櫻井良樹『華北駐屯軍』

櫻井良樹氏の新著『華北駐屯軍 義和団から盧溝橋への道』(岩波現代全書、2015年9月刊)を読了。盧溝橋事件(1937年)の発端となった華北駐屯軍の歴史を、義和団事件での北京議定書による創設から盧溝橋事件発生までを丹念に追… 続きを読む 櫻井良樹『華北駐屯軍』

これも1つの見方―梅原猛氏「思うままに」

本日の東京新聞の夕刊「思うままに」で、梅原猛さんが、NHKのドラマ「坂の上の雲」について書かれている。日露戦争の見方などはまったく異なっているが、しかし、氏が、次のように述べておられるのは、なるほどと思った。 ……ドラマ… 続きを読む これも1つの見方―梅原猛氏「思うままに」

こんどは『明治維新』にとりかかります

遠山茂樹氏の『日本近代史I』を読み終わったので、こんどは同じ岩波全書の『明治維新』にとりかかります。 学生のころに読んだことがあるのですが、見つかりません。岩波現代文庫版はすぐに見つかったのですが、これは初版の再刊。改訂… 続きを読む こんどは『明治維新』にとりかかります

勉強します

遠山茂樹氏の『日本近代史I』(岩波全書、1975年)。 ずいぶんと前に古本屋で、今井清一氏の『日本近代史II』、藤原彰先生の『日本近代史III』と3冊セットで買い込んだもの。そのままほったからしていたので、あらためて読み… 続きを読む 勉強します

遠山茂樹氏が亡くなられました

明治維新、日本近代史研究の泰斗である遠山茂樹氏が亡くなられました。 歴史家の遠山茂樹氏が死去 明治維新史を分析:共同通信 私が初めて遠山氏の本を読んだのは、大学1年のとき歴史学研究会で勉強した岩波新書の『明治維新と現代』… 続きを読む 遠山茂樹氏が亡くなられました

これまた日本史研究者には必読論文が

またもや、日本史研究者には必読の論文が、『歴史学研究』2011年3月号(第877号)に載っている。安田浩氏の論文「法治主義への無関心と似非実証的論法――伊藤之雄「近代天皇は『魔力』のような権力を持っているのか」(本誌83… 続きを読む これまた日本史研究者には必読論文が

がんばって勉強しなくては…

選挙が終わって久しぶりの本漁りで、買ったもの。昨年急逝された金澤史男・横浜国大教授の『自治と分権の歴史的文脈』(青木書店)。地方自治の歴史というのは、法律的・政治的な制度・仕組みの問題と、財政の問題と、それとそれらをめぐ… 続きを読む がんばって勉強しなくては…

残されていた憲兵の424通の手紙

山梨・韮崎市で、日中戦争期に中国で憲兵をつとめていた方が家族に送った手紙424通が見つかり、現在、山梨平和ミュージアム(甲府市)で公開されています。 娘さんのお話では、見つかった手紙の束には、「この便りも吾々の尊い体験と… 続きを読む 残されていた憲兵の424通の手紙

『日本近現代史を読む』を読む

新日本出版社から『日本近現代史を読む』が出版されました。著者は、宮地正人(監修)、大日方純夫、山田朗、山田敬男、吉田裕の各氏。 第1部「近代国家の成立」、第2部「2つの世界大戦の日本」、第3部「第2次世界大戦後の日本と世… 続きを読む 『日本近現代史を読む』を読む

吉岡吉典さんの最期の2冊

昨年、亡くなられた吉岡吉典・日本共産党元参議院議員の遺著が2冊発売されました。左が新日本出版社から出た『「韓国併合」100年と日本』、右が大月書店から出た『ILOの創設と日本の労働行政』です。 吉岡さんは、これまでも『侵… 続きを読む 吉岡吉典さんの最期の2冊

明治憲法「不磨の大典」は実は見掛けだけ

歴史科学協議会の『歴史評論』2009年11月号で、名古屋大学の増田知子氏が「日本近代史における憲法研究の展開」という論文を書かれている。 憲法史研究の新動向などを取り上げた短い論文だが、そのなかで増田氏は、明治憲法(大日… 続きを読む 明治憲法「不磨の大典」は実は見掛けだけ

軍事史としてみた『日清戦争』

原田敬一著『日清戦争』<戦争の日本史19>(吉川弘文館) 吉川弘文館の「戦争の日本史」シリーズの第19巻、原田敬一『日清戦争』です。 著者の問題意識は、1つは、「日清戦争で日本は国際法を守った」という「神話」… 続きを読む 軍事史としてみた『日清戦争』

牧原憲夫『民権と憲法 シリーズ日本近現代史<2>』

岩波新書の「シリーズ日本近現代史」の2冊目。牧原憲夫氏の『民権と憲法』を読み終えました。 1877年の西南戦争終結から、1889年の「大日本帝国憲法」発布までの時期が対象になっています。牧原氏が「あとがき」に書かれている… 続きを読む 牧原憲夫『民権と憲法 シリーズ日本近現代史<2>』