恵林寺検地帳について

Twitter上で、恵林寺検地帳について呟きました。中世史研究者の方にはご不満があるでしょうが、近世史研究者の側からいえば、こういうことです。^^;

本日のお買い物

いずれも出たばかりの新刊。左から順番に、 デヴィッド・ハーヴェイ『〈資本論〉入門』(作品社、本体2,800円) 竹内正浩『地図と愉しむ東京歴史散歩』(中公新書、本体940円) 元木泰雄『河内源氏 頼朝を生んだ武士本流』(… 続きを読む 本日のお買い物

なるほど、いま清盛の評価はこうなっているのか…

平清盛のイメージというと、武士の出身でありながら、天皇の外戚となって権勢を誇り、貴族化して、とうとう最後は頼朝ら源氏勢に討ち滅ぼされてしまった、そんな感じでした。歴史は「勧善懲悪」ではないと思ってはいても、貴族化して軟弱… 続きを読む なるほど、いま清盛の評価はこうなっているのか…

日本史研究者には、またまた必読論文

歴史科学協議会の発行する『歴史評論』3月号に、近藤成一氏の「中世天皇制論の位相」という論文が載っています。河内祥輔氏の『日本中世の朝廷・幕府体制』(吉川弘文館、2007年)を批判的に取り上げた論文です。 河内祥輔氏といえ… 続きを読む 日本史研究者には、またまた必読論文

あらためて勉強します 河音能平著作集1『中世の領主制と封建制』

2003年になくなった日本中世史研究者の河音能平氏の著作集が文理閣から出版されることになり、1冊目の『中世の領主制と封建制』を手に入れました。同巻は、1971年に刊行された『中世封建制成立史論』(東大出版会)所収の論文を… 続きを読む あらためて勉強します 河音能平著作集1『中世の領主制と封建制』

歴史的な世界をとらえるのは難しい

左=大橋幸泰『検証 島原天草一揆』(吉川弘文館)、右=日下力『いくさ物語の世界』(岩波新書) 最近、読んだ歴史に関する本2冊。 1冊目は、吉川弘文館歴史文化ライブラリーの『検証 島原天草一揆』(大橋幸泰著)。寛永14年(… 続きを読む 歴史的な世界をとらえるのは難しい

いいところを狙ってはいるのだが… 『大飢饉、室町社会を襲う!』

応永27年(1430年)を中心とした大飢饉。寛正の大飢饉(寛正元?2年、1460-61年)とならぶ、室町時代の2大飢饉。この大飢饉に襲われたとき、上は将軍・室町殿から下は市井の人々まで、室町時代の人々はどうしたか? それ… 続きを読む いいところを狙ってはいるのだが… 『大飢饉、室町社会を襲う!』

婦唱夫随? 脇田修・晴子『物語 京都の歴史』

1月刊の中公新書、脇田修・脇田晴子ご夫婦による『物語 京都の歴史』。戦国時代までを奥様の脇田晴子氏が、近世以降を修先生が書かれています。 本書の特徴の1つは、平安遷都からではなく、原始・古代の京都から始まっているところ。… 続きを読む 婦唱夫随? 脇田修・晴子『物語 京都の歴史』

小和田哲男『戦国の城』

お城といっても、江戸時代のお城ではなく、中世、戦国時代のお城の話です。 戦国時代のお城は僕も大好きで、たとえば東京周辺には、八王子城、武蔵滝山城(ともに八王子市)とか鉢形城(埼玉県寄居町)など、後北条氏のお城があちこちに… 続きを読む 小和田哲男『戦国の城』

永原慶二『日本封建社会論』を読了

永原慶二先生の『日本封建社会論』(東大出版会、初版1955年、新装版2001年)を読み終えました。 前にも書いたことですが、あらためて1955年という“時代の息吹”を強く感じましたが、しかしそれは、“すでに時代はわかって… 続きを読む 永原慶二『日本封建社会論』を読了

永原慶二氏の歴史学をどう受け継ぐか

昨日、明治大学で開かれたシンポジウム「永原慶二氏の歴史学をどう受け継ぐか」に参加してきました。プログラムは以下の通り。司会は、池享氏。 中村政則「趣旨説明」 保立道久「永原慶二氏の歴史学」 井原今朝男「永原慶二氏の荘園制… 続きを読む 永原慶二氏の歴史学をどう受け継ぐか

日本中世史研究をふり返る

雑記@史華堂: 史学史を学ぶで、『歴史評論』6月号「特集 日本中世史研究の現代史」を知り、さっそく購入しました。特集は以下の論文。 鈴木靖民、保立道久「対談 石母田正の古代・中世史論をめぐって」 池 享「永原慶二 荘園制… 続きを読む 日本中世史研究をふり返る

永原慶二『下克上の時代』(中公版「日本の歴史」第10巻)

永原慶二先生の『下克上の時代』(中公版「日本の歴史」第10巻)を久しぶりに読みました。親本は1965年刊で、僕自身は、多分(←記憶あいまい)大学に入ってすぐの頃に旧文庫版で読んだと思います。この度、新しく版を起こして、文… 続きを読む 永原慶二『下克上の時代』(中公版「日本の歴史」第10巻)

衝動買いしてしまった…

山田昌弘『希望較差社会』(筑摩書房)を買いに本屋へ立ち寄ったのですが、そのとき、ついつい買ってしまった本が…。 永原慶二『苧麻・絹・木綿の社会史』(吉川弘文館) 梶川伸一『幻想の革命 十月革命からネップへ』(京都大学学術… 続きを読む 衝動買いしてしまった…

追悼 永原慶二先生

日本中世史の大家である永原慶二先生が、7月9日に亡くなられました。 直接ゼミナールなどで指導していただいたことはありませんが、教養の授業では『歴史学叙説』(東大出版会、1978年)のもとになった講義を1年間拝聴し、教壇に… 続きを読む 追悼 永原慶二先生