野田秀樹式「フィガロの結婚―庭師は見た!」を見た!

野田秀樹演出「フィガロの結婚?庭師は見た!」プログラム

野田秀樹演出「フィガロの結婚―庭師は見た!」プログラム

木曜日、池袋の東京芸術劇場で、野田秀樹による新演出「フィガロの結婚―庭師は見た!―」を見てきました。

さすが野田秀樹で、もう面白くてたまりませんでした。舞台を明治初期の長崎に移し、アルマヴィーヴァ伯爵はそこにやってきた外国のお殿様、フィガロ以下はそのお屋敷で働く召使という設定。フィガロはフィガ郎(大山大輔さん)、スザンナはスザ女(小林沙羅さん)、マルチェリナはマルチェ里奈(森山京子さん)、バジリオは走り男(牧川修一さん)などと妙な名前をあてられ、日本人同士は日本語で、伯爵や伯爵夫人、お小姓のケルビーノは原語で歌います。アントニオも庭師アントニ男として、これは俳優の広川三憲さんが演じ、日本語で筋書きの解説(レチタティーボ)で、さらにわかりやすく。野田流の超訳字幕もめちゃくちゃ面白かったです。

芸劇はそもそもオペラ用舞台ではなく、オケはステージ前の座席を取っ払ってこしらえた即席のピットに収まったものの、舞台には緞帳さえありません。これで舞台装置や場面転換をどうするのか、と思ったら、舞台装置は電話ボックスのようなドア月の箱?が3つ。これがあるときはフィガ郎たちの部屋の出入り口になり、ある時は伯爵と伯爵夫人とが開けろ、開けないでもめる夫人の化粧部屋になったり、ケルビーノが飛び降りる窓になったり。その他大勢のみなさんが長い棒を持ち出して、それを舞台に突き立てると、逢引の森ができ、と、緞帳もない舞台装置の入れ替えもできないことを逆手に取った名演出!

歌ではケルビーノ役のカウンターテナー、マルテン・エンゲルチェズがお見事。小林沙羅さんはかわいらしいスザ女を演じながら、歌は抜群!伯爵夫人役のテオドラ・ゲオルギューも聞かせるものがありました。

まあ、せっかくの歌が日本語ではどうにも音楽に乗らないという点はありますが、実験的で遊び心満点の野田式オペラとしては十二分に楽しめました。

オケは読響、指揮は井上道義さん。実は、復帰されてからの井上さんの指揮をみるのは初めて。お元気そうでなによりでした。ヽ(^。^)ノ

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