女性自衛官の訴え、全面的に認められる

女性自衛官が勤務時間中に同僚男性自衛官から性的暴行を受けた上、その被害を訴えると逆に退職を迫られたとして国を訴えている「女性自衛官人権訴訟」で、札幌地裁が、女性の訴えを認め、国に580万円の賠償を命じる原告全面勝訴の判決を下しました。

原告の女性は、裁判に訴えたあとも自営他の職場にのこりがんばっていましたが、残念ながら昨年再任用を拒否されてしまいました。しかし、訴えは全面的に認められた訳で、ほんとうにおめでとうございます。

裁判:空自で女性隊員に性的暴行と退職強要 札幌地裁が認定、国に580万円賠償命令:毎日新聞
空自セクハラ訴訟、国に580万支払い命令:読売新聞
女性元自衛官が勝訴/札幌地裁 基地内の性的暴力・退職強要を認定:しんぶん赤旗

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空自 性的暴行被害者の女性の任用拒否

上官から性的暴行を受けたとして裁判に訴えていた女性自衛官を、航空自衛隊は「任用継続拒否」、つまりは事実上の解雇処分にしていた。

しかし、任用拒否になったのは8100人中1人だけ。これまでは、懲戒処分3回以上とか詐欺横領で重処分を受けた場合のみ。つまり、自衛隊は、性的暴行の被害を受けた彼女を救済するどころか、むりやり自衛隊を辞めさせようと嫌がらせを繰り返した揚げ句、反社会的分子のようにあつかって事実上解雇しようというのだ。まったく許せない!!

防衛省に任用継続拒否撤回を要請 提訴した女性隊員の支援者ら(共同通信)
性暴力と退職強要で提訴の女性自衛官/任用拒否の撤回求める/国会議員有志防衛省に要請(しんぶん赤旗)
空自セクハラ訴訟:空自、3曹を懲戒処分/北海道(毎日新聞)
任用拒否撤回求める/札幌地裁人権裁判 女性自衛官が意見陳述(しんぶん赤旗)
女性自衛官に事実上の解雇通知 わいせつ損賠訴訟の原告(共同通信)
自衛隊が事実上の解雇通知/係争中の女性自衛官に(四国新聞)

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ああ、情けない…

天下のトヨタの子会社で、新年会でコンパニオンを呼び、わいせつ行為を強要。

しかし、課長クラス以下100人からの社員が参加して、10人のコンパニオン相手に、処分はたった4人とは。ちょっと計算が合わないような…。

トヨタ子会社新年会でわいせつ行為 元コンパニオン提訴(朝日新聞)

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「把握しない」はずの強姦自衛官を送検していた!!

女性自衛官を強姦した男性自衛官が、5月、強制わいせつ容疑で送検されていておきながら、自衛隊が公表していなかったことが判明。

この男性自衛官は、昨年9月、基地内で女性自衛官を暴行。その後、この女性自衛官は、退職強要などのいじめを受けたため国などを相手どって損害賠償を求める民事訴訟を起こしていますが、国は、8月の口頭弁論では強制わいせつの事実について「把握していない」としていました。

わいせつの同僚自衛官送検 民事訴訟では「把握せず」(東京新聞)

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人権訴訟で被害女性自衛官が堂々と意見陳述

北海道の航空自衛隊基地内で、同僚自衛官からわいせつ行為を受けた女性自衛官が、退職を強要されたことを訴えた裁判で、11日、第1回の口頭弁論が開かれ、原告女性が意見陳述をおこないました。

「人権踏みにじった」 空自わいせつ訴訟 札幌地裁で初弁論(北海道新聞)
国は全面的に争う姿勢(札幌テレビ)
「セクハラ訴訟、女性自衛官が自ら証言」(TBS News-i)
自衛隊内セクハラ/処分は「停職一日」/紙議員 人権侵害に厳正対処を(しんぶん赤旗)

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ああ、セクハラ男の勘違い

長崎県警の警視が、取材に訪れた地元テレビ局の女性記者にセクハラ行為をした事件。結局、懲戒処分を受け辞職。

本人曰く、「相手も好意を持っていると思っていた」。セクハラ男の月並みな言い訳です。

<セクハラ課長>長崎県警が減給処分 辞職へ(毎日新聞)
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島根大教授がセクハラ

島根大学が、女子学生へのセクハラがあったとして男性教授を懲戒解雇。

教授本人は「合意があった」としているようですが、指導教授?学生という上下関係のもとで拒否できなかった、というのがセクハラなのです。

島根大教授、女子学生にセクハラ行為 懲戒解雇処分に(朝日新聞)

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セクハラ男の言い分

指導教官という立場を利用してセクハラにおよんでおきながら、「信頼関係があったので、セクハラではない」とは…。

ちなみに東北大も、「被害者の特定や2次被害を防ぐため」という理由で、セクハラの内容などは公表していません。これがセクハラ事件の常識です。

セクハラ:東北大、男性教授を諭旨解雇の懲戒処分 女子学生に複数回/宮城(毎日新聞)
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セクハラ問題の常識

