現象学について

木田元氏の「反哲学」あるいはハイデガー、ニーチェについて呟きました。木田元氏の著作からハイデガーやフッサール、ニーチェを読んだのは随分と昔なので、細かいことはすっかり忘れてしまいましたので、印象論めいた話になってますが、… 続きを読む 現象学について

マルクス年譜

マルクスの年譜というと、大月書店から出版された『マルクス=エンゲルス略年譜』 ((1975年刊。1976年に、同書店「国民文庫」の1冊としても刊行された。))がよく知られているが、こちらは、戦前、改造社から発行された『カ… 続きを読む マルクス年譜

『共産党宣言』を手に入れました!!

こんどは、1848年に発行された『共産党宣言』の初版を手に入れました。もちろんリプリント。いわゆる23ページ本で、1965年に旧東ドイツで発行された、リプリント版としては一番よく出回っているものです。中身はヒゲ文字ですの… 続きを読む 『共産党宣言』を手に入れました!!

的場氏よ、嘘をついてはいけません

的場昭弘氏(神奈川大学教授)の翻訳で、『共産党宣言』の新しい翻訳が出ています。 これまで様々な翻訳が出版されてきた『共産党宣言』ですが、なぜ的場氏は新訳を出版したのか? 同書は表紙に小さい文字で「初版ブルクハルト版(18… 続きを読む 的場氏よ、嘘をついてはいけません

今の時代が幸せかどうかは「腹の据え方」

不破さんが、昨年10月、11月に東京大学駒場キャンパスでおこなった連続セミナーの講演記録です。 平凡社新書の『マルクスは生きている』をベースにした講演で、1回目はマルクスの自然観と社会観、2回目は資本主義論と未来社会論と… 続きを読む 今の時代が幸せかどうかは「腹の据え方」

ヘーゲル『小論理学』 概念論を読む

いきなり『小論理学』の概念論へ。第160節?第162節 【第160節】  概念は「向自的に存在する」、つまり自分自身の足で立っているわけであり、したがって、自分で自分を生み出していく「実体的な力」であり、「自由なもの」で… 続きを読む ヘーゲル『小論理学』 概念論を読む

自転車のバンク修理のあいだに手話について学ぶ

自転車がバンクしてしまったので駅前の自転車屋さんで修理してもらいました。待ち時間のあいだに、近くの書店で見つけた月刊『言語』(太修館書店)8月号。手話については、前から、一番身近にある「外国語」として興味があったので、さ… 続きを読む 自転車のバンク修理のあいだに手話について学ぶ

「ライン新聞」編集部へのマルクスの手紙

『前衛』誌上で、不破哲三氏の「講座 マルクス、エンゲルス革命論研究」の掲載が始まりました。昨年おこなわれた研究講座の「誌上再現」ということになっていますが、連載第1回ですでに、研究講座のときよりさらに詳しく突っ込んで書か… 続きを読む 「ライン新聞」編集部へのマルクスの手紙

さて、ヘーゲルの続きです。

次は、「予備概念」。ここは、始めて読む人にはちょっと難しいかも知れません。僕も初めて『小論理学』を読んだときは、さっぱり分からないので途中からあっさり全部すっ飛ばしてしまいました。 しかし、あらためて読んでみると、非常に… 続きを読む さて、ヘーゲルの続きです。

ヘーゲル弁証法のお勉強

弁証法について、唯一体系的に叙述したといわれるヘーゲル。マルクスが、ヘーゲルから弁証法の真髄として何を受け継いだかは、なおこれからの研究課題だとされています。それだけに、ヘーゲル自身が弁証法について何を明らかにしたか、そ… 続きを読む ヘーゲル弁証法のお勉強

あり方いろいろ(続き) existierenをどう訳すか

学習の友社から、こんな本が出ました。まだ読み始めたばかりですが、『資本論』第1部にそって、マルクスが弁証法的に論を展開している部分をとりあげて、弁証法的なものの見方、考え方、あるいは論述の展開の仕方について解説をくわえら… 続きを読む あり方いろいろ(続き) existierenをどう訳すか

樫村愛子『ネオリベラリズムの精神分析』

目次だけで7ページもあります。(^_^;) ネオリベラリズムに侵された現代社会をどう分析したらよいか、ラカン派精神分析の立場から、「再帰性」と「創造性」をキーコンセプトにして、切ってみせた本です。フランスなどでの現代思想… 続きを読む 樫村愛子『ネオリベラリズムの精神分析』

『フォイエルバッハ論』を使った研究講座の感想

昨年の話になりますが、エンゲルスの『フォイエルバッハ論』を使った「科学的社会主義研究講座」が連続5回で開かれました。研究講座の内容そのものは、いずれ講義をした御本人が公表されることでしょうから、ここでは、その中で僕がなる… 続きを読む 『フォイエルバッハ論』を使った研究講座の感想