読み終わりました 『平城京の時代』

岩波新書「シリーズ日本古代史」の4冊目。坂上康俊氏(九州大学教授)の『平城京の時代』です。 対象は、697年の文武天皇の即位からほぼ8世紀いっぱいぐらいまで。ということで、以前に紹介した講談社『天皇の歴史』第2巻『聖武天… 続きを読む 読み終わりました 『平城京の時代』

35年前の本ですが…

こんどの事故で、初めて原発に不安を持った、原発についてもっと知らなければと思った方にも、おすすめの1冊です。 原子炉で生まれる「死の灰」(放射性廃棄物)とはどんなものか、原子力発電のしくみ、放射線被曝の影響、核燃料再処理… 続きを読む 35年前の本ですが…

読み終わりました 『オセロー』

松岡和子さんの翻訳によるシェイクスピアの『オセロー』。 去年、二期会のオペラで見たときは、オセローがなんであんなにあっさりとイアゴーの嘘を信じてしまうのか、とあきれてしまいましたが、あらためてシェイクスピアの原作を読んで… 続きを読む 読み終わりました 『オセロー』

原子力のことが分かりやすく

正式なタイトルは『原子爆弾から原子力発電まで 原子力のことが分かる本』(舘野淳著、数研出版)。 子ども向けの学習書で、ほとんどすべての漢字にルビが振ってありますが、中身は大人でも十分なほど。「原子のしくみ」「原子力の歴史… 続きを読む 原子力のことが分かりやすく

日本古代史の文献をあれこれ読みました

左=吉川真司『飛鳥の都』(岩波新書)、右=同『聖武天皇と仏都平城京』(講談社) 日本古代史のシリーズを読んでいます。1つは、岩波新書ではじまった「シリーズ日本古代史」。「農耕社会の成立」から「摂関政治」までを対象とした全… 続きを読む 日本古代史の文献をあれこれ読みました

なるほど、日本海はこうやってできたのか

昨日、仕事帰りに本屋さんをプラプラしていて、偶然見つけた本。能田成『日本海はどう出来たか』(ナカニシヤ出版) 中身は、タイトル通り、日本海はどうやってできたのか、というお話。古地磁気学とストロンチウムとネオジムの同位体分… 続きを読む なるほど、日本海はこうやってできたのか

いちおう勉強もしてます… (^^;)

年末からコンサートと映画の記事ばかりで、遊んでばかりいると思われると困るので、まだ3分の2程度しか読んでいませんが、いま読んでいる本を紹介しておきます。 講談社の「天皇の歴史」(全10巻)の第1巻、大津透『神話から歴史へ… 続きを読む いちおう勉強もしてます… (^^;)

人類の歴史は、いつの間にか700万年になっていた…!!

河合信和『ヒトの進化 700万年史』(ちくま新書、2010年12月) 人類の起源が300万年前とか400万年前あたりまで遡っていたころまでは、ある程度追っかけていたのですが、21世紀に入って、人類の起源は700万年前にま… 続きを読む 人類の歴史は、いつの間にか700万年になっていた…!!

やってみたい東京・古墳巡り

今週末のイベント準備のためテンテコ舞いで、ノー味噌はツンツルテン状態(こればっかり)。今日は、新日本フィルの定期演奏会でしたが、案の定、行けませんでした。それでも、夜までがんばったおかげで、なんとかメドが見えてきたので、… 続きを読む やってみたい東京・古墳巡り

昨日のお買い物

昨日、本屋で見つけた新刊書。神戸女学院大学の内田樹氏と石川康宏氏との、手紙の交換形式によるマルクスの薦めです。取り上げられているのは、『共産党宣言』『ユダヤ人問題に寄せて』『ヘーゲル法哲学批判序説』『経済学・哲学草稿』『… 続きを読む 昨日のお買い物

嗚呼 安永航一郎大先生の新作が!!

小雨の中、ぷらりと立ち寄ったマンガ屋さん。なんと! 『県立地球防衛軍』『陸軍中野予備校』という超名作を生み出した、あの偉大な安永航一郎大先生の新作があるではないですか!! ということでさっそく買って参りました。『青空にと… 続きを読む 嗚呼 安永航一郎大先生の新作が!!

分かりやすくて面白い 大門実紀史『ルールある経済って、なに?』

日本共産党の参議院議員・大門実紀史(だいもん・みきし)さんの新著『ルールある経済って、なに?』(新日本出版社)を読みました。 日本共産党は、「日本の資本主義は労働者の権利や国民の暮らしを守るルールがなさ過ぎる」「もっと国… 続きを読む 分かりやすくて面白い 大門実紀史『ルールある経済って、なに?』

昨日のお買い物 弓削達『ローマ帝国論』

2006年に亡くなられた元フェリス女学院学長・弓削達先生の旧著が復刊されました。大嘗祭に反対して1990年に右翼の銃撃を受け、いらい平和や憲法の問題で、静かに、しかし確固とした立場を貫いてこられたことで有名でしたが、もと… 続きを読む 昨日のお買い物 弓削達『ローマ帝国論』

『日本近現代史を読む』を読む

新日本出版社から『日本近現代史を読む』が出版されました。著者は、宮地正人(監修)、大日方純夫、山田朗、山田敬男、吉田裕の各氏。 第1部「近代国家の成立」、第2部「2つの世界大戦の日本」、第3部「第2次世界大戦後の日本と世… 続きを読む 『日本近現代史を読む』を読む

イギリス政府が真剣に考えた対日戦争

保谷徹『幕末日本と対外戦争の危機』(吉川弘文館) 幕末の日本には、西洋列強による植民地化の危険があったのかなかったのか? という論争がかつてありました(遠山 ((ウィキペディアの「遠山茂樹」の項をみても、「昭和史論争」は… 続きを読む イギリス政府が真剣に考えた対日戦争

浅田實『東インド会社』

講談社現代新書、浅田實著『東インド会社』(1989年刊) マルクスは、資本主義は16世紀に始まると書いていますが、16世紀に始まったのが、喜望峰回りの東インド貿易。そして、1600年にはイギリスの東インド会社が、1602… 続きを読む 浅田實『東インド会社』

仏教にとって戒律とは? 東野治之『鑑真』

日本古代史の東野治之・奈良大教授の新刊。11月発売の岩波新書の1冊。 5度の失敗や失明にも負けず、日本への渡来を果たした鑑真和上は有名ですが、本書で東野氏は、その鑑真がそこまでして日本へ伝えたかったものは何だったのか? … 続きを読む 仏教にとって戒律とは? 東野治之『鑑真』