日本史研究者には、またまた必読論文

歴史科学協議会の発行する『歴史評論』3月号に、近藤成一氏の「中世天皇制論の位相」という論文が載っています。河内祥輔氏の『日本中世の朝廷・幕府体制』(吉川弘文館、2007年)を批判的に取り上げた論文です。 河内祥輔氏といえ… 続きを読む 日本史研究者には、またまた必読論文

いちおう勉強もしてます… (^^;)

年末からコンサートと映画の記事ばかりで、遊んでばかりいると思われると困るので、まだ3分の2程度しか読んでいませんが、いま読んでいる本を紹介しておきます。 講談社の「天皇の歴史」(全10巻)の第1巻、大津透『神話から歴史へ… 続きを読む いちおう勉強もしてます… (^^;)

またもや歴史研究者には必読文献が

『歴史評論』2011年1月号 ((『歴史評論』は、歴史科学協議会が編集・発行する月刊の会誌です。))に、宮嶋博史氏が「方法としての東アジア再考」という論文を書かれています。岩波新書の「シリーズ日本近現代史」(全10冊、2… 続きを読む またもや歴史研究者には必読文献が

あと1冊、これも読んでます

あともう1冊、いま読んでいる本を忘れていました。赤嶺守氏の『琉球王国』(講談社選書メチエ)です。 沖縄の歴史というと、第二次世界大戦末期の沖縄戦の話や、戦後の米軍基地問題を取り上げたものはいろいろありますが、それ以前の沖… 続きを読む あと1冊、これも読んでます

亜洲青年管弦楽団2010、芝原拓自、電磁機関

アジア・ユース・オーケストラ2010。8月はせっかくの夏休みなのに、オケはオフシーズン。ということで、生オケが無性に聴きたくなって、本日はぷらりとかようなコンサートへ行ってきました(オペラシティ)。 中国、台湾、香港、イ… 続きを読む 亜洲青年管弦楽団2010、芝原拓自、電磁機関

日本史研究者ならこれは読まなくては…

『歴史評論』の9月号と『歴史学研究』の9月号。日本史研究者なら、これは読まなくてはいられません。 まず『歴史評論』の9月号。なんと、芝原拓自氏 ((芝原拓自氏は明治維新史研究者。代表的著作は、『明治維新の権力基盤』(御茶… 続きを読む 日本史研究者ならこれは読まなくては…

あらためて勉強します 服部之総『明治維新史』

石井孝氏の『維新の内乱』を読み終えたので、こんどは服部之総の『明治維新史』を読み始めました。 左は「叢書名著の復興」 ((もとはぺりかん社から1967年に刊行されましたが、ぼくが今回手に入れたのは1972年刊の新泉社版。… 続きを読む あらためて勉強します 服部之総『明治維新史』

めずらしい本を手に入れました

先日、某古本バザーで、明治維新の研究家だった石井孝氏の『維新の内乱』(至誠堂新書、1974年)を手に入れました。 明治維新・戊辰戦争を、第1部「天皇政府と徳川政府との戦争」、第2部「東北の戦争」、第3部「蝦夷動乱」の3段… 続きを読む めずらしい本を手に入れました

がんばって勉強しなくては…

選挙が終わって久しぶりの本漁りで、買ったもの。昨年急逝された金澤史男・横浜国大教授の『自治と分権の歴史的文脈』(青木書店)。地方自治の歴史というのは、法律的・政治的な制度・仕組みの問題と、財政の問題と、それとそれらをめぐ… 続きを読む がんばって勉強しなくては…

イギリス政府が真剣に考えた対日戦争

保谷徹『幕末日本と対外戦争の危機』(吉川弘文館) 幕末の日本には、西洋列強による植民地化の危険があったのかなかったのか? という論争がかつてありました(遠山 ((ウィキペディアの「遠山茂樹」の項をみても、「昭和史論争」は… 続きを読む イギリス政府が真剣に考えた対日戦争

坂本龍馬本

別に来年の大河ドラマの予習という訳ではありませんが、たまたま本屋で見つけた佐々木克『坂本龍馬とその時代』(河出書房新社、左)を読みました。

明治憲法「不磨の大典」は実は見掛けだけ

歴史科学協議会の『歴史評論』2009年11月号で、名古屋大学の増田知子氏が「日本近代史における憲法研究の展開」という論文を書かれている。 憲法史研究の新動向などを取り上げた短い論文だが、そのなかで増田氏は、明治憲法(大日… 続きを読む 明治憲法「不磨の大典」は実は見掛けだけ

幕末には佐賀が一番の先進藩だった?!

毛利敏彦氏の『幕末維新と佐賀藩』(中公新書)を読み終わりました。 帯にもあるとおり、明治維新をもたらした「薩長土肥」の雄藩のなかで、一番マイナーな佐賀藩。しかし、実は幕末・維新期には、佐賀藩が一番の先進藩だったという、ち… 続きを読む 幕末には佐賀が一番の先進藩だった?!

最近読んだ本

左から、戸谷由麻『東京裁判』(みすず書房)、坪井善明『ヴェトナム新時代』(岩波新書)、荒井信一『空爆の歴史』(岩波新書)。しばらく読み終わった本の感想を書き込むのをサボっていたので、3冊まとめて投稿します。(^_^;)

軍事史としてみた『日清戦争』

原田敬一著『日清戦争』<戦争の日本史19>(吉川弘文館) 吉川弘文館の「戦争の日本史」シリーズの第19巻、原田敬一『日清戦争』です。 著者の問題意識は、1つは、「日清戦争で日本は国際法を守った」という「神話」… 続きを読む 軍事史としてみた『日清戦争』

これは必読文献! 豊下楢彦『昭和天皇・マッカーサー会見』

1945年9月27日、昭和天皇が初めてマッカーサーを訪問する。このとき、天皇が「私は、国民が戦争遂行にあたって政治、軍事両面で行なったすべての決定と行動に対する全責任を負う者として、私自身をあなたの代表する諸国の採決にゆ… 続きを読む これは必読文献! 豊下楢彦『昭和天皇・マッカーサー会見』

歴史的な世界をとらえるのは難しい

左=大橋幸泰『検証 島原天草一揆』(吉川弘文館)、右=日下力『いくさ物語の世界』(岩波新書) 最近、読んだ歴史に関する本2冊。 1冊目は、吉川弘文館歴史文化ライブラリーの『検証 島原天草一揆』(大橋幸泰著)。寛永14年(… 続きを読む 歴史的な世界をとらえるのは難しい