞きに行くしかありませんね。(^_^;)

こちらが高関健氏のツイッター。練習の様子などが書き込まれてます。
高関 健 (KenTakaseki) on Twitter

しかし、ホールは6割ほどで空席が目立ちます。季節柄咳が多いのは我慢するとしても、途中で携帯は鳴るわ、最終楽章終わり付近で、後ろに座っていたオッサンが突然がさがさと外へ出て行こうとして「しまった」とか「こまった」とかぶつぶつ言い出すわ、まだ最後の音が残っている間に「ブラボー」と叫ぶバカはいるわ。客は最悪でした。

【関連ブログ】
AOKI-NET – Blog Archive – 第625回 日フィル 東京定期演奏会
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【演奏会情報】 日本フィルハーモニー交響楽団第625回東京定期演奏会
指揮:高関健/コンサートマスター:木野雅之/ソロ・チェロ:菊地知也/会場:サントリーホール/開演:2010年11月12日 午後7時

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