福島原発第1 最悪の事態へ向かうのか?

東京電力福島第1原発の2号機で、圧力抑制プール(サプレッションチェンバー)が損傷し、放射性物質が相当量、外部へ漏出したもよう。2号機は、ほぼ冷却機能が失われた状態で、こんご最悪の事態にむかう危険性が大きくなっている。

【速報】年間被ばく線量限度の約8倍検出:nikkansports.com
福島第一原子力発電所の職員の移動について:東京電力

同時に、東京電力は、3号機で、使用済み核燃料を水につけて冷やすためのプールの覆いがなくなっているということも発表。使用済み核燃料プールの冷却水も、ほんらいは循環させる必要があるのですが、はたしてどうなっているのか。熱がたまると、ここからも放射性物質が飛散する危険性がある。同様の使用済み核燃料プールは、1号機〜6号機まですべてあるはず。それらがどうなっているのだろうか。

3号機核燃料プール 覆いなし:NHKニュース
4号機の建物の屋根に損傷:NHKニュース

【速報】年間被ばく線量限度の約8倍検出記事を印刷する

[日刊スポーツ/共同通信 2011年3月15日9時3分]

◆東京電力によると、15日午前8時31分、福島第1原発の正門前で1時間当たり8217マイクロシーベルトの放射線量を検出した。一般人の年間被ばく線量限度の約8倍。
◆原子力安全・保安院によると、圧力抑制プールは通常3気圧だが、爆発音の後1気圧に下がったため、損傷したと判断したという。
◆東京電力によると、福島7 件第1原発2号機での爆発音を受け、同原発所長の判断で、2号機の監視や操作に必要な人員以外を原発の外へ避難させ始めた。海水の注水は継続、原子炉に大きな変化はみられないという。
◆原子力安全・保安院によると、福島第1原発2号機の原子炉建屋には損傷があり、そこを通じて原子炉内の放射性物質が外部へ漏えいしている恐れがあるという。
◆茨城県内の放射線量が15日朝、最大で通常の100倍程度に達したことが、同県の観測で分かった。北からの風が吹いており、福島第1原発事故の影響とみられるが、県は「人の健康に悪影響を及ぼすレベルではない」としている。
◆経済産業省原子力安全・保安院によると、東京電力から「午前6時10分に福島7 件第1原発2号機で爆発音があった」と連絡があった。それにより、圧力抑制プールが損傷している恐れがあるという。
◆枝野幸男官房長官は記者会見で、原子炉の水位低下で燃料が完全に露出した福島第1原発2号機について「必ずしも安定した状況ではない」と述べた。
◆菅直人首相は15日朝、福島第1原発に政府と東京電力が一体となって対処するため、首相を本部長、経済産業相と東電社長をそれぞれ副本部長とする統合対策本部を立ち上げ、東電本店に置くと明らかにした。

東京電力の発表はこれ↓。驚くのは、発表したのはあくまで「職員の移動」についてであって、2号機での爆発事故についてではないということ。記者会見でも、東京電力本社は「なぜ現場が職員を退避を判断したかはわからない」「圧力抑制プールに損傷があるかどうかはわからない」とくり返し、記者から「そういう言い回しはもうやめたらどうか」と怒気をふくむ質問を浴びて、ようやく「損傷がある可能性が高い」と答えていました。

福島第一原子力発電所の職員の移動について

  平成23年3月15日
  東京電力株式会社
  福島第一原子力発電所

 本日、午前6時14分頃、福島第一原子力発電所2号機の圧力抑制室付近で異音が発生するとともに、同室内の圧力が低下したことから、同室で何らかの異常が発生した可能性があると判断しました。今後とも、原子炉圧力容器への注水作業を全力で継続してまいりますが、同作業に直接関わりのない協力企業作業員および当社職員を一時的に同発電所の安全な場所などへ移動開始しました。
 現在、福島第一原子力発電所では、残りの人員において、安全の確保に向け、全力を尽くしております。
 なお、2号機の原子炉圧力容器および原子炉格納容器のパラメータに有意な変化はみられておりません。
 立地地域の皆さまをはじめ、広く社会の皆さまには大変なご心配とご迷惑をおかけしておりますことに対し、心よりお詫び申し上げます。
  以上

3号機核燃料プール 覆いなし

[NHKニュース 3月15日 9時12分]

 東京電力の記者会見で、15日午前7時5分ごろ、福島第一原子力発電所3号機の原子炉が入っている建物の上部に、蒸気のようなものが漂っていることを明らかにしました。また、福島第一原子力発電所の3号機で、格納容器の中にある使用済みの核燃料を保管するプールが、14日午前に発生した水素爆発によって、格納容器の屋根が吹き飛んだことから、プールの上を覆うものがなくなっている状態であることも明らかにしました。
 このプールは、原子炉で燃焼させて使い終わった使用済み核燃料を移動させて冷やすために設けられた設備です。通常の状態では、プールの水を循環させて核燃料を冷やしていますが、福島第一原発では停電が起きていることなどから、冷やす機能が失われている可能性も大きいということです。東京電力は記者会見の中で、3号機の原子炉が入っている建物の上部に蒸気のようなものが漂っていることとの関連について、「現時点では明確な答えはできない」としています。

「明確な答えはできない」というが、冷却水が循環していないとすれば、発熱で水の温度が上がっているということだ。

4号機の建物の屋根に損傷

[NHKニュース 3月15日 8時52分]

 東京電力の記者会見によりますと、15日午前7時すぎ、福島第一原子力発電所4号機の原子炉のある建物の5階の屋根に損傷が見つかったということです。この損傷について、東京電力は、詳しいことは分からないとしています。4号機は、地震発生当時は定期検査中でした。

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