マルクスの時代、1ドルはいくらぐらいの値打ちがあったのか?

「マルクスの時代の1シリングは、いまの円に直すといくらぐらいだったのだろうか?」という記事を書いたところ、「じゃあ、マルクスの時代、1ドルはどれぐらいの値打ちがあったのか?」という質問をいただきました。

そこで、また調べてみました。

平凡社『世界大百科事典』によると、ドルの金平価は、1837年に1ドル=金23.22グレーン(1グレーンは0.064g)とされたあと、1861年に南北戦争のために正貨との交換が停止され、1879年に兌換を再開。このドルの金平価は、世界大恐慌後の1934年に40.94%切り下げられ,1ドル=金13.71グレーン(金1トロイオンス=35ドル)となるまで続いたようです。

ということで、あとは計算。

まず、23.22グレーンは何グラムか? 23.22×0.064g=1.48608g
1オンス=31.1034768gだから、31.1034768÷1.48608を計算して、金1オンス=20.929879ドルになります。

マルクスの時代には、金1オンス=3ポンド17シリング10ペンス半だったのだから、3ポンド17シリング10ペンス半=20.929879ドルということになります

したがって、1ドルが何シリングになるかは、
1ドル=3ポンド17シリング10ペンス半÷20.929879
   =77.875シリング÷20.929879
   =3.7207572シリング

マルクスが「ニューヨーク・デイリー・トリビューン」に記事を書いたときの原稿料は5ドル〜10ドルだったそうですが、これはおよそ19〜37シリング、つまりおおよそ1〜2ポンドということになります。

ところで、前回の記事では、田中貴金属工業の12/24現在の小売価格にもとづいて、金1g=3,916円としました。

しかし、金価格は、最近かなり高騰しており、たとえば2009年の平均価格だと、金1g=2,951円。これで計算すると、1シリング=1,179円になります。したがって、こちらの数字を使うと、マルクスの時代の1ドルは約4,400円ということになります。

さらにさかのぼると、2000年の1,014円から昨今の3,800〜3,900円まで、円建ての金価格はかなり大幅に変動しています。かりに金1g=1,000円とすれば、1シリング=約400円、1ドル=約1,500円となって、ぐっとお安くなります。

これほど金価格が変動するのはどうしてでしょうか。1つには円の為替レートが大きく変動したことが考えられますが、ドル建ての金価格(ロンドン金価格)も、2000年の1オンス=279.16ドルから2009年の973.01ドルへと約3.5倍になっているので、金そのものが騰貴していると考えるべきでしょう。歴史的な趨勢からいえば、簡単に金を掘り出すことのできる鉱山から掘り尽くされていくので、金の価値は高騰する傾向にあります。短期的には、リーマンズ・ショックなどの金融不安から、金へ投機資金が流れ混んでいると考えられます。

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