櫻井良樹『華北駐屯軍』

櫻井良樹氏の新著『華北駐屯軍 義和団から盧溝橋への道』(岩波現代全書、2015年9月刊)を読了。盧溝橋事件(1937年)の発端となった華北駐屯軍の歴史を、義和団事件での北京議定書による創設から盧溝橋事件発生までを丹念に追… 続きを読む 櫻井良樹『華北駐屯軍』

「日本の歴史を否定する新たな企て」N.Y.Times社説

すでに日本のメディアでも取り上げられていますが、米ニューヨークタイムズ紙が2日付で、「日本の歴史を否定する新たな企て」と題する社説を掲載しました。 安倍首相の、「従軍慰安婦」否定の動きにたいする批判です。論説は、あくまで… 続きを読む 「日本の歴史を否定する新たな企て」N.Y.Times社説

映画「サラの鍵」

昨日、フランス映画「サラの鍵」を見てきました。1942年7月のフランスにおけるユダヤ人一斉検挙をテーマにした作品です。 パリで暮らすアメリカ人女性記者ジュリアは、夫の祖父母が暮らしていたアパルトマンに引っ越す準備をしてい… 続きを読む 映画「サラの鍵」

「ペーパーバード 幸せは翼にのって」

休みが続いてすっかりヒッキーになりつつあるので、今日は、夕方になってから映画を見に出かけました。(今年8本目) 「ペーパーバード 幸せは翼にのって」。スペイン映画です。 舞台は、内戦が終結したあとのスペイン。フランコ軍の… 続きを読む 「ペーパーバード 幸せは翼にのって」

映画「誰がため」 スウェーデンの抵抗運動

今日も渋谷で映画を見てきました。デンマークの反ナチ抵抗運動を描いた「誰がため」。ナチスの幹部や対独協力者を処刑していく「フラメン」(炎)と「シトロン」(レモン)というコードネームで呼ばれた2人の、実話にもとづく映画です。… 続きを読む 映画「誰がため」 スウェーデンの抵抗運動

映画「縞模様のパジャマの少年」

休みになるとテンションが下がりに下がってしまって、そのままだと軽く“ヒッキー”になってしまうので、今日は、昼からノコノコ出かけて新宿で映画を見てきました。 映画は、「ブラス!」「リトル・ヴォイス」のマーク・ハーマン監督の… 続きを読む 映画「縞模様のパジャマの少年」

映画「セントアンナの奇跡」

日曜日、散髪してさっぱりしたあと、夕方から日比谷シャンテで、映画「セントアンナの奇跡」を見てきました。 予告編を見たときは、ミステリー仕立ての映画だろうか? 事件の秘密をこの子どもが握っているのかなと思ったのですが、実際… 続きを読む 映画「セントアンナの奇跡」

長野・大町市で大量の兵事書類が見つかる

「兵事書類」というのは、戦前・戦中に全国の市町村役場が徴兵事務をおこなうためにつくった書類のこと。敗戦直後に陸軍が焼却処分を命じたために、ほとんど失われてしまった。 今朝のNHKニュースで、その兵事書類が、長野県大町市、… 続きを読む 長野・大町市で大量の兵事書類が見つかる

田母神問題スレ

コメントするのもばかばかしい問題だけれども、田母神氏のアパ懸賞論文問題で関連ニュースを貼り付けておく。 田母神氏の論文が懸賞論文で最優秀賞をとった経緯は、「朝日新聞」の記事でほぼ明らか。要するに、アパの元谷外志雄代表が強… 続きを読む 田母神問題スレ

あらためて考える時代と音楽

仕事の休みに、渋谷・ユーロスペースで映画「帝国オーケストラ ディレクターズカット版」を見てきました。ヒトラーが政権をとった1933年から45年までのベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の歴史を、当時の楽団員ハンス・バスティ… 続きを読む あらためて考える時代と音楽

最近読んだ本

左から、戸谷由麻『東京裁判』(みすず書房)、坪井善明『ヴェトナム新時代』(岩波新書)、荒井信一『空爆の歴史』(岩波新書)。しばらく読み終わった本の感想を書き込むのをサボっていたので、3冊まとめて投稿します。(^_^;)

“帝大教授の戦災日記”

昨日の「東京新聞」(2008年8月15日付)夕刊の文化欄に、音楽評論家の東条碩夫氏が、「帝大教授の戦災日記」と題して、父上である東条健二・東京帝国大学名誉教授の戦時中の日記のことを書かれている。 手帳にびっしりと書き込ま… 続きを読む “帝大教授の戦災日記”

東条英機「手記」 最後まで敗北を理解せず

東条英機元首相が敗戦直前に書き残した「手記」が残っていたことが明らかになったというニュース。 内容をみてみると、東京もすっかり焼野原になり、広島、長崎に原爆が落とされ、ソ連が対日参戦を表明するという、本当にどん詰まりの段… 続きを読む 東条英機「手記」 最後まで敗北を理解せず

ユダヤ人絶滅の専門部隊としての武装SS

芝健介『武装親衛隊とジェノサイド』(有志舎) 少し前に、『ホロコースト』(中公新書)の感想を書きましたが、同じ著者のさらに新しい本です。 テーマは、ヒトラー・ナチスの武装親衛隊(武装SS)。親衛隊(SS)といえば、ナチス… 続きを読む ユダヤ人絶滅の専門部隊としての武装SS

これは力作 大杉一雄『日中十五年戦争史』

先日、まろさんからご紹介をいただいた大杉一雄著『日中十五年戦争史』(中公新書)。版元品切れ・重版未定ということで、古本屋で手に入れて、読み終えました。 一言でいって、これはなかなかの力作。一読の価値ありの本です。 著者、… 続きを読む これは力作 大杉一雄『日中十五年戦争史』

加藤陽子『満州事変から日中戦争へ』

吉田裕氏の『アジア・太平洋戦争』を先に読み終えて順序が逆になりましたが、岩波新書の「シリーズ日本近現代史<5>」の加藤陽子さんの『満州事変から日中戦争へ』を読み終えました。加藤さんは1960年生まれ、というこ… 続きを読む 加藤陽子『満州事変から日中戦争へ』

米下院従軍慰安婦決議で社説を読む

米下院の従軍慰安婦決議について、地方紙の社説を調べてみました。 「北海道新聞」は、「慰安婦問題は重大な人権侵害問題だ。それなのに日本は心から反省も謝罪もしていない……そう見られても仕方のないような政治家の言動が絶えない」… 続きを読む 米下院従軍慰安婦決議で社説を読む

見てきました「ドレスデン、運命の日」

5・3憲法集会&銀座パレードのあと、日比谷の映画館で、映画「ドレスデン、運命の日」を見てきました。(今年5本目) 1945年1月、なかなか降伏しようとしないヒトラー・ドイツにたいし、連合軍が大攻勢を開始。ドイツは… 続きを読む 見てきました「ドレスデン、運命の日」