Tag Archives: 佐々木潤之介

『フランスにおける階級闘争』続き

『フランスにおける階級闘争』を読み終わりました。続いて『ブリュメール18日』を読もうと思いますが、その前に、『階級闘争』のノートの続き。内容未整理、ぐちゃぐちゃです。

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こんなの出てました――中公文庫『日本の歴史』別巻

中公文庫『日本の歴史』別巻<対談・総索引>(中央公論新社)

1965年から1967年にかけて刊行された中央公論版『日本の歴史』は、昨年、中公文庫の新装版で再刊されましたが、こんどその「別巻」が出版されました。中身は何かというと、最初に『日本の歴史』が刊行されたときに挟み込まれていた「付録」に掲載されていた各巻執筆者と著名人との対談集です。

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佐々木先生の本の紹介を書きました。

佐々木潤之介先生の『民衆史を学ぶということ』(吉川弘文館、2006年5月刊、本体2300円+税)の短い紹介を2本、雑誌に書きました。
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追悼 峯岸賢太郎先生

都立大学の峯岸賢太郎先生が、11日、亡くなられていたことを新聞で知りました。

峯岸先生とは、学生の頃から部落研の研究会でしばしばお世話になりました。最近は僕が研究活動を離れたため、年賀状のやりとりをさせていただいていただけでしたが、2年前、佐々木潤之介先生の偲ぶ会で久しぶりにお会いしたら、すっかり頭が白くなって背中が曲がってしまっておられて、びっくりしました。それでも、お酒を片手に佐々木先生の研究について熱弁をふわれておられたのが印象的でした。また、最近の年賀状に「最近、地域の九条の会を始めました」などと楽しいそうに書かれていて、まさに意気軒昂という感じでした。

日本近世史が専攻だったのに、2000年には『皇軍慰安所とおんなたち』(吉川弘文館)を出版。こういうところにも、積極的に研究を切り開いていく先生の姿勢が現われていたと思います。

まだ62歳。まったくもって残念でなりません。

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いただきました 佐々木潤之介『民衆史を学ぶということ』

佐々木潤之介『民衆史を学ぶということ』

一昨年亡くなられた佐々木潤之介先生の論文集『民衆史を学ぶということ』をいただきました。このなかに収められたいくつかの論文を探すのをお手伝いしただけなのですが、ありがとうございます。m(_’_)m

このなかの第4部「現代の歴史学」の中に収められている論文の1つは、私が先生に講演をお願いにあがったものです。もともとのテーマは、史的唯物論の立場から歴史を学ぶ意義を学生に話してもらうというもので、企画準備の過程で先生の名前があがったときは、正直、“ちょっと不向きじゃないのかなあ”と思いました。当日も、史的唯物論とは何かといった話は少しも出ませんでしたが、しかし、いま読み返してみると、歴史を研究するということと、歴史認識、歴史観をつくりあげるということとの“緊張関係”を、まだ教養課程の学生に、どう分かりやすく、しかも歴史観、歴史認識という、“生き方”にもかかわっていく問題を“感じとってもらう”か、細部まで配慮の行き届いた講演だったことがよく分かります。ちょっとでも、“先生には不向きではないか”などと思った自分の浅はかさが恥じられてなりません。

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懐かしい本 山崎隆三『地主制成立期の農業構造』

古本で、山崎隆三著『地主制成立期の農業構造』(青木書店、1961年刊)を入手。学部のゼミで、佐々木潤之介先生に報告するように言われた本です。

僕が苦労して報告したあと、佐々木先生は、この本で大事なのは、第5章「近世後期における富農経営の発展」の中に掲載された氏田家の収支計算の総括表だ、その総括表の中に、自作地の経費として氏田家が使う奉公人・日雇の「労賃」の項目があるのですが、それが重要なんだと言われました。
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新刊紹介の原稿をアップしました