東大助教授が「環境型セクハラ」で15日間の停職処分に。

事件の詳細については被害者である女性の「プライバシーにかかわる」として公表せず。これがセクハラ問題に対処するときの常識です。

東大助教授セクハラで停職 研究員に性的発言(東京新聞)
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職場のセクハラ増加中…

宮城労働局によれば、2005年度のセクハラ被害相談は139件で、2年間で2倍以上に。
セクハラで一番多いのは、上司が職場や酒席、出張などの場で体を触ったり抱きついたりするというもの。あ〜、情けない…

職場のセクハラ2年で2倍に 宮城労働局調査(河北新報)
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セクハラ男の言い分(別件)

こんなのも見つけてしまいました。曰く、「下着の形を聞くのは一般的な質問」、足はマッサージしたが「セクハラには当たらないと思っていた」。

こんな言い分が通用するって思っているのが情けない…。

久留米大 セクハラ教授ら処分(西日本新聞)
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セクハラ男の言い分(続報)

沖縄県警幹部のセクハラ事件。同警視正の反論記者会見が各紙、メディアで報道されています。

で、それらから分かったことは、女性にたいする恋愛感情がなかったにもかかわらず、その場の雰囲気で、15分間にもわたって女性の胸を触ったりしていたということ。この時点で、警視正としては、すでにアウトでしょう。

それから、本人はセクハラでない理由として、「その場で抵抗しなかった」と主張していますが、断れないような状況でおこなわれるのがセクハラ。まったく反論になりません。

「自然の流れ」セクハラ否定、警視正が不服申し立てへ(読売新聞)
処分不服申し立て 部長否定、内部から批判も 県警セクハラ(琉球新報)
セクハラ行為否定/県警前部長、会見し反論(沖縄タイムス)
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セクハラ男の言い分って…

セクハラ行為をしたとして処分された沖縄県警幹部が反論の記者会見。いわく、「手を握ったり、着衣の上から胸を触ったというのは、一連の雰囲気の中のもので、セクハラではない」と。

セクハラ男の言い分って、どうしてここまで同じなんだろう… (?_?;)
詳しくは、金子雅臣『壊れる男たち』(岩波新書)をご覧ください。

セクハラ行為をしたとして戒告処分となった沖縄県警幹部が反論会見(FNN Headline)

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いまだにこんな男がいるとは… 金子雅臣『壊れる男たち』

金子雅臣『壊れる男たち』

金子雅臣『壊れる男たち――セクハラはなぜ繰り返されるのか』(岩波新書)を読んでみました。

三四郎日記のyojiro5さんが、筆坂本は「この本をあわせて読むと分かりやすいかも知れません」、と薦めておられますが、なるほどこの本を読んでみると、筆坂氏がただただセクハラについて開き直っているだけだということがよく分かります。

「仕事の話がある」と呼び出しておきながら、「俺のことが嫌いなのか」「もう、子どもじゃないんだから」と車の中でキスを迫る。「大人の付き合いも給料のうち」と言って、社長室に呼び出してスカートの中に手を入れる。派遣社員に「ミニスカートをはいてこい」と言い、セクハラで訴えられると、「相手は、派遣の人たちですよ」「正社員にしてやるといえばしっぽを振ってやってくるような連中」と平然と言ってのける。採用面接のときから目をつけ、食事に誘って、酒を飲ませ、酔わせたところで強引にホテルに連れ込む、等々…。

本書で取り上げられているのは、セクハラといっても、刑事事件にもなりかねないような深刻な事例ばかり。にもかかわらず、くだんの男性諸氏は、訴えられると、「誘ってきた」「合意の上」「相手も分かっていたはず」などと、勝手な(というか、まったく自分に都合のいい)申し立てをして、少しも悪びれない。「カラオケで、ちょっと腰に手をやったくらいで、なんで国会議員を辞めさせられなきゃいけなかったのか…」と開き直るのも、まったく同じことだというのがよく分かります。

なんで、こいつらは、こんなに分かってないんだ?! と、同性ながら呆れてしまう話ばかりです。
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セクハラ問題で

仕事との関係で起こるセクハラ問題についてのニュースが2つ。

1つは、在宅介護の活動中の女性ホームヘルパーさんの4割が「セクハラを受けたことがある」という山形労働局の調査。女性1人で、他人の家の中に入っていくのだから、なかなか深刻な問題です。

もう1つは、教育実習生にたいする教員の側からのセクハラ。5,666人中、「自分が被害にあった」のは215人(3.8%)、「周囲の被害を見聞きした」は414人(7.3%)。仮に、「自分が被害にあった」が全部女性だとすると、女性の回答者3,528人中の割合は6.1%になります。セクハラの行為者の6割は教員。校長、教頭を含むというのですから、学校教師のセクハラ問題は、「一部の問題」ではすまなくなりつつあるのかも知れません。

4割「セクハラ受けた」?在宅介護中の県内女性ヘルパー(山形新聞)

教育実習生がセクハラ被害!!(デイリースポーツ)

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