アラ還のオッサンがマルクスの勉強やらコンサートの感想やらを書き込んでいます

買いました!! フランス語版『資本論』

2010年12月12日 at 12:58:27

フランス語版『資本論』(極東書店1967年リプリント)

フランス語版『資本論』。私が手に入れたのは、1967年に極東書店が発行したリプリント版です。ホンモノは100万円以上しますので、とても僕には買えません。(^_^;)

フランス語版『資本論』は、1872年から75年にかけて、パリのラシャートル社から9セット44分冊で発行されました。訳者はM.J.ロワですが、マルクスは、ロワの翻訳に満足せず、訳文をすべて校閲して大幅な書き直しをするなど、手を加えました。

マルクスは、フランス語版刊行後、その改訂も取り込んだドイツ語第3版の準備もしていましたが、それを果たせぬまま、なくなりました。だから、ある意味で、フランス語版は、マルクスが生前最後に完成させた『資本論』ともいえます。

フランス語版では、篇・章の編成が変更されていますが、それにかんしては、分冊形式での発行という事情のために、ドイツ語版の章・節を篇・章に格上げしたことも考えられます。また、フランス語版では、ドイツ語版第2版の長い脚注が一部本文に組み込まれていますが、その中には、脚注のままの方がよかったのでは? と思われるものもあり、これも、編集の都合で、本文に組み入れられた可能性を考えなければなりません。

しかし、ドイツ語では意味がよくとれない場合でも、フランス語版を読むとよく分かるという箇所があったり、あるいは、逆に、フランス語版ではあっさり省略されていたりして、マルクスが何を言いたかったのか考える上で、参考になる場合が多々あります。

フランス語版『資本論』第1分冊表紙

極東書店のリプリント版にかんしては、底本情報がはっきりしないのですが、よく知られたフランス語版『資本論』の本扉のほかに、もう1種類の表紙が採録されています↑。下に、”Prix de la Livrasion : DIX centimes”, “1re Livrasion”と書かれているので、分冊形式で発行されたときの第1分冊の表紙だと思います。

ちなみに、極東書店のリプリント版は、海外の古本サイトでも出回っています。やっぱり、それだけめずらしいということなんでしょうか。

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