恩師・佐々木潤之介先生の遺著『江戸時代論』(吉川弘文館)と中村政則先生の『戦後史』(岩波新書)の紹介原稿をアップしました。

中村先生の『戦後史』について、前にコメントしたときは、とりあえず気になったところをあれこれ書きましたが、あらためて読み直してみて、全体的評価抜きでのつまみ食い的コメントはまったく正しくないと思いました。

同書で中村先生は、戦後史をみていく視点として、3つの軸を提起していると思います。「憲法」「アジア諸国との関係」「日米関係(というか、安保条約に代表される対米従属的関係)」の3つです。そのことは、とくに最終章で、9・11以後を「新しい戦争」の時代ととらえ、テロ特措法など自衛隊海外派兵がさらに進んだこと、それとの関連で憲法9条の改悪の動きが進行していること、そして小泉首相の靖国神社参拝問題にみられるようなアジア諸国との関係悪化にたいする批判として明確に提示されているのですが、こんど読み返してみて、実は、戦後の始まりのところから、そういう視点で書かれていることにようやく気がついたような次第です。

いまの時期に、憲法や対アジア関係、対米従属という問題を基軸にすえて著作をあらわされたというのは、やっぱり、さすが中村政則先生だと思います。中村先生、出来の悪い学生ですんませんでした。m(_’_)m

安丸良夫先生の最終講義

今日は、午後から、安丸ゼミのOB会で、安丸良夫先生をお招きして「我々への最終講義」を行なっていただきました。

僕は、修士課程の2年間、サブゼミとしてお世話になっただけなのですが、安丸ゼミの集まりは初めて。先生とお会いするのも、昨年の佐々木潤之介先生の偲ぶ会以来で、日頃の無沙汰のお詫びもかねて、参加させていただきました。
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中村政則『戦後史』(岩波新書)

並??政則『戦後史』

日本経済史の中村政則先生の最新著です。新書1冊で、激動の戦後60年を総まくりしようという、およそ類書のない大胆な著作です。

本書の構成は、以下の通り。

序 章 「戦後史」をどのように描くか
第1章 「戦後」の成立(1945?1960年)
第2章 「戦後」の基本的枠組みの定着(1960?1973年)
第3章 「戦後」のゆらぎ(1973?1990年)
第4章 「戦後」の終焉(1990?2000年)
終 章 新しい戦争の中で―「戦後」とは何だったのか

で、著者ご本人の説明によれば、本書の特徴は、<1>「貫戦史(Trans-war histry)」という方法と、<2>目次を見ても分かるように、1960年を画期として「戦後史」をとらえる「1960年体制」論、それに<3>文献資料や先行研究をベースにした叙述の合間合間に、著者の生活体験やら「聞き書き」などを挿入するという叙述スタイル、にあるそうです。

実際、研究蓄積という点では、いわゆる歴史学の分野にとどまらず、山のように先行研究があるわけで、それらをおさえつつも、60年の歴史を詳細に書き連ねるというのではなく、上記4つの時期区分(段階区分?)にそって、それぞれの時期の特徴を浮かび上がらせるようになっています。
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佐々木潤之介『江戸時代論』 途中経過報告

先日いただいた佐々木潤之介先生の『江戸時代論』(吉川弘文館、9月10日刊)ですが、行き帰りの電車の中で一生懸命読んでいます。

まだ第1部「社会史的江戸時代史」を読み終えて、第2部「日本・朝鮮・中国」に入ったところですが、ここまで読んでみて、先生がこの本で論じようとしたことが、スケールが大きくて、非常に今日的な問題であることが分かってきて、ますます引き込まれています。

なぜ明治維新が「王政復古」の形をとらなければならなかったのか? なぜ日本の幕末には、中国の太平天国の乱や朝鮮の甲午農民戦争(いわゆる東学党の乱)のような「民乱」が生じなかったのか? それを兵農分離、幕藩制国家の特質として考えようというのです。ほんとにこんなに風呂敷を広げちゃって大丈夫?と心配になるほどですが…。

