2日連続の「皇帝」

東フィル第803回サントリー定期(2011年6月24日)

先週、木曜・金曜と読響と東フィルのコンサートが連続。しかも、プログラムはどちらもベートーヴェンで、2日連続のピアノ協奏曲「皇帝」という、少々ヘビーな日程になってしまいました。(^_^;)

まず、木曜日、読響のプログラム。指揮はイタリア生まれのパオロ・カリニャーニ、ピアノは辻井伸行君。

  • ベートーヴェン:歌劇〈フィデリオ〉序曲
  • ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番 変ホ長調 op.73 〈皇帝〉
  • ベートーヴェン:交響曲第6番 ヘ長調 op.68 〈田園〉

そして、金曜日、東フィルのプログラムはこっち↓。指揮は三ツ橋敬子さん、ピアノは横山幸雄氏。

  • ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番 変ホ長調 op.73 〈皇帝〉
  • ベートーヴェン:交響曲第3番 変ホ長調 op.55 〈英雄〉

まず読響から。「フィデリオ」は、曲調に合わせて、出だしはぐっと押さえて渋いなぁと思っていたら、後半は一気に駆け抜けるという感じ。3曲目の「田園」も、明るく軽快なテンポでからっとさわやか。さすがイタリア生まれ、地中海性気候だから? でも、こういうベートーヴェンって好きです。

2曲目の「皇帝」は、かなりスピードが速かったですねぇ〜。テンポも自由闊達。これが辻井君のスタイルなんでしょうね。アンコールのテンペスト第3楽章なんて、早すぎて音が指に追いつかない、といった感じでした。

翌日の東フィル。

横山幸雄氏がとても背が高いのに、三ツ橋さんはハイヒールを履いても横山さんの肩に届くか届かないかぐらい。ふつう女性のソリストをゲストに迎えて、というパターンが多いので、登場場面からなんだか落ち着きません。「皇帝」の演奏終了後、ソリストの横山さんの方が遠慮して? 三ツ橋さんの後ろを通って舞台袖にはけた場面もあって、横山さんもちょっと戸惑っていたようです。

で、その横山さんの「皇帝」ですが、前日とうってかわって非常に丁寧で、柔らかな演奏。僕は、こちらの方が好きです。

三ツ橋さんの指揮は、「皇帝」ではちょっとソリストに遠慮があったのかもしれませんが、「英雄」では、思う存分。やや速めのテンポながら、けっして「軽い」演奏にはならず、オケをしっかり鳴らすという印象でした。ベートーヴェンでなく、新ウィーン楽派なんて振ったら、どうなるんでしょうねぇ。ぜひ聴いてみたいものがあります。

この日の三ツ橋さんは、ひっつめ髪で黒のパンツスーツという、遠目には就活真っ最中の女子大生のような格好。東条碩夫氏が「もう少しアーティストっぽくして欲しい」というものわからなくはありませんが、女性のオケ・メンバーも珍しくなくなったとはいえ、女性の指揮者というのはまだまだスタイル未確立、未開拓の分野なのではないでしょうか。堅さやぎこちなさも感じましたが、小さな体で全身をつかって指揮する姿は、かなりの大物?を予感させるものがありました。(^_^;)

【関連ブログ】
東条碩夫のコンサート日記 6・26(日)三ツ橋敬子指揮東京フィルハーモニー交響楽団

【演奏会情報】
◆読売日本交響楽団第505回定期演奏会
指揮:パオロ・カリニャーニ/ピアノ:辻井伸行/コンサートマスター:藤原浜雄/会場:サントリーホール/開演:2011年6月23日 午後7時
◆東京フィルハーモニー交響楽団第803回サントリー定期演奏会
指揮:三ツ橋敬子/ピアノ:横山幸雄/コンサートマスター:三浦章宏/会場:サントリーホール/開演:2011年6月24日 午後7時

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