川上未映子さん、ぜひこれを御一読を

昨日の「日本経済新聞」夕刊(6月9日付)に、作家の川上未映子さんが、「デキる人はいないのですか」と題して、原発事故について書かれている。

「わたしはメルトダウンと炉心融解のはっきりした違いもわからない程の市民ではありますが」と言いながら、川上さんは、NHKスペシャル(おそらく6月5日放映の「<シリーズ 原発危機>第1回・事故はなぜ深刻化したのか」)をご覧になって、結局分かったことはこうだと書かれている。

結局わかったことといえば、プロフェッショナルがどこにもいなかったことのこれは悲劇であるのだった。マニュアル通りに進めることしかできなかったのならまだましで、そもそもマニュアルが機能せず、例えば電源喪失のときのためのベント作動になぜ電源を必要とするのか意味不明。プラグが合わなかったとか。何を思えばいいのだろう。

さらに、「常識的に考えて40年もぶっ続けで使ってる家電とか普通ないじゃないですか」と言いながら、原発は40年ぶっ続けで使っておきながら、「40年にわたって原発を知っているといえる個人や機関が日本のどこにも存在しなかった」と呆れられている。そして、原発をモンスターにたとえて、「自己運動の限りを尽くせば最後はいったいどうなるのでしょうか」とは、おそらく日本中のだれもが思っていることだろう。

そして、結論的にこう言われている。

日々の情報に絶望と憤りを行き来するのをそろそろやめて、個人も具体的な行動を起こすべきなのだろうけど、恥ずかしいことに、何をすれば何がどう変わるのかがわからない。デモも声も届かない。チャリティーと節電以外に何ができるかわからない。どの政党を支持すればよいのか、それもまったくわからない。

確かに、日々の情報に絶望と憤りを行き来するのはそろそろやめなければならない。しかし、「デモも声も届かない」とあきらめてしまったのでは、何も始まらない。これまで、原発問題では、建設に反対する住民運動はいろいろあったけれど、国の政策として原発をどうするか、国民みんなで議論したことは一度もないのだから、いま初めて国民は声をあげるのだ。

そして、川上さん、どの政党を支持すればよいのかわからなくてお困りなら、ぜひ一度、こちらの講演をお読みください。

不破哲三『「科学の目」で原発災害を考える』

35年前に、日本には原発のプロフェッショナルがいないではないか、そんな状態で原発を大増設したら大変なことになるぞ、と国会で質問した議員・政党があるということだけは、おわかりいただけると思うのですが。

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