いただきました

佐々木潤之介『江戸時代論』

昨年亡くなった恩師・佐々木潤之介の書き下ろし遺作、『江戸時代論』(吉川弘文館、9月刊)を、奥様からいただきました。病室にパソコンを持ち込んで、最後まで原稿を仕上げようとされていたものだそうです。元々は吉川弘文館の歴史文化ライブラリーの1冊として予定したものとのことですが、できあがった本はその3倍、400ページを超える分量もあります。

とりあえず目次だけ紹介すると、
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永原慶二『日本封建社会論』を読了

新装版『日本封建社会論』

永原慶二先生の『日本封建社会論』(東大出版会、初版1955年、新装版2001年)を読み終えました。

前にも書いたことですが、あらためて1955年という“時代の息吹”を強く感じましたが、しかしそれは、“すでに時代はわかってしまった”という意味ではなく、研究の質と量が飛躍的に発展した今日において、研究における理論的総括の重要性を教えてくれるものという意味においてです。

本書は、第1章「序説 研究史と問題の所在」に続けて、第2章「封建制形成の前提」(おおよそ平安時代=荘園制)、第3章「農奴制=領主制の生成」(鎌倉時代)、第4章「封建国家の形成」(室町?戦国大名、織豊政権)という3章構成で、封建制を論じ、結びで「日本封建社会の構造的特質」が論じられる、という構成になっています。

その間に、第5章「補論 中世的政治形態の展開と天皇の権威」という章があります。ここでの天皇制論は、権力と権威を区別し、さらに自律的に支配を構成していた段階と、封建的支配層によって再生産されたものとしての中世天皇制とを区別する立場が明らかにされています。このあたりは、網野氏の天皇制論にたいする永原先生の批判に繋がる部分でもあり、興味深く読みました。

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日本中世史研究をふり返る

雑記@史華堂: 史学史を学ぶで、『歴史評論』6月号「特集 日本中世史研究の現代史」を知り、さっそく購入しました。特集は以下の論文。

  • 鈴木靖民、保立道久「対談 石母田正の古代・中世史論をめぐって」
  • 池 享「永原慶二 荘園制論と大名領国制論の間」
  • 伊藤喜良「非農業民と南北朝時代――網野善彦氏をめぐって」
  • 木村茂光「戸田芳実氏と在地領主制論」
  • 竹内光浩「河音能平『天神信仰論』のめざしたもの」

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恩師の研究をふり返って

引っ越しで本を移したために、何がどこにあるかさっぱり分からなくなりました。その代わり、昔買ったままになっていた本などを“再発見”したりもします。(^^;)

今日、何気なく恩師の『幕末社会の展開』(佐々木潤之介著、岩波書店、1993年)を手に取ってみました。終章を読むと、最後に先生が、新たな「絶対主義論」の展開を展望しつつ、それは別稿に譲ると書かれているのを発見。大学院を辞めてから、近世史にかんする論文はほとんど読まなくなり、この本も買ったままになっていました。結局、この別稿は書かれずじまいになった訳で、今さらながら、なぜ本書が刊行されたときにすぐ読んでおかなかったかと悔やまれます。

追悼 永原慶二先生

日本中世史の大家である永原慶二先生が、7月9日に亡くなられました。

直接ゼミナールなどで指導していただいたことはありませんが、教養の授業では『歴史学叙説』(東大出版会、1978年)のもとになった講義を1年間拝聴し、教壇に立たれたときのいかにも学者然とした様子が思い出されます。

亡くなられる直前に『永原慶二 年譜・著作目録・私の中世史研究』という冊子を私家版としてまとめられたのを、最近知り合いから見せてもらい、その中に収められている「私の中世史研究」(『歴史評論』2002年12月号?2003年2月号掲載)というインタビューを読んでいます。

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偲ぶ会

今日は、大学院ゼミで指導していただいた恩師・佐々木潤之介先生の「偲ぶ会」が開かれました。会には、歴史研究者や大学関係者、ゼミ生など約300人が集まりました。

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