えんやーとっと、トゥーランドット

東京二期会オペラ劇場「トゥーランドット」

梅雨も明けて、暑〜〜いなか、上野の文化会館で、二期会のオペラ「トゥーランドット」を見てきました。

「誰も寝てはならない」で有名なこの作品。トゥーランドット姫が求婚者に3つの謎をかけ、解けなければ首をはねるという、少々残酷なストーリー。しかし、ナマで見ると、荒唐無稽な筋立ても気にならないほど、歌に引き込まれてしまいます。これがイタリア・オペラの醍醐味ですね。(^_^)

カラフ役の松村英行は体調不良のため、韓国出身のルディ・パークに交代しましたが、これがなかなか力強いカラフを演じていました。トゥーランドット姫の丹藤亜希子さんも、むつかしいソプラノを見事にこなしていました。しかし、この日一番の声援を集めたのは、リュウ役の新垣有希子さん。3幕で、トゥーランドット姫の前に引き出されたリュウが、王子カラフの名前をしゃべってしまわないようにと、みずから命を絶つ場面は、ほんとうに引き込まれてしまいました。

オーケストラは読響。イタリア出身のジャンルイジ・ジェルメッティが、テンポよく、いかにもイタリア・オペラというゴージャスな音を引き出していました。第1幕、第3幕はともかく、第2幕はどうしても間延びしがちですが、そこもきびきびと進めていました。

演出は粟国淳氏、2年前のびわ湖ホール・神奈川県民ホール共同制作の再演です。冒頭に巨大な機械のような装置が登場。トゥーランドット姫の冷酷さが支配する国という雰囲気を出したいのだろうと思いますが、そのわりに、兵士?の動きが、ふにゃふにゃしていて、なんとも中途半端(第2幕からは、かなり揃ってきましたが)。歌舞伎や能・狂言の場合には舞台上の出演者の所作に「型」があって、型に従って体を動かすとおのずと演技ができあがるという面がありますが、オペラにはそうした型がない分、舞台に上がってはいてもセリフのない登場人物たちが、どこでどんなふうに体を動かすか、十分詰め切れていない部分が、ちょっと気になりました。

あと、第2幕冒頭の大臣ピン、パン、ポンの掛け合い。芝居の筋立てからいえば、もっとコミカルでないといけないと思うのですが、そうならないのはやっぱり日本人だからでしょうかねぇ〜

実はこの作品、その第3幕のリュウがみずから命を落とす場面まで完成させたところでプッチーニが亡くなってしまったため、そこからあとは、残されたスケッチを元にアルファーノが補作しました。そのためか、最後シャンシャンで終わっている感もありますが、まあ、それも致し方ないでしょう。

ということで、やっぱりイタリア・オペラはおもしろい!! プッチーニの世界を堪能させていただきました。m(_’_)m

【演奏会情報】
指揮:ジャンルイジ・ジェルメッティ/演出:粟国淳/管弦楽:読売日本交響楽団/合唱:二期会合唱団/出演:丹藤亜希子(トゥーランドット姫)、ルディ・パーク(王子カラフ)、新垣有希子(リュウ)、牧川修一(皇帝アルトゥム)、大塚博章(韃靼王ティムール)ほか/会場:

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