これまた日本史研究者には必読論文が

またもや、日本史研究者には必読の論文が、『歴史学研究』2011年3月号(第877号)に載っている。安田浩氏の論文「法治主義への無関心と似非実証的論法――伊藤之雄「近代天皇は『魔力』のような権力を持っているのか」(本誌83… 続きを読む これまた日本史研究者には必読論文が

日本史研究者には、またまた必読論文

歴史科学協議会の発行する『歴史評論』3月号に、近藤成一氏の「中世天皇制論の位相」という論文が載っています。河内祥輔氏の『日本中世の朝廷・幕府体制』(吉川弘文館、2007年)を批判的に取り上げた論文です。 河内祥輔氏といえ… 続きを読む 日本史研究者には、またまた必読論文

いちおう勉強もしてます… (^^;)

年末からコンサートと映画の記事ばかりで、遊んでばかりいると思われると困るので、まだ3分の2程度しか読んでいませんが、いま読んでいる本を紹介しておきます。 講談社の「天皇の歴史」(全10巻)の第1巻、大津透『神話から歴史へ… 続きを読む いちおう勉強もしてます… (^^;)

またもや歴史研究者には必読文献が

『歴史評論』2011年1月号 ((『歴史評論』は、歴史科学協議会が編集・発行する月刊の会誌です。))に、宮嶋博史氏が「方法としての東アジア再考」という論文を書かれています。岩波新書の「シリーズ日本近現代史」(全10冊、2… 続きを読む またもや歴史研究者には必読文献が

林基さんの訃報

本日新聞を眺めていたら、日本近世史の林基氏の訃報が出ていました。 林基さんと言えば、『百姓一揆の伝統』(1955年刊)と『続・百姓一揆の伝統』(1971年)が有名。最近は名前をお見かけすることもすっかりなくなっていて、正… 続きを読む 林基さんの訃報

あと1冊、これも読んでます

あともう1冊、いま読んでいる本を忘れていました。赤嶺守氏の『琉球王国』(講談社選書メチエ)です。 沖縄の歴史というと、第二次世界大戦末期の沖縄戦の話や、戦後の米軍基地問題を取り上げたものはいろいろありますが、それ以前の沖… 続きを読む あと1冊、これも読んでます

あらためて勉強します 河音能平著作集1『中世の領主制と封建制』

2003年になくなった日本中世史研究者の河音能平氏の著作集が文理閣から出版されることになり、1冊目の『中世の領主制と封建制』を手に入れました。同巻は、1971年に刊行された『中世封建制成立史論』(東大出版会)所収の論文を… 続きを読む あらためて勉強します 河音能平著作集1『中世の領主制と封建制』

亜洲青年管弦楽団2010、芝原拓自、電磁機関

アジア・ユース・オーケストラ2010。8月はせっかくの夏休みなのに、オケはオフシーズン。ということで、生オケが無性に聴きたくなって、本日はぷらりとかようなコンサートへ行ってきました(オペラシティ)。 中国、台湾、香港、イ… 続きを読む 亜洲青年管弦楽団2010、芝原拓自、電磁機関

日本史研究者ならこれは読まなくては…

『歴史評論』の9月号と『歴史学研究』の9月号。日本史研究者なら、これは読まなくてはいられません。 まず『歴史評論』の9月号。なんと、芝原拓自氏 ((芝原拓自氏は明治維新史研究者。代表的著作は、『明治維新の権力基盤』(御茶… 続きを読む 日本史研究者ならこれは読まなくては…

さて、こんどはこちらを読んでみますかね

服部之総『明治維新史』を読み終えました。服部之総の明治維新論としては、その後、この『明治維新史』を自己批判して発表された「明治維新の革命及び反革命」や「維新史方法上の諸問題」などがあります。それらも読んでみなければなりま… 続きを読む さて、こんどはこちらを読んでみますかね

あらためて勉強します 服部之総『明治維新史』

石井孝氏の『維新の内乱』を読み終えたので、こんどは服部之総の『明治維新史』を読み始めました。 左は「叢書名著の復興」 ((もとはぺりかん社から1967年に刊行されましたが、ぼくが今回手に入れたのは1972年刊の新泉社版。… 続きを読む あらためて勉強します 服部之総『明治維新史』

めずらしい本を手に入れました

先日、某古本バザーで、明治維新の研究家だった石井孝氏の『維新の内乱』(至誠堂新書、1974年)を手に入れました。 明治維新・戊辰戦争を、第1部「天皇政府と徳川政府との戦争」、第2部「東北の戦争」、第3部「蝦夷動乱」の3段… 続きを読む めずらしい本を手に入れました

読み終わりました

吉岡昭彦『イギリス地主制の研究』(未来社、1967年)。もちろん古本です。 最近はこうした研究はすっかり流行らなくなっていますが、『資本論』第1部の「本源的蓄積」の章を読んでみて、あらためてイギリス史をきちんと勉強しなけ… 続きを読む 読み終わりました

がんばって勉強しなくては…

選挙が終わって久しぶりの本漁りで、買ったもの。昨年急逝された金澤史男・横浜国大教授の『自治と分権の歴史的文脈』(青木書店)。地方自治の歴史というのは、法律的・政治的な制度・仕組みの問題と、財政の問題と、それとそれらをめぐ… 続きを読む がんばって勉強しなくては…

昨日のお買い物 弓削達『ローマ帝国論』

2006年に亡くなられた元フェリス女学院学長・弓削達先生の旧著が復刊されました。大嘗祭に反対して1990年に右翼の銃撃を受け、いらい平和や憲法の問題で、静かに、しかし確固とした立場を貫いてこられたことで有名でしたが、もと… 続きを読む 昨日のお買い物 弓削達『ローマ帝国論』

『日本近現代史を読む』を読む

新日本出版社から『日本近現代史を読む』が出版されました。著者は、宮地正人(監修)、大日方純夫、山田朗、山田敬男、吉田裕の各氏。 第1部「近代国家の成立」、第2部「2つの世界大戦の日本」、第3部「第2次世界大戦後の日本と世… 続きを読む 『日本近現代史を読む』を読む

イギリス政府が真剣に考えた対日戦争

保谷徹『幕末日本と対外戦争の危機』(吉川弘文館) 幕末の日本には、西洋列強による植民地化の危険があったのかなかったのか? という論争がかつてありました(遠山 ((ウィキペディアの「遠山茂樹」の項をみても、「昭和史論争」は… 続きを読む イギリス政府が真剣に考えた対日戦争