ガラス瓶の作り方

Youtubeで、ガラス瓶の製造工程の動画を見つけました。他にもいろいろあるようです。

http://www.youtube.com/watch?v=NVKcISj2LfA

残念ながら、マルクスが書いているようなマニュファクチュア的なガラス瓶製造ではなくて、機械によるものです。それでも、なるほどと思うことがいろいろありました。

ナレーションを含め全部英語なので、しかとは分かりかねるのですが、2分5〜10秒あたりのところで、上から真っ赤な溶融ガラスが落ちてきて型にはまり込んでいる場面で、一度、型から出したガラス種をひっくり返してから、瓶の口からブローしている場面が登場します。

瓶をつくる場合、まず初め、瓶の形を逆さまにしたような鋳型にガラス種を入れたあと、それをひっくり返して、瓶の鋳型にはめて細い口からブローする2段階の工程になります。いきなりガラス種をブローしても、瓶のあの細い首の部分がつくれないため、まず最初に首の部分をつくってしまって、そのあと瓶の形に膨らませるという、2段階の工程になっているわけですね。

こっち↓の方がわかりやすいかな。55秒あたりから、真っ赤なガラス種をひっくり返したあと、機械の反対側から、正立したガラス瓶が出てくる様子が見て取れます。

http://www.youtube.com/watch?v=Gs_mSFIAS-w

こちらのページの解説図では、瓶をひっくり返さずに、下からブローすることで、瓶の形にふくらませるようになっています。その場合は、上からガラス種を型の中に落としたあと、上からふたをするという工程がある訳です。いずれにしても、作業は2段階になります。

Glass Bottle Making By The Process Of Blow Molding And Annealing

このように作業が2段階になるというところが、工芸ガラスの作業でよく見るように、吹き竿の先にガラス種をつけて、あとは吹きながら成形するという作り方(「宙吹き」というそうです)と違うところです。マニュファクチュアの段階でも、この2段階の工程は、おそらくあったのではないでしょうか。

こちらの動画↓は、機械を使っていてもずっとハンドメイクな感じです。でも、やっぱり瓶の形をつくる工程は2段階になっています。

http://www.youtube.com/watch?v=ckYgVdh-WDA

手前の2人の作業ばかりが写っていますが、よくよく見ていると、まず一番奥にガラス種を扱う人 gatherer がいます。で、その人が、手前の2人の奥にいる2番目の人(27〜28秒あたりで赤いシャツを着ているのが映っている)のところにある鋳型に、溶けたガラスを流し込んでいます。そして、2番目の人が鋳型からまだまだ真っ赤なガラス種を取りだして、それを次の白いランニングシャツを着た若者に渡しています。それをよく見ると、瓶の首のところだけ形ができあがっているのが分かります。そして、白ランニングシャツの若者が、それをもう一度鋳型に入れて機械でブローして最終的に瓶の形にブローしています。

その手前の若者(青と白のシャツを着ている)は、瓶をぐるぐる転がしていますが、それが何の作業なのかよく分かりません。底の形を整えているのか、それともきちんと完成しているかテストしているのでしょうか。ともかくその作業を終えて瓶を右手奥の台の上にに置くと、さらに誰かもう1人が、それをどこか(おそらく徐冷室)に持って行っています。この場合は5人1チームになって作業していることが分かります。

そして、こっち↓がぶっさん@高知から教えていただいたサイト。ありがとうございました。m(_’_)m これからがんばって、読解に挑戦します。(^^;)

THE GENTLE ART OF BLOWING BOTTLES

他に、こんなサイトも発見。SmithCraft というガラス工房?のオフィシャル・サイトのようです。

The Official SmithCraft Home Page : Glassmaking

これは、完全に手作業でブローして瓶をつくる工程のようです。

この III)Bottles の説明によれば、最初の鋳型でつくられた溶融ガラスの塊は parison と呼ばれたようです。「parisonは、最終的な瓶の形よりも小さくて厚みがあるが、形は似ている。そのあと、parison は、再加熱されて、それから瓶が最終的に吹いてつくられる」The parison is much smaller and thicker than than the final shape, but looks similar in form.Then the parison is re-heated and the bottle is finnaly blown from it. と書かれています。手許の電子辞書(『ジーニアス英和大辞典』)には、「parison:(形造りする前の)ガラスのかたまり」と出てきます。

ここでは、瓶の首の部分は最後につくられたと書かれています。「瓶のネックは、栓やその他の形の蓋をはめるために、最後につくられる。最終的に造形された瓶は、吹き竿から切り離される。そして、ネックは仕上げられる(磨かれ、滑らかにされる)[1]」The neck of the bottle, intended to recieve the stopper or some other form of closure, is made last. The finnaly shaped bottle is cut off from the blowing pipe, and the neck is finished up (buffed, smoothed and so on). ここで言っているネックとは、瓶の細長く伸びた首の部分全体を指すのか、それとも蓋や栓をするためにネジが切ってある先端の部分だけをさすのか、それもよく分かりません。

しかし、手作業(「宙吹き」?)で瓶をつくるときは、まず全体を膨らませたあと、首の部分を造形する、という工程だったのかも知れません。

  1. 「ガラスビン製造マニュファクチュアがわからん…」では、whetter-off の現行訳が「磨き工」となっていることについて、本来の瓶製造工程に「磨く」工程が含まれるとは考えにくいと書きましたが、この記述によれば「磨く」工程が必要だったと考えられますので、訂正しておきます。 []

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