こんなの出てました――中公文庫『日本の歴史』別巻

1965年から1967年にかけて刊行された中央公論版『日本の歴史』は、昨年、中公文庫の新装版で再刊されましたが、こんどその「別巻」が出版されました。中身は何かというと、最初に『日本の歴史』が刊行されたときに挟み込まれてい… 続きを読む こんなの出てました――中公文庫『日本の歴史』別巻

追悼 峯岸賢太郎先生

都立大学の峯岸賢太郎先生が、11日、亡くなられていたことを新聞で知りました。 峯岸先生とは、学生の頃から部落研の研究会でしばしばお世話になりました。最近は僕が研究活動を離れたため、年賀状のやりとりをさせていただいていただ… 続きを読む 追悼 峯岸賢太郎先生

いただきました 佐々木潤之介『民衆史を学ぶということ』

一昨年亡くなられた佐々木潤之介先生の論文集『民衆史を学ぶということ』をいただきました。このなかに収められたいくつかの論文を探すのをお手伝いしただけなのですが、ありがとうございます。m(_’_)m このなかの第… 続きを読む いただきました 佐々木潤之介『民衆史を学ぶということ』

懐かしい本 山崎隆三『地主制成立期の農業構造』

古本で、山崎隆三著『地主制成立期の農業構造』(青木書店、1961年刊)を入手。学部のゼミで、佐々木潤之介先生に報告するように言われた本です。 僕が苦労して報告したあと、佐々木先生は、この本で大事なのは、第5章「近世後期に… 続きを読む 懐かしい本 山崎隆三『地主制成立期の農業構造』

新刊紹介の原稿をアップしました

恩師・佐々木潤之介先生の遺著『江戸時代論』(吉川弘文館)と中村政則先生の『戦後史』(岩波新書)の紹介原稿をアップしました。 中村先生の『戦後史』について、前にコメントしたときは、とりあえず気になったところをあれこれ書きま… 続きを読む 新刊紹介の原稿をアップしました

中村政則『戦後史』(岩波新書)

日本経済史の中村政則先生の最新著です。新書1冊で、激動の戦後60年を総まくりしようという、およそ類書のない大胆な著作です。 本書の構成は、以下の通り。 序 章 「戦後史」をどのように描くか 第1章 「戦後」の成立(194… 続きを読む 中村政則『戦後史』(岩波新書)

佐々木潤之介『江戸時代論』 途中経過報告

先日いただいた佐々木潤之介先生の『江戸時代論』(吉川弘文館、9月10日刊)ですが、行き帰りの電車の中で一生懸命読んでいます。 まだ第1部「社会史的江戸時代史」を読み終えて、第2部「日本・朝鮮・中国」に入ったところですが、… 続きを読む 佐々木潤之介『江戸時代論』 途中経過報告

いただきました

昨年亡くなった恩師・佐々木潤之介の書き下ろし遺作、『江戸時代論』(吉川弘文館、9月刊)を、奥様からいただきました。病室にパソコンを持ち込んで、最後まで原稿を仕上げようとされていたものだそうです。元々は吉川弘文館の歴史文化… 続きを読む いただきました

永原慶二『日本封建社会論』を読了

永原慶二先生の『日本封建社会論』(東大出版会、初版1955年、新装版2001年)を読み終えました。 前にも書いたことですが、あらためて1955年という“時代の息吹”を強く感じましたが、しかしそれは、“すでに時代はわかって… 続きを読む 永原慶二『日本封建社会論』を読了

日本中世史研究をふり返る

雑記@史華堂: 史学史を学ぶで、『歴史評論』6月号「特集 日本中世史研究の現代史」を知り、さっそく購入しました。特集は以下の論文。 鈴木靖民、保立道久「対談 石母田正の古代・中世史論をめぐって」 池 享「永原慶二 荘園制… 続きを読む 日本中世史研究をふり返る

恩師の研究をふり返って

引っ越しで本を移したために、何がどこにあるかさっぱり分からなくなりました。その代わり、昔買ったままになっていた本などを“再発見”したりもします。(^^;) 今日、何気なく恩師の『幕末社会の展開』(佐々木潤之介著、岩波書店… 続きを読む 恩師の研究をふり返って

追悼 永原慶二先生

日本中世史の大家である永原慶二先生が、7月9日に亡くなられました。 直接ゼミナールなどで指導していただいたことはありませんが、教養の授業では『歴史学叙説』(東大出版会、1978年)のもとになった講義を1年間拝聴し、教壇に… 続きを読む 追悼 永原慶二先生