森浩一先生、83歳でもまだまだお元気

考古学の森浩一氏の新著『天皇陵古墳への招待』(筑摩選書)。 天皇陵古墳というのは、宮内庁が天皇陵(あるいは陵墓参考地)だとしている古墳のことです。僕が小学生のころ、初めて古墳のことを習ったころは「仁徳天皇陵」「応神天皇陵… 続きを読む 森浩一先生、83歳でもまだまだお元気

おお、都出先生の新しい本が!!

考古学の都出比呂志氏の新しい岩波新書『古代国家はいつ成立したか』です。 都出氏は、12年前、57歳という働き盛りでクモ膜下出血に倒れられました。そのあと復帰されたとは聞いていましたが、書き下ろし単著は『王陵の考古学』(岩… 続きを読む おお、都出先生の新しい本が!!

最古の万葉歌木簡見つかる

万葉歌が刻まれていた石神遺跡出土の木簡(奈良文化財研究所提供、読売新聞) 「万葉集」というのはすでに存在していた歌を集めたものだから、歌集成立前に、万葉集に収められた歌が見つかってもおかしくはないけれども、それでも、和歌… 続きを読む 最古の万葉歌木簡見つかる

イネは株分けで増やしたらしい

池橋宏『稲作の起源』(講談社選書メチエ)。「照葉樹林文化」論批判。 イネの栽培は、焼き畑・陸稲から始まって、その後、水田・直播きが広がり、最後に今のように苗代を作って田植えをするという方法になったと、漠然と考えられている… 続きを読む イネは株分けで増やしたらしい

出た?!! 万葉集の歌を書いた木簡

滋賀県の紫香楽宮跡から出土した木簡に、万葉集の歌が書かれていたことが判明。しかも、この木簡の年代が、万葉集が編纂されたとされる年よりも前だというのです。万葉集の編纂作業あるいは成立プロセスを示す現物資料になるんでしょうか? すごい、すごすぎる…。

古墳時代の前までは日本の親族は双系だった

田中良之『骨が語る古代の家族』(吉川弘文館) 人の「歯」を使って、縄文時代、弥生時代、古墳時代の墓に埋葬された人骨の血縁関係を調べた本。 歯冠の形には高い遺伝性があるそうで、それを使って、1つの墓、墳墓、あるいは集団墓に… 続きを読む 古墳時代の前までは日本の親族は双系だった

千葉・稲荷山遺跡から「七星剣」

今日の「毎日新聞」夕刊の「遺跡の現在形」で紹介されていたのですが、千葉県成田市の稲荷山(とうかやま)遺跡で、1983年に出土していた鉄製の剣を調査したところ、刀身に北斗七星を刻んだ「七星剣」であったことが判明したそうです… 続きを読む 千葉・稲荷山遺跡から「七星剣」

今城塚古墳で横穴式石室の基礎の石組み遺構見つかる

大阪・高槻の今城塚(いましろづか)古墳で、横穴式石室を支えたであろう基礎にあたる石組み遺構が見つかりました。 宮内庁によって陵墓に指定された古墳は発掘調査ができないため、これまで大王クラスの墳墓がどうなっているのかあまり… 続きを読む 今城塚古墳で横穴式石室の基礎の石組み遺構見つかる

遺跡出土の「米粒状土製品」、実はコガネムシの糞

古墳の石室などから出土していた土の粒。五穀豊穣を願う儀式で米の粒の代わりに撒いたものではないか?などと議論されてきましたが、実はコガネムシ科の幼虫の糞だったことが明らかに。 大きさ3〜8ミリという小さな土の粒を、1カ月が… 続きを読む 遺跡出土の「米粒状土製品」、実はコガネムシの糞